21.自立のステージ~主導権争いの段階~ | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセラーの大塚統子です。
 
「私のやり方の方が正しいのに、なぜそうしないの?」とイライラするとか、「自分の方が素晴らしいと思えて、相手の素晴らしさが認められない。」とか、「どちらが優れているか、マウンティングをしてしまう。」とか、争いに疲れていませんか。

「また、言いすぎてしまった。」とか、「つい、強制してしまった。」とか、相手をコントロールしようとしている自分に気がついて、そんな自分を嫌っていませんか。

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私達は、「いかに愛されるか」の依存時代を経て、「いかに傷つかないか」の自立時代に移行していきます。

自立のステージ、完璧主義の段階の後にやってくる「主導権争いの段階」のお話です。

◆依存のステージ
 ◇ニーズの段階
 ◇ハートブレイクの段階
 ◇補償行為の段階 

◆自立のステージ
 ◇完璧主義の段階
 ◇主導権争いの段階

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自立のステージ、完璧主義の段階の後には、「こうすれば自分は傷つかなくて済む。」という自分のやり方が確立してきます。

その結果、相手が自分の言うことを聞くか、自分が相手の言うことを聞くのかで、戦いが起きやすくなります。

この時期には、ケンカや対立が増えてきます。

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ここで再び、依存のステージ「ハート・ブレイクの段階」で感じたような、このままの自分ではダメと拒絶されるオソレがやってきます。

過去には、拒絶されたハートブレイクを経験し、傷ついた経験があります。

その痛みが再現されることをおそれ、今度は傷つかないために状況をコントロールしようとします。

依存のステージの時とは違って、自立のステージでは正しさや自分のやり方を手に入れていて、依存時代よりは自信があります。

依存時代のような感情的な戦いというよりは、冷戦のような戦い、主導権争いが起こります。

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この争いを抜ける課題は、信頼です。

2つの信頼の方法があります。

(1)自分を信頼する

過去に傷ついた時の自分からは成長しています。

過去と今の自分を比べると、若さでは過去にはかないませんが、経験なら必ず今の自分の方が積み重ねています。

かつてはどうしようもなかったことも、今の自分なら乗り越えていけると、自分を信頼してみましょう。

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(2)目の前の人を信頼する
 
今目の前にいる人は、過去に自分を傷つけた時の相手とは別の人です。

過去の対人関係を目の前の人に重ね合わせるのではなく、目の前にいる人、その人を信頼してみましょう。

「きっとこうなるに違いない。」と思っていると、「ほらやっぱり。」と思う事実を心が探し出しやすいものです。

例えば、過去に恋人に浮気された経験があるから不安になって、今の恋人の浮気を疑っていると、メールの反応が遅いことも、電話の切り方が素っ気ないことも、全部浮気を疑う材料にしかなりません。

「そうはならない。」と証明することは、非常に難しいものなのです。

それよりは、まっさらな心で、今起きている事実を見てみましょう。

過去の痛みから今の恋人の浮気を疑うよりは、今の恋人の言葉や態度を曇りのない目で見てみましょう。

過去の誰かと重ね合わせるのをやめて、目の前の人を見ると、目の前の人を過去の痛みとは無関係の人にできます。


どちらが正しいか、どちらが言うことを聞くのか、どちらのやり方を採用するのか、主導権争いを抜けるには、信頼がカギになってきます。

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そして、もう一つの課題は、コミュニケ―ションです。

勝つか負けるか、勝ち負けで争う心があると、勝者・敗者を作り出します。

勝てば、その時は気分がいいですが、負けることにオソレを持ちます。

負けるとくやしいので、今度は勝とうと次の戦いに挑むことになります。

相手を敵にするのをやめて、勝ち負けの争いから離脱してしまいましょう。

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勝ちの状態は、「私は素晴らしい。あなたは素晴らしくない。」です。

負けの状態は、「あなたは素晴らしい。私は素晴らしくない。」です。

争いの状態を抜けるには、「あなたは素晴らしい。そして、私も素晴らしい。」と、勝ち負けを捨てて、お互いの違いを尊重しあうことです。

そのために有効なのが、コミュニケーションです。

相手とコミュニケーションして、相手を知れば知るほど、「私ががんばっているように、相手もがんばっている。」「私が苦しいように、相手にも苦しいことがある。」 というように、相手も自分と同じ一人の人間であることが見えてきます。

争う敵ではないと認識できれば、どちらかのやり方へのこだわりを捨てて、「私たちのやり方」を創造しやすくなるでしょう。

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ちなみに、パートナーシップで主導権争いの問題が起きたとき、信頼とコミュニケーションに取り組んでいくと、二人の間にロマンスが戻ってきます。

ハネムーンの再来です。

どちらが勝つかの争いを放棄して、 新しい関係に進化していけるといいですね。

   

 


大塚統子の心理学ワークショップ

2017年2月5日(日) 仙台市民会館 第5会議室

朝の部:10:30-12:30
 「執着の手放し~新しい一歩を踏み出すために~」 3,240円
昼の部:14:00-18:00
 「心のストレッチ~対人関係のコリをほぐす~」 5,400円
*朝・昼の部を併せて参加の場合、7,560円になります。

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仙台でお会いしましょう