今週の週次ブログを書きたいと思います。
今週のテーマは「課題の発見と理想」について。
先日、自分の会社で若手社員向けの社内研修がありました。
いわゆるロープレのようなもので、自分自身も審査員として、研修のお題作成者として携わっておりました。
研修の内容としては、いわゆる課題を抽出して、その課題に対する解決策を出すというものです。
お題に対して課題はこれです、それに対する打ち手は。。。という形でプレゼンがありますが、
審査員の自分が最もフィードバックしたことは「その理想ってなんなんかな」というものです。
例えば、学校にアンケートを取ったところ、英語を実際に話せる先生が10%しかおらず、
学校側の先生でカバーできない現状に対して、オンラインでネイティブと英語のレッスンできますという提案をするとします。
一見すると、課題に対して打ち手がセットになってますが、
前提として「英語の会話の授業は学校側で提供していたほうが良い」「生徒は実際に英語で会話までできるレベルにしたい」
などの理想があって、それに対する打ち手なのです。
つまり、課題というのは理想と現実とのGAPでしかなく、理想が相手とリンクできているから、
理想が相手にとって魅力的なので、その解決に同意をするという。
理想が現実と一緒の場合は、課題はないんだと思いますし、
理想の置き所によって、課題の大きさも異なります。
ファッションなどでも、季節に合わせた服を着ましょうよ。色の統一感を大事にしましょうなどのある程度の型があっても、
相手に笑われない程度の服であれば良しとしている場合と
異性受けしやすい服を理想としている場合など人によって理想が違うように、
こういう印象が良いでしょうか、こういう印象を作れることをあなただと理想と考えてまして、、、
という理想を共有して納得頂いてではなく、最近こういう服装をすることが正解でして、
といきなり話すとなるとちょっと違うと思っています。(専門ではないので、個人の感想ですが)
課題というのは理想に基づいて決定されると述べましたが、
この話は個人に落とし込んでも本当にそうだなと思っています。
自分の理想が、部署内でもトップクラスの営業成績を収めたいとする場合に出てくる課題と
今目の前の仕事ができるようになりたいとする場合に出てくる課題は異なりますし、
理想もなく漠然と働いている場合にでてくる課題も違うと思うのです。
課題=成長機会/発見機会と定義すると、
理想を明確に定めているレベルに応じて、成長機会の認識度合いも変わってくると思います。
理想を「遠い将来・中ぐらいの将来・近い将来」とカテゴライズすると尚いいのかなと思うのですが、
上司と自分がこういうことができるようになりたいという課題を述べて、相談に乗ってもらう場合なども、
こういう理想を持っているということを伝えると、その課題認識でよいのか、理想そのものがいいのかなどを
適切にFeedback頂ける機会が増えると思っています。
理想というのは、言わなくてもわかるでしょではなく、
適切に用いることが大切だと、自分自身深く思うに至りました。
おわり