今回のテーマなんですけれども、9月末に、私の元に来ていた奥山君という子がバイトを卒業するとなりまして、
大学院生ということもあって忙しくなるところもあったようです。(彼は期待の若手です)
そこで、今回はトレーナーとトレーニーの関係に焦点をあてまして、ブログを書こうかなと思います。
トレーナーって何をトレーニーに授けるべきなんだろうかっていうところに関して考えていたこともあり、
私としても久しぶりに誰かを教える立場になるということでもあったのですごい考えました。
トレーナーは基本的に同じような仕事をトレーニ-と一緒に OJT で育んでいくっていうところが多いと思うんですけれども、
やっぱりその仕事のスキルだったりだとか仕事に対してどういう風な判断をするべきなのかっていうことに関しては
嫌でも目に付くというか、トレーナーが責任を持つべきではあるんですけれども
それって別にそのトレーナーがいる意味にはならないようなと思っています。
それは、単なる教え方が上手い先生のように思えてしまいまして、
私としては、トレーナーとの関係の期間においては、「考え方を授ける」っていうことが大事なんじゃないかなという風に思うようになりました。
考え方の中でも、技術的な部分とか精神的な部分とか色々あると思うんですけれども、三つくらい重要なポイントがあると思っています。
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①「結論に至る思考プロセスについて導く」
ということをまず一点目にあげたいと思います。
思考のプロセスっていうのはいわゆるその自分が何か仕事に取り組んだ時に
どういう考えのもとでそのアクションに至ったのかっていうことが、やっぱり大事かなと。
その判断をした事において、あってるか間違ってるかっていうことは結果を見ればわかると思うんですけれども、
なぜそういう取り組み方にしているのか、それが知ってる知らないという領域なのかそれと知ってるんだけれども自分なりに工夫をした部分があるのか、
そのプロセスに関して褒めるべき点を褒めて、改善するべき点を改善するというところが重要かなと思っています。
なんでかと言うと、いきなりスキルにおける急激な成長もできないですし、僕らと同じものを求めたってそれは当たり前にできないわけなんです。
ただ僕らがどういうふうに考えてその判断に至ってるかっていうそのプロセスの部分っていうのをしっかり学んでもらう
それによって、教科書の数式のように一定辿ることができるようになってくるんですね。
それが、例えば自分の能力の問題で難しいものであれば、誰を巻き込むば良かったのかっていう、
求められる結果を導くための思考の重ね方と言うかそこをつぶさに見て行ってやっぱりそれを教えてあげる。
仕事において正解不正解なんてものはなかなか最初からわかるものではないですし、ただ正解と言うか良いアウトプットをするために考えをどういう風に考えて取り組んでるか、それを雑に取り組んでるのか、しっかり考えて取り組んでるかっていうところで成長の度合も変わってくると思うのです。
そこをしっかりと見てあげるって言うのが大事なんじゃないかなって風に思います。
②「心の整え方を指導する」
2点目、物事に対する心の整え方を指導してあげるということが重要なんじゃないかと思っています。
これは子供から大人になるということでもあるかもしれないですし、器を広げていくかっていうことなのかもしれないですけれども
大学生活までのプライベートってある意味自分が成長できる領域でなんとかクリアできる。
じゃあ、今日学校のその授業において答えられなかったらどうしようとかって悩みって受験とかテストの日ぐらいしか考えないはずで、
大学の前にその授業においており落ち着いて行けるかなぁなんて悩む人ってまああんまりないと思うんですよ。
でも、学生時代だと、例えばこう恋愛に関してすごい悩むわけですよね。
恋愛だったらパートナーがどう考えるかなど、他者という自分じゃ思い通りにならない対象が存在するからだと思っています。
社会人になるとそれが組織という形を持ってたくさんの人が絡み合う、
やっぱりその自分じゃ制御できないものが増えてくるんですね。
取引先のお客様の事情もあったりだとか、あと自分の何か失敗だとか成功っていうのが、
またいろんな人に影響を与えるって立場になっていくってのが社会人になる。
当然、しかもベンチャーのような会社であれば裁量権が大きいということは、その失敗に対する責任の重さを示していると思います。
失敗とか成功も含めてその仕事に対する責任が大きい、裁量権は自分の思い通りになる領域が広いということではなくて、
その仕事に関する責任の幅が広い深いということなんだと思います。
環境とかが色々変わる中で自分がコントロールできないものってのがたくさん出るんです。
いわゆる感情を揺さぶられる事ってのがたくさん起きます。
それが良いことと悪いこと二分するならその二つが起こるんですけれども、その時に良い事が起こったからテンションが上がる悪いことが起こったからテンションが下がる。
悪いことが起こったから仕事に支障が出る。いいことが起こったから仕事が順風になる。と事象に心が左右されてしまうと、うまくいかなくなることが多いですよね。
良い時にこそ謙虚に自分を客観的に見れるかっていうことだったりだとか、悪い時に自分で自分を鼓舞して自分のモチベーション保っていけるかっていうのが凄い大事で、これができないとやっぱりリーダーっていうのはならないんじゃないかなと。
