最近、非常に増えているのがアスペルガー症候群(ASD)の夫との離婚相談です。日本全国から月に約50件近くのアスペ夫との離婚相談が入ります。

 

【アスペ夫と離婚したいという妻の悩み】

・聞いている内容と返答がかみ合わない

・自分から話そうとしない

・共感しようとしない(何をどう話せばいいか分かっていない)

・短気で自己中心的な思考

・感情的になると暴言を吐く

・心配しょうとしない(配慮や感謝の言葉がない)

・すぐに忘れる

・思い込みが激しい

・他人に迷惑をかけている事実より自己都合の言い訳をする

 

このようなことから別居や離婚問題に発展し、中には調停にまで至っている方がおあります。

 

アスペルガー症候群は、正しい知識のある熟練した心理士・相談士であれば、早い段階で修正が可能です。

放置して解決することはまずありません。

更には夫婦関係の修復には順番があります。

 

1.アスペの特性を理解する(夫婦共に)

2.具体的な対策や認知行動療法を行う

3.性格分析と修正を行う

4.夫婦間の過去の出来事やわだかまりの解消を行う

5.性格面の修正とアスペの衝動性の両面に対し多段階的な改善を図る

 

過去、アスペルガー症候群8000人、夫婦問題4万件以上を行ってきてアスペルガー症候群の改善修正と夫婦問題は簡単に解決すると感じます。

放置しても特性(発達障害)は良くなることはありません。時間を経過させればさせるほど、夫婦仲は破綻していきます。

 

この時期は夫婦相談と離婚相談が非常に混み合う時期です。

その理由の多くは、離婚して新学期から新しい地域で暮らすために3月には離婚を確定(離婚届け提出または調停で成立)させたいと考える方や、進級、進学に伴い苗字を変更させたいと考える方が多いからです。

 

全体を見ると離婚まで至らず修復できる可能性のある方は4割、問題と課題の解決次第の方が3割、確実に離婚が決まっているが条件が合わない、二人で話し合えない、争っても弁護士費用の数百万円が支払えないという方が3割です。

 

特に、離婚が決まっている方の多くが、当事者間で話し合いを行い口論になって収集がつかない方や親兄弟が間に入り更に問題が激化した方、調停になり時間が迫っている方などは、早く離婚したいと望んでいるので感情的になり数か月以上も時間を経過させてしまい今もなお感情的な状態であることから自身でもどうしていいのか分からなくなっているという方が多いです。

 

考えなければならないことを考える、簡単なようで難しいのは、感情的になっているからだと気付くと解決は早いものです。

 

また、離婚したくて離婚するのではなく、婚姻継続が困難であるから離婚するという客観的思考と、それを踏まえて子の人生(影響と対策)をしっかり考えなければなりません。

 

それぞれの人生が大きく変わる選択です。

穏やかに冷静なる判断が求められます。

 

感情的になり離婚を急いだ方々が相手方と揉めにもめ行き詰った方々(昨年は約40名近く)が慌てて相談に訪れました。

 

・実際の例

 

1.相手と話し合っても無駄だと感情的になり子どもを連れ去った

結果:夫が裁判所に申立てを行い子どもが夫に引き渡しになり親権を失った

 

2.夫が不貞をしていることを知り感情的になり離婚を切り出し離婚届を出した

結果:離婚後7か月で養育費が支払われなくなった

 

3.夫が不貞をしていることを知り詰め寄ったら夫が認めなかった

結果:夫が警戒しだして証拠が取れなくなり慰謝料請求ができなくなった

 

4.離婚の話し合いを拒否して子どもを連れ去った

結果:長女が妹と弟を連れて父のもとに戻り3か月経過したことで親権は9割父になってしまった

 

5.財産分与と親権で話し合いが折り合わずに調停を申し立てたが不調に終わった

結果:弁護士費用両者で140万円が無駄になった

 

上記は一部で、更に裁判までして何も決まらなかった方も3名おりました。

 

調停・裁判をすれば離婚が出来ると思っている方がおりますが、それは間違いです。