からだと脳(こころ) | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

「からだとこころは、つながっている」


よく聞くことばですが、実感としてはどうでしょう?


ならば、「からだと脳」っていったら?


脳もからだ、ですから、わかりやすいかも。


非常に痛みを伴う病気の方を集めて、


落語やコントを見せたら、その痛みが減少したり、


その後も鎮痛剤が必要ない期間が続いた、


なんて実験は、たくさんなされているようです。


炎症を悪くさせるインターロイキン6(といっても、


きっとなきゃいけない物質なんでしょう)や、


コルチゾール(ストレスホルモンっていわれてます)、


ノルアドレナリンなんかも、『笑い』で減少がみられます。


それは、全身麻酔でも起こる。



逆に、ひとを怒らせたりストレスにさらすと、


痛みは悪化してしまいます。


そういう「物質」がいっぱいでてくるんでしょう。



わらい→笑顔  ですよね。


笑顔をつくるとβエンドルフィンがでてくることも


知られています。



それじゃあ、笑顔のまま、恐怖映画をみたら


いったいどうなるんでしょ?



これもね、実験されてるんです。


頬をあげた、わらった顔になるよう、テープで


固定して、映画をみる。


こころにはストレスがかかるのに、


からだ(顔)はわらったまま。


どっちが勝ったと思います?


こたえは、「からだ」。


ほとんどストレスホルモンでなかったんです。


これって、すごいことだと思います。


世の中、ストレスなくなりません(笑)。


でも、からだをいい状態にしておくことは、


痛みを減らし、快適にすごすのに


とっても有効だ、ってことですよね。



ちなみに、それは「笑い」じゃないと起こらないのか?


ってことだったんですが、どうも必要なのは


『感動』(こころがうごくこと)なようです。


いい景色をみたり、映画をみたり、本をよんだり。


いわゆる「こころの栄養」みたいなのが、


ホントに、豊かな・楽しい生活にはたいせつ、


ってことなんだとおもいます。