馬場を１周歩くと、アースの体は少しほぐれてくる。
「速歩～（はやあし）」と声をかけ常歩から速歩に移行した。
速歩の最初は、まだ体が出来ていないのでスピードはそれほど
でもないが、どうしたのか今日は最初からスピードが速い。
インストラクターも「今のスビードを維持して下さい」。
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このスピードは、馬場２周目頃に出るスピードだ。ということ
は、アースのやる気が最初からできあがっている証拠になる。
軽速歩に巻乗りを加えても、スピードは落ちる兆候はない。
左右の軽速歩が済むと、次は駈足（かけあし）に移行するが、
さすがにこの時は、ちょっと逆らったがすぐに加速を始めた。
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左右の駈足を休むことなく、スピードも落とすことなく１０周
ほど一気に駈け抜けることがアースには出来る。今日もなんな
くクリアしたので、首をなぜて「よしよし」と休憩を与えた。
キャパレッティのあと、駈足ツーポイントに移行する。
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駈足ツーポイントは鞍から尻をあげて、上体を前に倒すのだが
このとき鐙の足が後ろに流れてバランスを崩しやすい。これを
直すために、鐙の足をがに股にして馬体にくっつけた。すると
バランスを崩すことなくツーポイントがある程度出来た。
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駈足ツーポイントは、スピードが上がるのでとても気持ちが
いい。アースもこのスピードには、いつもご満悦のようだ。
１週間ぶりの私との騎乗時間が終わり、「よく頑張った」と声
をかけて首をなぜると、アースはうれしそうに頷いた。
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