休日明け仕事にでると、アパートの案内が入っていた。
内覧希望者は派遣会社から依頼の外国人で、アパートには３人
住まいで夫婦２人と子供さん１人だという。連絡ノートには、
あまり日本語が話せないと書いてある。日本語があまり話せな
くて大丈夫だろうかと、一抹の不安がよぎった。
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来店予定が１時になっていたが１０分過ぎても来店しないので
、今日は来ないかなと思っていたら電話がかかってきた。
「アパマンを過ぎて、今ゆめタウン側の前にいるが・・・」
「アパマンから５０ｍ過ぎた山口銀行交差点手前になります」
２～３分待つと、ようやく夫婦２人がやってきた。
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「アパート案内は２軒で、お願いをしていますが」
「１件は駐車場がありませんが、駐車場は必要でしょう」
「はい、駐車場はいります」「それでは案内は１件だけです」
必要ないのにガソリンの無駄になるので１件内覧のみとした。
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日本語は思ったより達者で、内覧が済むと主人は言った。
「アパート申込は、私が直接申し込むとむと安くならないか」
「法人でも個人でも、家賃はまったく変わりません」
こんなことを言うお客さんは初めてだ。アジア系外人さんのよ
うだが、他国で働くために金銭感覚も鋭くなったのだろう。
不動産業で仕事をする人は、外国人さんの金銭感覚の上をいか
なければ、これからはやっていけなくなるだろう。
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