lec246.美女と野獣 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

女性がより女性らしくなると、男性がより男性らしくなる

ご相談におみえになった彼女は高学歴で、エリートの道を歩みながら、多くのキャリアを積んできました。

 

仕事には精力的に取り組み、男性的にバリバリとこなしていきます。

 

‥‥と言うと、男まさりで色気のない女性を想像するかもしれませんね。

 

しかし、彼女はゆるやかなウェイブのロングヘアの持ち主で、だれよりもしなやかで妖艶なタイプの女性なのです。

 

その彼女、今年は40歳を迎え、いまだに独身。そして、彼氏もいません。

 

彼女は仕事場では多くの男性の上に君臨する女王陛下です。

 

男性陣は部下として彼女にひれ伏し、つねに遠巻きに見ています。

 

そして、美しく、魅惑的な女王陛下であるがゆえに、彼女の近くの男性たちは、「こんなオレでは」とコンプレックスを感じるばかり‥‥。

 

が、じつは私どものカウンセリングを受けにくるほどであるわけで、ほんとうの彼女は寂しがり屋で甘えん坊の女性なのです。

 

 

彼女は自分のその部分を「女々しい!」と評価していますので、ふだんはそれを隠し、まったく逆の態度をとっています。

 

そして、そのように自分の依存性を抑えて過ごしていますから、男性が甘えた態度でもとろうものなら、たちまち凶暴になります。

 

「てめえ、××タマついてるんだろ! 男のくせに、なに女々しいこと言ってやがるんでぃ!」、と。

 

 よって、まわりの男性はいっそう縮み上がるわけですね。

 

残念ながら、“うちの会社の美しく妖艶な女王陛下”がじつは相当な寂しがり屋で甘えん坊だと見抜く男性は一人もいません。

 

たまに彼女を好きになる男性がいると、まわりから「やめときな、丸焦げにされるよ」と忠告される始末‥‥。

 

そんなこんなで、独身が長くなってきた彼女は、寂しがり屋の甘えん坊という依存性の部分がまったく満たされず、やさぐれている日々なのです。

 

では、どうして、彼女は本来の自分を素直に表に出せずにいるのでしょうか?

 

大好きな人に甘えたいという欲求は、人間ならだれしもがもっており、それはとても自然なことです。

 

しかし、彼女は子どものころからズバ抜けて優秀だったので、まわりから非常に期待され、女の子としての魅力のことよりも、学力やリーダーシップのことばかりが評価されてきました。

 

また、中学、高校、大学と、美人でセクシーな彼女はモテましたが、クラスではつねにトップという学力が男子の劣等感を刺激するために、彼女に愛を告白する勇者は現れませんでした。

 

思春期以降、彼女はずーっと男性に畏怖され、いつも下から見上げられる存在でした。

 

そのため、彼女が憧れ、恋心を抱くような男性には恵まれなかったわけです。

 

そんな彼女が理想とする恋愛は、なんと『美女と野獣』。

 

彼女はこの映画がほんとうに好きで、たくましい男性を求めているわけです。

 

しかしながら、彼女の口ぐせは、「最近の男ときたら、ほんとにヘタレばっかりで!」。

 

つまり、彼女のほうが野獣になっているので、野獣の男性が出てきても縄張り争いにしかならないわけです。

 

というわけで、私は彼女にこう言いました。

 

 「あなたが優しい美女にならないかぎり、たくましい野獣とは出会えませんよ」。

 

彼女の仕事ぶりはまさに男まさり。

 

しかし、先ほども書いた通り、長いウエーブヘアにするなど、彼女は自分の女性性も昔から非常に大切にしてきたわけです。

 

ただ、人前で自分の女性性を見せることは、彼女にとってものすごく恥ずかしいことでした。

 

そんな彼女に、女性が恥じらいを見せることが、どれだけ男性のハートをキュンキュンさせるのかということを話してきかせた次第です。

 

「女性がより女性らしくなると、男性がより男性らしくなる」

 

 男女関係には、こんな法則があるのです。