暗証番号を玄関の端末に入力するとカギが開く。
スマートフォンのアプリで暗証番号を設定し、家の玄関を開け閉め
する新型ロックシステム「ティンク」の開発を・販売を手がけているの
が福岡市中央区にある設立３年目の「ツムグ」。
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ティンクは本人だけに発行された暗証番号を玄関の端末に入力して
カギを開くが、外出中に知人が訪れた最、有効期限付きの暗証番号
を相手のスマホに送信して家に入ってもらうこともできる。カギの開
閉状態は随時、スマホで把握することも可能だ。建物のオーナーの
場合、前住民が引っ越しても暗証番号を変更すればカギを取り替え
る必要もない。
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ツムグの牧田理恵社長（３５）は母が日本人、父が英国人で日本
で生まれ育った。複製される可能性がある自宅の安全性に疑問を
感じ、「信用する人だけが安心して使えるカギはできないか」と東京
で会社を起こした。デザイナーや技術者ら社外の人材３０人と連携
して事業に取り込む。社名の「ツムグ」は、「人を紡いで、個性を生
かし、新しいものをつくりたい」との思いを込めた。
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昨年、福岡市の創業支援施設「フクオカ グロース ネクスト」に
本社を移転した。今年３月には、市が優れたプロジェクトを後押しす
る実証実験フルサポート事業にも選ばれた。
宅配や家事代行の業者に暗証番号を臨時発行したり、訪問者が不
審な操作をすれば警備が駆けつけたりする実証実験に取り組む。
牧田社長は、「ライフスタイルを向上させたい」とさらなるサービス
の進化を模索中だ。
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