先日散歩をしていると一匹の犬が目の前に突然あらわれた。
雑種がかった柴犬のようだが、堂々とした風格にやさしさも備わって
いたのでどこかの飼い犬かな。しかし首輪がなかったので、野良犬だ
ろうか。よく見ると、首の下の胴回りにうっすらと跡がついていたの
で、首と胴に取り付ける胴輪がついていたようだ。
きっとそれを自分ではずして、家から逃げ出したのだろう。
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やさしそうな顔つきだったので、きっと雌犬だろうと思った。
歩道の片隅にあったツツジの方に向かって行きクンクンにおいを嗅ぎ
、突然右足を上げ小便を始めた。予想が外れて雄犬だった。
その後も私たちの前を、右に行ったり左に行ったりしながら一定の距
離を保ち続けながら歩き続けた。
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しばらくすると、点滅信号機がついた５ｍ巾の横断歩道があった。
人間であれば一旦立ち止まり、右と左を見て安全を確認するが、その
ワンちゃんは立ち止まらないばかりか、左右も確認せずにツカツカと
歩き続ける。もしかして車が来たら、一瞬あぶないと思った。
しかしワンちゃんの左右の耳はピンと立ち、耳に全神経を集中して
回りの安全を確保しながら歩いているのがわかった。
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その後も歩き続けて、ある大きな家の玄関側に入っていった。どうや
らここの家で飼われた犬なのかと思って、何故だかホッとした。
ところが、その家を一周して庭側から出てきてまた隣の敷地にも入っ
ていった。すぐにまた出てくるのかなと思っら今度はなかなか出てこ
ない。どうやらこの家が、本当のワンちゃんの家のようだ。
すがすがしい晴天の下で散歩をし、心身リフレッシュして気持ちが
よくなって今からお休みタイムに入るのかな。
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