建築、不動産業をしていると白蟻に遭遇することはよくあります。
特に水回りの工事をしているときによく出てきます。出てきたらまず、
お客さんに報告をして白蟻駆除をおこないますが、白蟻にはヤマト白蟻
とイエ白蟻の２種類がいて、これを正確に識別する必要があります。
大きさと形で、だいたいは判断できるのですが、現場に出た白蟻２、３
匹をティッシュペーパーに包んで、白蟻業者に持っていきます。ヤマト
白蟻が大半で多いのですが、その場合は解体をした後まず土壌処理をし
て新たな下地材のタルキにも消毒剤を吹き付けます。リフォーム工事終
了後に家全体の白蟻駆除をして、終了ということになります。
ヤマト白蟻は、普通土台から上１ｍまでしか上がらないので駆除はしや
すいのですが、イエ白蟻が出てきたときは注意が必要です。イエ白蟻は
柱をつたって梁、桁などを食い荒らすからです。イエ白蟻がなぜ梁、桁
まで登かというと水を運ぶことができるからです。水を梁、桁まで運ん
でそこを根城にするのです。イエ白蟻が出たら駆除が難しく、手遅れに
なると昔は家をあきらめたりしていました。最近はイエ白蟻の駆除方法
も開発されて大丈夫になりました。イエ白蟻が好む木材に薬をしみこま
せて駆除をします。この方法だとイエ白蟻の駆除も万全です。
ところが最近、アメリカカンザイ白蟻という種類の白蟻が日本に上陸し
てきました。この白蟻は水がなくても生殖ができ、１年中家を食い荒ら
します。山口県にはまだ出ていませんが、いずれ猛威となりそうです。
アメリカカンザイ白蟻の駆除方法も早く開発されるといいですね。
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