町のあちこちの衣服のお店では、閉店が多い中、なぜか洋服の仕立て
直し屋さんだけは、店を閉めずに頑張っているところが多いようです。
昨日、営業活動をしていたら小さなビルの一角に、服のリフォーム屋
さんがありました。私が「こんにちわ」と言って店にはいると、一人
の年輩の女性が昼寝をしている最中でした。
寝ているのを無理に起こして、まずかったなと思ったら、
「ちょうど、起きにゃあいかんと思っていたところなんよ」と言ってく
れたのでホッとしました。
6帖ほどのお店には、5着程の古くなった洋服がハンガーに掛けられて
いて、ミシン一台と裁縫道具がそろっている簡単なお店です。
考えてみれば仕立て直し屋さんは、材料はお客さんが持ってきて元手い
らずで、腕だけが頼りの素晴らしいエコ業種になるんですね。
仕事は、長年のお付き合いのお客さんと口コミのお客さんで、たくさん
ある様で、自分一人では、仕事をさばききれないから、午前中はパー
トさんを使っていると言っていました。そして、その年輩の女性の年齢
が80才と聞いてびっくりしました。見た感じからして10才以上は
若く見えます。年を取っても自分の腕一つで仕事をしている人は、いつ
までたっても若々しくて感性が鋭いものですね。
洋服は古くなったら消耗品として、捨てる人が多いと思いますが、それ
を仕立て直して、お子さんとか他の人に着てもらおうとする人が根強く
いるときいて、なぜかうれしくなりました。
千年ホームのホームページ http://www1.ocn.ne.jp/~sennen/index.html