「痛み」ってなんだろう。
これって、研究されつくされているようで、
さっぱりわかっていない分野のようです。
なんで痛いのか。
たとえば腰椎椎間板ヘルニアは、
椎間板がヘルニア(飛び出す)して神経根にあたり、
痛むとか、そこに炎症が起こって痛むとか、
坐骨神経痛がでるとか説明がなされます。
これが腰痛の原因ってことね。
でもね、ヘルニアがあっても痛くないってひと、
じつはいっぱいいるんです。
痛くない・症状がないからCT撮ったりしてなくて、
なにかのきっかけで撮ったらヘルニアがみつかった、
ってパターン。
んじゃ、治療や手術はするか?っていったら、
症状がなきゃ、まずしません。
「ヘルニアが治る」とは、普通に考えて、「出たモノが引っ込む」
ってことになりますが、これにはいささか時間がかかります。
でも、「ヘルニアで腰が痛くてたいへん」って方でも、
治療を受けたり、または何か別の行為において、
痛みが瞬時になくなったり、ほとんど気にならなくなったり
ってことが、しばしば起こります。
この場合、原因は取り除かれてはいませんよね。
これ、いかに?
実際、腰痛だけでも、原因が解明されているのって、
15%ほどだといわれています。
その15%の中の、ヘルニアがみつかっても、
痛くないひとはいますし、ヘルニアを手術で取り去って
原因がなくなっても、腰痛は残ったってひともいます。
(これはかわいそうですね)
痛みって、なんでしょ?
治療では、原因にはもちろん、それ以外の要素に
アプローチを考えています。
だって、そっちは85%もあるんだから。
少しでも「変わった」ら、得でしょ(笑)。