先日の定休日は、女房とザ・ピックに買い物に寄ってみました。
一回目は行ったときは、開店一週間ということでお客さんがごったかえ
していましたが、3週間たつとお客の入りも減り、普通のスーパーと同
じ程度になっていました。
一通りの買い物を終え、レジで精算を済ませて出ようとすると、女房が
「ちょっと待って、パンを買ってくる」といって焼きたてのパンを買い
に逆戻りしました。出口付近で最近のスーパーは、焼きたてのパン屋さ
んを置いているようです。買い物が終わったお客さんを、焼きたてのパ
ンのにおいを嗅がせて再度、購買意欲を起こさせる戦術のようです。
私はやれやれと思い、出口付近のベンチに座って待つことにしました。
すると、一人の初老の男がスーパーから出てきました。男は、私の横の
ベンチに座り、タバコを吸い始めました。そして、携帯電話を取り出し
て、なにやら話し始めました。
「毎日がお買い得の看板が小さい。そうゆう声があった」
「天井が高すぎるからじゃろう。もっと大きくせにゃあ~いかん」
このやりとりを聞いて、この男がザ・ピックの幹部役員であることがわ
かりました。身なりは普段着で、どちらかというと野暮ったい服装です
が、携帯電話を見ると最新型のようです。普段はスーツを着ている男が、
変装をしてお店に入り、お客さんの生の声を聞いているのですね。
これもスーパーが生き延びていく、重要な仕事なのでしょう。
一呼吸入れて、また電話を取り出して、ほかの誰かと話し始めました。
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