毎月多くの夫婦相談・離婚相談の申し込みが入ります。

 

夫婦喧嘩をして数週間の方から口も利かずに10年以上まで幅広い相談があります。

 

最初は些細なことでぶつかり合い、言い方が悪い、もっと優しく言えないのか、もっとこちらのことも考えてほしい、報告や相談をして欲しい等々、価値基準と欲求のぶつけ合いを行います

 

数日して子どもを連れて遊んだり、外出先で食事をした時に普通に過ごせたことで解決したと誤認するのですが、1か月もしないうちにまた同じような喧嘩を繰り返します。

 

人によってはこのような解決したと思い込んでは形を変えての喧嘩を何年も繰り返している方もおります。

 

このような夫婦の多くが、話し合って問題が解決すると誤解しています。

 

この言動をこのようにして欲しいと要望を伝え互いに謝ったり、約束という名の表面上の条件を取り交わす。

これは全く意味がないので、夫婦仲が良くなるはずがないのですが、良くなると思い込んでいるのです。

 

では何故、思い込むのか?

 

これは幼児期に親や大人が教えた和解のプロセスなのですが、夫婦間もこのプロセスで解決すると思い込んでいます。

あくまでもこの和解のプロセスは互いが違いを感じ謝罪やルールを決めることで一定の距離を取り、一段落(落としどころ)をつける行為=終局なのです。

 

夫婦問題の場合、この和解のプロセスで上手くいかないのは、互いが異性としての意識や夫婦・家族という最も近い関係であることから欲求が優先されるところにあるのです。

 

また、性格と人格の観点からも、人は性格で他人と接し、人格で家族など親密な関係と接します。←これを知らない心理士も多いです。

 

つまり、表面上の和解・終局では夫婦問題は解決しないのです。

これを知らずに夫婦間で意味のない話し合いや和解を繰り返すわけですが、その先には離婚が待ち受けています。

何故ならば、これまで話し合いを行い、これだけ期待して向き合ってきたが上手くいかなかったと考えるからです。(人は期待が裏切られることで気力と愛情を奪われます)

 

結果、離婚問題に発展するのですが、上記を理解できた方は、正しい夫婦修復を行わず、表面上の和解を繰り返し、根本解決せずに離婚しようとしていることに気付くのです。

 

つまり、一度も本当の解決を試みずに感情で結婚し感情で別れるという彼氏彼女レベルの終わり方をするということなんですね。。

 

解決できるのに解決を一度もしないで離婚する。

 

何故、結婚したのだろうか?? 入籍しないで交際だけに留めても良かったのではないだろうか??子供が欲しかったから作った??

 

年を重ね穏やかに過去を振り返った際、あの頃の私は未熟だったと後悔する前に1回だけでも喧嘩の本当の原因に気付いてみても罰は当たらないと思いますよ。

 

ちなみに、これに気付かない人の多くが何度も離婚を繰り返しています。問題はただのきっかけ、原因は性格と人格にあるのです。

 

追記

6月の離婚相談は離婚せずに修復を選択した方52名(浮気・不貞16名)、離婚を選択した方12名(内、調停を取り下げ3週間で離婚合意8名)でした。

 

 

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最近、久しぶりに離婚で失敗するケースを目の当たりにしました。数で言えば5,000人に1人の割合と非常に稀なケースです。

 

離婚したい!私の気持ちは絶対に変わらない!話し合いはする気がない!別居したまま5年を経過させ裁判する!

 

知識がある方は分かると思いますが、これでは5年後に離婚ができないのは明らかです。

 

また、離婚したいと一方的に主張しても結婚も離婚も一人の意志では出来ないので、相手方と話し合い合意または話し合いの決裂まで行かなければ裁判所に行っても時間を無駄に経過させるだけなのです。

 

離婚したいならば相手方に離婚を同意させればいいだけなのですが、何故か、このような方の場合は離婚に同意させるのではなく、離婚に同意させないような一方的な主張をしてしまうのです。(本人は気付いていないのですが・・・。)

 

ホームページ記載の通り、調停に6か月、不調で終われば別居2~3年、そこから裁判、または、調停が終わり即裁判をして数年別居してから再度、裁判、少なくても弁護士費用は300万円、2回裁判したら二人で500~560万円程度かかります。

 

5年も無駄な時間と約600万円かける意味はあるのでしょうか?

何故、1か月弱で離婚が確定できるのに5年もかけるのか・・・??

 

一体、何をしたいのか??

 

ただ感情的になって何も見えなくなっているケース(性格の歪みで感情的になり、他者を否定する傾向が強い)もあれば、金銭目的で離婚を引き延ばすケースもあります。

 

子どもがいるケースでは金銭も考えられるのですが、子どもがいないケースで女性側が30歳以下の場合は、自分の人生を無駄にしていることにすら気付いていない場合が多いです。

 

特に30歳半ばなどの場合は、子どもを産むことも考えれば5年も経過させたら40代になり出産のリスクは避けられません。

 

男性の5年と女性の若き頃の5年は比較にならないのです。考え方によっては、離婚する意思がある男性(継続する意思がない)は、一日も早く離婚してあげなければ女性が可愛そうという考え方もあります。

 

ちなみに、50代~70代の場合は、離婚を引き延ばし1円でも多く財産を分与しようと考える方もあります。。。

 

今の時代、調停や裁判をする人も殆どいません、自分たちの財産を無駄に争い弁護士に支払い散財する人もいません。調停や裁判をするというのは、感情的になる性格で客観的に物事を見ることができないと考えられているからです。

また、裁判で離婚すると戸籍謄本に裁判離婚と記述されてしまい、この人と結婚すると危ないかもしれない(この人は冷静に話せない人?)と思われるというのもあります。社会通念上から考えてもそのような不安を抱くと思います。

それぐらい、裁判で離婚するというのは普通ではないのです。

 

 

 

8割以上は30代~50代までの離婚相談なのですが、70代の離婚相談は月に5件、80代は3件程度あります。

 

70~80代の離婚相談者の場合の多くが、40年前の浮気や不貞、これまで何年も喧嘩を繰り返し我慢してきた積年の想いを抱いて相談に訪れます。

 

他8割の方々と同様に全く問題が解決されずに時間だけ流れてしまった点が共通点です。

 

【高齢者離婚にある問題要素】

1.性格の不一致を解決せずに、その場限りの和解をしてきた。(その時だけ謝る、このようにする等のきっかけの対処のみ)

2.不貞や浮気などの異性問題を許すまたは悔しさや不信感を抱きながら時間を経過させてしまった。(根本解決しなかった)

3.子育てや家事などの夫婦協力で成せることに不満を抱きながらも子育てを終えてしまった。(振り返ればただの同居人)
4.口論にならなければいい、離婚さえしなければ円満でなくとも構わないと考えていた。
5.離婚したかったが経済的に困窮するので我慢して暮らしてきた。

上記の理由を述べた上で、全ての人が言うのは”この人と同じ墓に入りたくない” ”せめて人生を終えるときぐらい自由になりたい” ”後悔したまま死にたくない” といいます。

 

そして更に、もっと早く気付けばよかった。人生の時間を無駄にした。と嘆く方が多いです。

 

問題を放置して高齢になると、避けられない現実と無念を抱いて人生を終えることへの恐怖心を抱くのです。

 

もしも、40年前に気付いていたら40年もこんな思いをして生きなくて済んだ。相談を受けていると、この言葉は本当に重いと常々感じます。そして、この現実に気付かぬまま、問題を放置することを選ぶ方々が可愛そうだと感じながら見送ることもあります。