「痛み」って、ピンポイントで起こりますけど、
実際感じているのは『脳』です。
だから麻酔は効く。
それと同じ考え方で、鍼鎮痛が起こります。
痛みは、使い方がおかしいとか、火や鋭利なモノが
あぶないですよ、とかの「お知らせ」としての意味が
ありますが、痛み(炎症)があると、そこにはそれが
治るための栄養なんかが運ばれてくるのを阻害して、
治りづらくしてしまいます。
だから、その「お知らせ」を理解してしまったら、
早くその痛みをとってしまうことが、早く治ることへの
重要な要素となってきます。
麻酔や消炎鎮痛剤には、早く治る理由があります。
鍼灸も有効。
(データは偉い学者さんたちがいっぱいだしてくれています)
(皮内鍼は小さい鍼を1週間ぐらいテープでとめて痛みを
抑えることができる方法です)
この、痛みの「お知らせ」としての面、必要なんですね。
たとえば、ぎっくり腰なんかで、痛くて動けないひと。
治療で痛みをとっても、「傷み」のほうが治るには、
(損傷が治る・炎症が引くには)
かかる時間はそんなに変わらないんですね。
でも、人間、痛みがなけりゃ動いちゃう。
それで、だらだら長引いちゃうって、
結構多いんだな。
痛み、特に「動かなきゃ痛くない」は「動くな」ってこと。
そのための、せっかくの痛みなのだから、
ゆっくりやすんで治したほうが、
安易に痛みだけを取り除いて再び動き回っちゃうより
早く治るってひと、いっぱいいます。
「お知らせ」は、聞きましょう。
聞いたら(痛みを)コントロールしながら、
安静にしましょうね。