痛みって、なんだ? | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

「痛み」ってなんだろう。


これって、研究されつくされているようで、


さっぱりわかっていない分野のようです。


なんで痛いのか。


たとえば腰椎椎間板ヘルニアは、


椎間板がヘルニア(飛び出す)して神経根にあたり、


痛むとか、そこに炎症が起こって痛むとか、


坐骨神経痛がでるとか説明がなされます。


これが腰痛の原因ってことね。


でもね、ヘルニアがあっても痛くないってひと、


じつはいっぱいいるんです。


痛くない・症状がないからCT撮ったりしてなくて、


なにかのきっかけで撮ったらヘルニアがみつかった、


ってパターン。


んじゃ、治療や手術はするか?っていったら、


症状がなきゃ、まずしません。


「ヘルニアが治る」とは、普通に考えて、「出たモノが引っ込む」


ってことになりますが、これにはいささか時間がかかります。


でも、「ヘルニアで腰が痛くてたいへん」って方でも、


治療を受けたり、または何か別の行為において、


痛みが瞬時になくなったり、ほとんど気にならなくなったり


ってことが、しばしば起こります。


この場合、原因は取り除かれてはいませんよね。


これ、いかに?


実際、腰痛だけでも、原因が解明されているのって、


15%ほどだといわれています。


その15%の中の、ヘルニアがみつかっても、


痛くないひとはいますし、ヘルニアを手術で取り去って


原因がなくなっても、腰痛は残ったってひともいます。


(これはかわいそうですね)


痛みって、なんでしょ?


治療では、原因にはもちろん、それ以外の要素に


アプローチを考えています。


だって、そっちは85%もあるんだから。


少しでも「変わった」ら、得でしょ(笑)。