1年目はそれがトレーナーが色々指導してくれて発見する部分があると思うんですけれども、それが今2年目3年目でいなくなると自分で解決しないといけないですし、それができてないといつまでたっても子供ですよ、器が狭いですよということになるというところになります。
これをどういう風に認識していくかって言うと、「やっぱり人間、心の傾向性とでも言うべき考え方の癖」みたいなものがあるんですよ。
いわゆる自分がポジティブな性格だと思っていたとしても、例えば自分に降りかかる不安や悩みに関しては大丈夫なんだけど、
人に迷惑をかけるかもしれない人から嫌われるかもしれないっていう他者視点が入った時にネガティブになる人、それって取り越し苦労だったりするわけじゃないですか。
この子はいろんな事象に対してどういう風に物事をとらえやすい、ということを理解する。
別にこういう考え方が良いよってことじゃなくて、それによってブレーキが掛かっている状態になったりだとか、足元すくわれるような状態にならないように、こういう癖があるからこういうふうに考えようっていうところを、一緒に行こう見てあげる。
それは批判ではなくて分析を一緒にしてあげてそのいろんな不安や悩みっていうのを自分で解決できるように、
自分の心を自分で制御できるようになっていくっていうところが非常に重要なんじゃないかなって、思っています。
ここまで心の制御っていうところが二点目ののポイントになるかなと思います。
③「スタンスを育む」
三点目が、スタンスの部分です。このスタンスの部分っていうのは、もう少しわかりやすくすると
仕事に対してとか、自分のチャンスに対してとか、自分自身が成長するとか、夢みたいなものがあるんだったらそれを達成するためにどういう風な自分にならないといけないのか、物事にどう取り組むべきなのかっていうことを理解してもらう。
っていうのが重要かなと思います。
これはもちろんトレーナーから教わる場合もあれば別にそうじゃない場合もあります。
やはり本なんかを読むのが大事ななと思うのはこういった部分で、5年目とか自分もそうなんですけど誰かにこう指摘される機会っていうのがかなり減ってくる。
後輩が増えるとまるで自分が偉くなったから様に錯覚するんですけれど、やっぱり本を読んだりとか第三者の思考を入れることで自分自身を否定することができるようになるんですね。
1年目は誰かに指導されて云々て話があるんですけど、
2.3年目っていう風になるとそれを自分で気づくしかないですし、自分で自分をどうしていきたいかっていうのはちゃんと考えるようにいいならないといけない、こういう考え方であれっていうのを強要するっていうことはないとは思いますが。
例えば、人のせいにしたりとか、愚痴不満を言ったりだとか、成功してる人を嫉妬したりだとかって言ってたりって良くないことだけど、つい反応としてでちゃったりする。
成功してる人と成功しない人の大体考え方って今も研究的にはだいたい分かってると思うんですよね。
僕もすごい思うんですけど、仕事力が100倍になることもなければ、
マーケティング力とか営業力とか、仕事におけるスキルの部分って明日100倍の力を出すってことができないけど、
みんなその100倍の力が明日手に入らないといけないような気になっていて苦しむっていうことがあると思います。
ただその足りない部分をどう補っていくべきなのかっていう思考する態度だったりだとか、
もしくはそれを受け入れて何から成長するべきなのかって考える態度だったりとか、
できない自分っていう子のに向き合って一生懸命やるかに入れるかっていうことだとか、考え方・スタンスは今すぐにでも転換できるものはある。
仕事力じゃなくて、人間として成長していく、人間としての成長は何かって言うと、やっぱり人を導けるような、見識の高いところから自分を客観視して俯瞰的に見れるような、そうなっていかないと悩みは尽きないので、解放されることはないんじゃないかなと思います。
重要なこととしてはやはりその仕事のスキルとか云々ではなく、人としてどういう人間になっていってもらいたいか、
もしくはなっていきたいかというものをしっかりと指導してあげる。
その指導の仕方も強要という形ではなく、やっぱりその人が自分で考えて物事に判断できる、物事に対応できるように
僕がスタンスについて思うのは、意識において行う失敗と実力が足りなくてできなかった失敗を二分するするべきだと考えています。
意識の問題で解決できた、つまり例えば宿題をやってこなかった、過去言われたことを何回も繰り返すっていうのは、
意識の問題になるのでここはその人の考え方とか言われて仕事に対する姿勢の部分が問題になるのでしっかり指導した方がいいですし。
逆に実力が足りなくて、宿題やったんだけどわからなかった、テストに全力で臨んだけど、失敗しちゃってところに関しては、
そのプロセスとかっていうの一緒に見に行って、やってきたことを褒めるぐらい、そして次どうして早くなっていくかっていうことを一緒に考えてあげると。
前者に関してはしっかり怒らないとやっぱりそれが2年目3年目苦労することになるので、そこをしっかりと導いてあげる。
トレーナーっていうのはやっぱりその仕事ができないとか仕事が云々っていうものよりも、
人として導いてあげるって事はすごい重要なんじゃないかなと思いますし、
僕自身ができてるかっていうとまだまだこれからって部分あるので学び続けたいと思っています。
今回教えたトレーニーの子、自体はものすごく優秀な子で、僕が逆に教わることもたくさんありまして、
こんな偉そうなことはできませんでした。反省点もいっぱいです。自分も負けられないなってもたくさんあったりましたが、
これからも何かしらを伝えていけるな人間になれればいいなと思ってます。