ある日、助産院にて | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

助産院に、妊婦さんや褥婦さん(生んだ


ばっかりのひとです)の治療にうかがって


いるときに、産婆さんから、「陣痛が来てから


長引いてて、なかなか生まれないから、いい


陣痛がくるようにしてくれる?妊婦さん疲れて


きちゃったから」 といわれました。


はいはい、と引き受けて、お灸や鍼で身体を、


今あるべき状態にしていったら、その妊婦さん


いわく、「いま『ぱつん』っていった」


(わたしには微かに、プツって聞こえました)


って言いながら、あわてておしりやシーツをさわって


なにやら確認をはじめました。そう、破水したんです。


そこは2階だったから、下にいる産婆さんに、


「おーい、破水したよー」って声をかけたら、


「はーい」って2人飛んできて、すぐ階下の分娩室


に、脇をかかえて連れて行きました。


それから1時間半後、産声が!


いや~、正直うれしかったし楽しかった。


なにせ自分の鍼灸院じゃあ、破水しちゃったら、


タクシーで産院まで送ってかなきゃだから、


ちょっと遠慮ぎみな施術になっちゃうけど、


助産院でなら、そりゃ思ったままの調整が


できるってもんです。



けっこう行ってるんですよ、助産院や病院への


出張って。


産後の調整にも。


ただ、病院にいくと、なんだか悪いことしてる


みたいな気分になって、頼まれて行ってるのに、


こそこそ・ぱっぱと治療して、さっさと帰って


きますね、なぜか(笑)。



そしてなにより、「生む」という大業をなしおえて


充実したママの顔って、誇らしげで美しいんです。


お腹の中から知ってる赤ちゃんとの対面って、


やっぱり感動。(赤ちゃんにも感動してほしいの


ですが、知らん顔されますね。当たり前か。)


お腹の中にいる時にママの治療をした赤ちゃんには、


その後も、人見知りな子にも泣かれないなぁ、


不思議と。(ママにも不思議がられます)