【感動をくれたオリンピック・パラリンピック】
ここ最近はなぜか感染者が激減していますが、今年もこの10か月を振り返ると、新型コロナでほとんど身動きの取れない年でした。
そんな中で大きなイベントとなった今年の出来事と言えば、やはりオリンピック・パラリンピックでしょうか。
「コロナ患者が、こんなにも増えているさなかなのに!」と開催反対の声が大きい中を押し切って行われましたが、各国選手が力強く演技や競技に取り組む様子が、みんなに大きな感動を与えてくれたことは間違いありません。
私も、数年前の招致の時から反対派で、間際までブツブツ言っていましたが、それはそれとして、競技自体はやはり打たれるものがあり、不覚にも感動してしまう場面が多々ありました。
これは嬉しい誤算と言えたかもしれません。
【コロナ前の日本は外国人ばかり】
ただもう一つ、話題になった中で、気になることが・・・・。
安倍政権が「観光立国」を掲げて以降、コロナが広がるまでは、日本への観光客が以前に比べてどっと増えたのは、多くの人が実感していたところです。
京都在住の知人は、「観光客が余りに多すぎて、日常生活に支障があり過ぎ!」と嘆いていましたし、そう言えば私も2~3年前、飛騨高山へ遊びに行った時には、道で聞こえてくるのは、英語とフランス語と中国語のみ! 夏休みのはずなのに、日本語はちっとも耳にせず、辺鄙なはずの白川郷でも、恐らくタイの方々らしい言葉が加わっただけで、同じようなありさまです。街で浴衣を着て、そぞろ歩きをしている人がいたと思えば、金髪のカップルでした。
確かに多くの国の人が実際に日本を訪れて、良い面も悪い面も含めて知ってもらうのは、より良い理解のために必要なことでしょう。お金を落としてもらうのは、もちろん有難いことでもあります。
【「安いよ!ニッポン」】
でもこれって、必ずしも、日本の文化に惹かれて来日するだけではなさそうです。
海外に頻繁に行く方であれば、とっくに実感して気付いていらっしゃるでしょうが、みんなが来日する大きな理由の一つは、「日本の物価が安い。」から。
ここ数年「日本は物価が安い」という記事を、何回も目にしましたが、オリンピック・パラリンピック期間中、多くの外国人記者が「日本では、食べ物がこんなに安くて美味しい💕」と感激して、記事やツイートを発信したことから、改めて話題になりました。
そうです。日本は今やすっかり、「安い国」になっていたのでした。
そりゃあ、物価が安くて、食べ物がおいしくて、清潔で安全で、外国人観光客に優しい国であれば、誰だって行ってみたいと思いますよね?
【すっかり後進国に・・💦】
問題は、安い国になってしまったと同時に、多くの面ですっかり後進国になってしまったことです。最近は「周回遅れ」、つまり他の国に抜かされて、1周遅れてしまったどころか、既に何周も遅れているのでは?という声さえあります。
先日もタイで何年も事業している日本人の方とお話する機会があったのですが、「全くその通り!」ということでした。
まず物価。
例えばラーメンですが、すでに日本の値段では、タイでは食べられないそう。その方は大体1.5倍くらいの価格イメージ、とおっしゃっていました。それでもタイの中産階級の人たちは、大して高いとも思わず、日常的に利用しているそうです。
また銀行などのサービスもとっくに日本を抜いていて、ネットバンクでできる範囲も、ATMでの操作でも、手数料の安さも、ぜーんぶタイの方が上だそう。
うーん、はるか以前にタイに旅行した時は、随分物価が安くて、円の使いでがあるなぁ、なんて思っていたし、名前だけは知っているタイの銀行のATMも「大丈夫かな?何だか使うの、不安だな。」なんてビビッていたのですが、すっかり逆転されているということですね。
そう言えば、韓国でも国民1人当たりの所得が日本を抜いた、と話題になっていましたっけ。
【今は激動の時代です!】
ここまで長々とお話させて頂きましたが、つまりは何が言いたいのかというと、以下の2つです。
まず、今はご存じの通り激動の時代です。
恐らくあと50年もすれば、教科書に「21世紀前半は、産業革命に匹敵するほどの、人類にとっての曲がり角だった。」と書かれるでしょう。AIやデジタルトランスフォーメーションなどの進歩で、近々私たちの日常生活も仕事も、今はまだ想像もつかないほど、変わっていくのは間違いないのです。
だから「今の仕事や職場が、このまま5年後、10年後もあるだろうか?」とよく考えておかないと、突然仕事を失うことになりかねません。
【「遅れた日本」だと認めよう】
そして次に、日本の実態です。
既にどれほど遅れて貧乏になり、他の国に抜かされているのか、まず自覚する必要があります。
もしかしたら近いうちに、今勤めている会社が、国力や財力を伸ばしている他の国の企業に買収されるかもしれません。
そうなったら、ある日突然、上司が中国人やタイ人になる可能性だって、小さくないのです。
もちろん私たちは、毎日の厄介な人間関係を切り抜け(このブログはそのために書いているのですが。)、山積みの仕事をこなすことが、まず第一です。
それは緊急で大事なことではありますが、足元で起きている大きな変化にも、同じ位の注意とエネルギーを向ける必要があります。
大きな波が来ているのをわかっていて、目をつぶってはダメ!いつか自滅してしまいます💦
このままでいけば、他の人に渡さないよう囲い込んでいるお局様の仕事も、叱咤激励するだけで、ほとんど存在価値のない課長の仕事も、7,8年後にはなくなるでしょう。
そう考えると、周りの人のご機嫌を、気にしている場合ではありません。
だから職場の空気を読むことよりも、もっと大事なのは、
「自分の仕事は、あるいは職場は、今のままでよいのか?」
「これからの時代に役立ちそうな、自分に向いた勉強は何だろう。」
などを考えて、何かを始めることではありませんか?
占いではその人の適職や、行動を起こすべき時期なども、観ることができます。
自分で考えてみて、具体的にピンと来なければ、観てもらうのも一手ですよ。