以前ブッチャーかあさんが履いていた大きめのスリッパがあったので、
もったいないと思い、私がお下がりで履いていました。そのスリッパ
も昨年寿命がきたので、買い替えました。新スリッパはゴムでてきて
いてクッション性があり、履きやすく私のお気に入りのスリッパです。
でも油断をするとブッチャーかあさんが、私がいないときよく履いてい
ます。私の履くスリッパがなくなり「また、人のスリッパを履いて～」
と文句を言うと「だって、履きやいんんだもん」ときます。
昨日仕事から帰ると、見かけないかわいらしいサンダルが玄関にありま
した。靴を脱ぎスリッパを履こうとするとスリッパがない。
さてはブッチャーかあさんの仕業だなと思い、パジャマに着替えてキッ
チンにはいると、いつもいるはずなのにいない。そこには、長女と次女
と友達のＴちゃんがおしゃべりをしていました。先ほどのサンダルのお
客さんはＴちゃんだったのです。「いらっしやい」と挨拶をして、娘に
「おかあさんはどこ行った」と言うと「あっち」と居間の方を向きま
した。キッチンに入ってきた勢いで居間にいるブッチャーかあさんに
「また人のスリッパを履いて～」と文句を言おうと思って、Ｔちゃん
の足元をチラッと見たら、何とＴちゃんが私のスリッパを履いているで
はないですか。「おかあさんまた～・・・」ここで固まってしまいまし
た。文句を言おうとしたのはブッチャーかあさん、でもそれを言えば
Ｔちゃんが傷つく。振り上げたこぶしをどのように下ろせばいいのか悩
んだ末に。「・・・今夜は冷えそうじゃね～」と冷や汗をかきました。
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