事務所に出社すると連絡ノートにあることが書かれていた。
戸建て貸家に住んでいるＡさんからで、トイレが半年間で２回
も詰まった。できれば１度見に来てほしいとのことだった。
戸建て貸家は築４０年程と古いが、トイレは最新型の節水タイ
プにリフォームされてのものだった。
・
そういえば２年前に、最終の排水マスから水があふれ出したこ
とがあったが原因は排水マスの中に木の根っこが繁殖して、そ
れが排水を阻害してあふれ出していた。あの時の木の根っこは
全て取り出したが、もしかして又繁殖したのだろうか。
・
Ａさんに電話を入れるが、仕事をしているのか出てこない。
同じ方向に行く用事があったので、子供さんがいるかもしれな
いので寄ってみた。留守でだれもいなかったが、最終排水マス
は道路近くにあるので排水マスの蓋を開けてみた。すると根っ
こは繁殖されてなく問題はなかった。
・
夕方近くにＡさんから電話がかかってきた。
「電話があったようで、すいませんでした」
「排水マスを確認しましたが問題はなかったようですが」
「なんで半年に２回も詰まるんでしょうか」
「排水で小は使わずに大だけを使うようにしてみてください」
「わかりました。それではそのようにしてみます」
節水トイレタイプなので紙を流す時、小レバーでは詰まりやす
くなるので大レバーを使っていなかったようだ。
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