モノの見え方 | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

照明器具の発明の前後で、


モノの見え方、見せ方は、まったく違うだろうな、


っておもいました。


患者さんで、お茶の先生をされている方がいらして、


おっしゃるには、


「床の間の書画のまわりが、金襴や銀欄のものは、


夜の、蠟燭でのあかりで、断然生きる」


のだそうです。


たしかに、蛍光灯の灯りがあるところでは、


なんだかやりすぎ、って感じがしてしまいますが、


蠟燭の、揺れる炎の灯りに照らされたら、


そら断然綺麗ですわ。


そう考えると、古い仏像なんかは、だいじなのほど


真ん中の奥。


昼間でも真っ暗の中。


仏師は、きっと窓?から入る明かりや、


蠟燭での見え方まで、計算して作ったんだろうな。


想定してないですよね、ライトアップなんて(笑)。


すごいのは、それでも美しいこと。


そして、蠟燭の灯りで見てみたい、っていう、


現代の「贅沢」。