全日空が合格祈願のお守りを配ったという記事が、新聞に記載されて
いました。受験シーズンに田舎から上京して受験する生徒達に、羽田空
港の到着口で全日空の社員が合格祈願のお守りを配ったそうです。
このお守りの中に入れたものが変わっているんですね。飛行機の整備を
するときにネジを緩めるわけですが、その時に工具に滑らないように
特殊な砂を付けて使うそうです。その砂の呼び名が『滑り止め』といい
ます。それを受験生の滑り止めとしてお守りに入れました。この発想がおもし
ろいですね。単純な滑り止めの砂であれば感激も小さいかもしれませんが、
天下の全日空の飛行機を整備するときに使う砂、と聞いたら思いもひとしお
です。その『滑り止め』の入ったお守りを持って受験をすれば、自信と勇気
が湧いてきて、難しい問題も解けそうな気がします。そして見事受験に受かっ
た人達は、生涯全日空のファンになることになるでしょうね。
整備の時に使う一見なんでもない砂ですが、『たかが砂、されど砂』 使い方
と考えようによってはこうも違うものかと驚かされてしまいました。
このお守り袋を発案した人は、以前は全日空の整備士として働いてましたが
、現在は広報担当に変わっているそうです。整備士から広報というまったく
ものの捉え方が違う畑違いの部署から変わってきたから、今まで広報部署
で働いてきたく人と違う発想ができたのかもしれません。
私たちの身の回りには、ものの考え方は無限大にあって、それをどのように
考えて行動をしていくかは、その人次第ということのようですね。
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