岩国乗馬クラブの馬たちも馬着を着るようになった。
今日の騎乗する馬はアースだったが、新人さんが騎乗する馬は
きかん坊のクリになっていた。私もクリに騎乗したいのだが、
私が乗るとクリのスイッチが入ってもしものことがあったらい
けないので新人さんで慣らし運転とかをするようだ。
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新人のおばちゃんは、まだ５～６鞍目だから一人では馬装が出
来ないので私が手助けをすることにした。私が馬装するアース
の隣にクリを連れてきて、新人さんが馬装を始めだした。
するとしばらくして「痛い」と新人さんが声を上げた。
馬着を脱がせる時に首もとの金具をはずすのだが、どうやらそ
のときクリはおばちゃんに意地悪で噛みつこうとするようだ。
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クリとしたら本気で噛みつかないで、新人さんが怖がるのを面
白がっているのだ。クリだったらやりそうなことだ。
馬装が前に進まないので、クリの近くにいって言葉をかけた。
「クリ噛みついたらダメでしょうが、メッ！」と言って、
手の平に「は～」息を吹きかけると、次に何がくるのかわかっ
ているので目をパチパチさせた。そして目元を軽くパチン。
すると満足したのか、馬装がスムーズに進んだ。
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馬場ではクリに乗った新人おばちゃんが苦戦をしている。
常歩、速歩の指示を出しても、すぐサボって動かなくなる。
おばちゃんがクリの腹を蹴っても、素知らぬ顔をして言った。
「それぐらいの蹴りでは、おいらには効かないよ」と小馬鹿に
すると、５～６歩歩いたがまたサボり続ける。これを繰り返し
ながら、新人さんは一人前になっていくのかな。
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