中学の国語の先生が治療に来られた時、艾(もぐさ)の話になり、
「今の子たちって知らなくてピンとこないんですよ。」となりました。
松尾芭蕉の奥の細道の初段に、旅への出発に際し『三里に灸据うるより~』とあります。
三里は足の脛にある疲れを取る・予防の意味もあるツボ。
長期間の俳諧の旅に、お灸は必須だったことでしょう。
お灸は蓬(よもぎ)の葉の裏の白い部分を精製加工して作る艾を使います。
先生に足三里の場所とお灸の仕方を説明しながら施術して、帰りには艾をあげて、授業で使ってもらうことにしました。
これを読まれた先生方、近所の鍼灸院に行けば、きっと喜んで説明し、艾も提供してくると思います。
艾も触ってみるとふわふわして気持ちいいんで、お灸の熱くてツラいイメージは払拭できるかも?
艾(もぐさ)
これを紙縒(こより)のように細く、でもふわっとひねり、米粒の半分ぐらいの円錐形にちぎってツボに置き、線香で火を着けます。
妊婦・婦人科に必須の三陰交の別名は『女三里』。重要なツボなんです。