アースに乗って乗馬をしていると見学者がやってきた。
見学者は老夫婦と若い娘さんの３人だが、娘さんが馬に乗りた
くて老夫婦はお供でやってきたのだろうか。４０分の騎乗時間
が終わると、次に乗るのが何と老夫婦だという。男性が私が乗
ったアースに乗り、女性がリリーというメス馬に乗るらしい。
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どうやら老夫婦はビジターらしく様子を見ることにした。
初心者であれば引き馬をするが、２人は最初から馬に騎乗して
上手に乗りこなしている。そして速歩を始めだしたので、これ
は経験者に違いない。しばらくすると、何と２人とも駈歩をす
るではないか。
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聞くと若い娘さんは岩国乗馬クラブのＯＢさんで、今は他の乗
馬クラブで働いているという。２人の老夫婦は、若い娘さんの
生徒さんだという。どおりでうまいはずだと納得したが、しば
らくすると、そして次に必然とある興味がわいてきた。
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乗馬は自分が満足のできる騎乗が出来ればそれでいいはずだが
、目の前にいる対象があると、比較してみたいのが人情。
「ご主人の年齢は何歳ですか」「７０歳前だと思います」
「乗馬歴は何年ぐらいですか」「５年になります」
歳は私と同じぐらいだが、乗馬の腕前は私が勝っている。
「やった～・・・」と心の中でにんまりした。
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