ロケ地探訪のつづき
1978年11月22日放送 「ありがとう総理先生！」取材日：2012年10月8日、27日
多摩川橋梁土手が、今話のキーの地となる場所：多摩川橋梁の八王子市側土手
Yahoo!ロコから掲載赤丸印がポイントになる
ラストシーンのみでなく、この話全体に渡ってこの場所での撮影カットが挿入されている！
日中夕刻にかけて撮影したと思われ、効率よく効果的にインサートしている撮影時期は今頃か劇中の山川が持つ週刊少年チャンピオンの号数などから10月下旬頃だと思われ、
つまり、34年前のちょうど今頃の季節を待って今回の探訪することにした。
No.47 11月13日号全体のあらすじを通して比較
左側が本篇オリジナル、右側写真が現況＜Part1＞
～出会いから別れるようになるまで～
出会い
神保美喜さん
山川がバスの中で遭遇した村上直美にひとめぼれしてしまう。つき合いはじめることになり仲間に報告する山川
奥に車が見えるが、現在はバイクも進入禁止
恋する二人
「おっ！かわいいじゃん！」
「おまえらは？いないの？」「がんばらなくっちゃ！」
直美の好みに合わせて真面目ぶって英語の参考書でちゃらける山川とからかう二人
苦悩夕日が丘学園に転校してきた3年生の直美とつき合い始めてまもなく
ウラ番と呼ばれる不良の一面を持つ彼女の姿を目撃してしまう。
奥に見える煙突の建物が、昭島市の清掃センター。その後改築されているようだ。小学校の頃、社会科見学で入った事あるような(笑)
撮影は、対岸あるいは中州からだと思うが、今回は山川が座っていた場所から見上げてみた擁壁も黒くなっているが、右側の階段もそのまま。土手上の木の茂りは現在住宅に変わっている
「だって好きになっちゃったんだもん」しょげる山川
改心それでも山川は直美にのめり込んでいき、山川の素行に悪影響があらわれる。
心配したソーリは執拗に直美を説得し、直美も真剣に向かい合ってくれた情熱に打たれ
改心する。
「村上！」
「なんだか嬉しいんだな」「今までこんなに本気で叱ってくれた人なかった」
「先生！」
動揺
平和な交際が続く中
山川の父が反対、山川は家を出て暮すと言い、入院してる母親にも心配させるのではないかと、
ソーリや柴田らの会話を直美は耳にしてしまう。
葛藤
衝撃を受けた直美は、山川と別れる決意で教室で暴れ、
親戚中をたらい回しにされてきた境遇の中再び転校することになる。
「どうしてなんだ！」
「村上、おまえ・・・」
それぞれの黄昏
奥は山川らが居た土手の擁壁
すすきの中を歩くソーリはやがてたたずんで思いにふける
＜Part2＞
～別れのシーン～
ここからは前回記事にしたラストシーン（クリックでジャンプ）
今回は、まるまるコピペだと面白くないので違うカットで再編集
見送りのシーン
JR八高線の小宮駅
1本目にきた列車には、なぜか乗車しない一方、素直に見送る事ができなかった多摩川土手の山川達
山川らの背面はきれいに整地された敷地になっている
列車が近づく
再び小宮駅
「おまえに何もしてやれなかった」
「いいのよ先生」「この思い出があればひとりぼっちでもやっていける」
「ありがとう先生」
「山川くんのことをよろしくね」
「ああ」再び多摩川土手
既に見送りを終えた総理がやってくる
ソーリが歩いただろうススキの拡がりは、今ではすっかりなくなっている
後記多摩川土手のシーンが全体にカット挿入されていることがわかり
手間がかかったが、要点をピックアップしてストーリー仕立てでまとめてみたので
単なるカット比較だけでなく前後関係も楽しめるのではないかと思います。
[使用したドラマ画面の素材：キングレコード版のDVD再生画面撮影したもの]