東京オリンピック柔道男子６０キロ級の決勝。
２０１６年リオ五輪銅メダルの高藤直寿と今年のワールドマス
ターズ２位のユー・エイ（台湾）の一騎打ちとなった。高藤は
リオで銅メダル獲得から、金メダルではない辛さを味わった５
年間、金メダルを目指し努力を続けてきた。
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決勝では本戦、延長と攻めるも豪快に投げきることはできなか
ったが、ユー・エイも攻めきることができずに攻めあぐね指導
を重ねる結果となり高藤が金メダルを獲得した。
高藤は「本当に今まで皆さんに支えてもらった結果だと思う。
豪快に勝つことができなかったが、これが僕の柔道。これから
も金メダリストとして自分を磨いていきたい」と涙ながらに
コメントした。
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高藤は初戦となった２回戦でヨレ・フェルストラーテン（ベル
ギー）に内股で一本勝ちしたが、準々決勝では２０１９年世界
選手権で優勝したルフニ・チフビミアニ（ジョージア）と延長
戦で辛くも勝ち、準決勝もエルドス・スメトス（カザフスタン
）に１１分の延長戦、互いに指導２とあとどちらか１つの指導
で反則負けになる中でも攻め続け、隅落としで技ありで勝利し
決勝に挑んでいた。
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最後の決勝で「格好良く、一本勝ちしたい」と心の片隅にあれ
ばおそらく金メダルは逃げていたはず。そういう思いがあれば
強引な技をかけることになり、スキができて相手の思うつぼに
なる。くたくたで心が折れそうになっても、ただひたすら試合
に集中することで負けない柔道ができ、念願の金メダルが転が
り込んできた。国内金メダル１号おめでとう。
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