薪割りで割られた木は乾燥しているのでよく燃えるが、栗の木
は枝がそのままついた半生状態だった。薪割りで割られた木は
数に限界があるが、栗の木は山に無限にあるのでこの木をでき
るだけ使うことにしよう。
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栗の木の小さな枝から少しずつもぎ取って、焚き火台に入れて
燃やしていく。大きな枝になると、さらに２つに折る必要があ
るので足で踏んづけて折ろうとした時、変な音が「バリッ」。
「しまった」枝の下に縄飛びがあり、プラスチックの取っ手を
一緒に踏んづけて割ってしまった。この縄飛びは、先ほどイス
を持ってきてくれた女の子のもの。「ごめんなさい」と謝った
が、割れ方がひどいので使用不可状態になってしまった。
・
焚き火も順調に燃えだして、次々と栗の木を焚き火台に放り込
んでいると、女の子が割れた縄飛びの取ってを見つめていた。
何とかしてあげたく思い事務所に行って、修理道具の塩ビテー
プを見つけた。そして割れた取って部分を元の状態に戻して、
塩ビテープを巻き付けていくと補強されて縄飛びができる状態
に戻った。一部始終を見ていた女の子は目を丸くしておどろい
た。きっと物を大切にする心が芽生えたのかなと思った。
・
ほどよくすると、鍋料理が仕上がり食事会が始まった。かしわ飯、
いなり寿司、もち、だご汁を次々とお腹いっぱい食べさせてもらっ
た。屋外での鍋料理会は最高においしくて楽しかった。
今度参加する時は、材料持参にすることにしよう。
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