痛みの意味 | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

「痛み」って、ピンポイントで起こりますけど、


実際感じているのは『脳』です。


だから麻酔は効く。


それと同じ考え方で、鍼鎮痛が起こります。


痛みは、使い方がおかしいとか、火や鋭利なモノが


あぶないですよ、とかの「お知らせ」としての意味が


ありますが、痛み(炎症)があると、そこにはそれが


治るための栄養なんかが運ばれてくるのを阻害して、


治りづらくしてしまいます。


だから、その「お知らせ」を理解してしまったら、


早くその痛みをとってしまうことが、早く治ることへの


重要な要素となってきます。


麻酔や消炎鎮痛剤には、早く治る理由があります。


鍼灸も有効。


(データは偉い学者さんたちがいっぱいだしてくれています)


(皮内鍼は小さい鍼を1週間ぐらいテープでとめて痛みを


抑えることができる方法です)


この、痛みの「お知らせ」としての面、必要なんですね。


たとえば、ぎっくり腰なんかで、痛くて動けないひと。


治療で痛みをとっても、「傷み」のほうが治るには、


(損傷が治る・炎症が引くには)


かかる時間はそんなに変わらないんですね。


でも、人間、痛みがなけりゃ動いちゃう。


それで、だらだら長引いちゃうって、


結構多いんだな。


痛み、特に「動かなきゃ痛くない」は「動くな」ってこと。


そのための、せっかくの痛みなのだから、


ゆっくりやすんで治したほうが、


安易に痛みだけを取り除いて再び動き回っちゃうより


早く治るってひと、いっぱいいます。


「お知らせ」は、聞きましょう。


聞いたら(痛みを)コントロールしながら、


安静にしましょうね。