普通人の映画体験―虚心な出会い -37ページ目

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2017年11月10日(金)下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26、京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2、3分)で、19:30~鑑賞。

「ジャック・ドゥミの少年期」

作品データ :
原題 Jacquot de Nantes
製作年 1991年
製作国 フランス
配給 ヘラルド・エース 日本ヘラルド映画 
上映時間 120分
日本初公開 1992年4月25日


『シェルブールの雨傘』など数々の名作を生み、1990年に白血病で世を去ったジャック・ドゥミの、映画への愛と憧憬に満ちた少年期を、夫人であるアニエス・バルダがカラーとモノクロを巧みに組み合わせ、愛惜を込めてドラマ化。ドゥミの代表作の名場面や死の直前の姿を織り交ぜながら、彼の創造の源となった幼い日々の思い出を優しいまなざしで描く。日本では特集『ドゥミとヴァルダ、幸福(しあわせ)についての5つの物語』で2017年7月29日より再上映(配給:ザジフィルムズ)。

ストーリー :
1939年、大西洋に面した港町ナント。8歳のジャコ(ジャックの愛称。フィリップ・マロン)は、自動車修理工場を営む父(ダニエル・デュブレ)と髪結いをしている歌の好きな母(ブリジット・ド・ヴィルポワ)に見守られて幸福な日々を送っていた。母と一緒にオペレッタや人形劇を見に行くのが大好きな彼は、祖母に人形のドレスを作ってもらって自分で操り人形の小屋を作ったり、ディズニーの『白雪姫』に熱中する。彼の憧れは、バレエを習っている向かいの家のレーヌ(エレーヌ・ポール)。二人は曲芸ショーで世界中を回ろうと約束する。第二次大戦。ドイツに占領されて、味方のアメリカ軍から猛爆を受けたナントで、ジャコ(エドゥアール・ジョボー)は暴力を憎むようになった。一方、友人から映写機と無声喜劇映画のフィルムを借りた彼は、ますます映画にのめり込み、中古カメラを手に入れて近所の子供を集めて短編を撮り、レーヌに出演を断られてからは屋根裏部屋にこもって人形アニメの製作に没頭する。やがて、長男の彼に家業を継いでほしい父の命令で、ジャック(ローラン・モニエ)は工業学校に入学、そしてレーヌ(マリー・シドニー・ブノワ)はアメリカ兵の子を身ごもっていた。しかし、近所のおじさんと母の応援で映画館での上映にこぎつけた映画が新作キャンペーンにやってきたクリスチャン・ジャック監督の目に止まり、ジャックは父の許しを得てパリの写真映画技術学校に入学する―。

▼ Trailer



▼ cf. 特集上映『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』予告編:
[ヌーヴェル・ヴァーグの2大作家にして夫婦でもあるジャック・ドゥミ(Jacques Demy、1931~90)とアニエス・ヴァルダ(Agnès Varda、1928~)両監督の瑞々しい感性が光る、『ローラ』(監督:ジャック・ドゥミ)、『天使の入江』(監督:ジャック・ドゥミ)、『ジャック・ドゥミの少年期』(監督:アニエス・ヴァルダ)、『5時から7時までのクレオ』(監督:アニエス・ヴァルダ)、『幸福(しあわせ)』(監督:アニエス・ヴァルダ)の5作品が2017年7月下旬よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。]

2017年11月10日(金)下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26、京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2、3分)で、17:50~鑑賞。

            ↓ by Saul Leiter ≪Footprints≫ 1950年頃 発色現像方式印画
ソール・ライター「足跡」
           [縦長で中心を外した構図など、日本の浮世絵(⇒ジャポニスム)の影響が顕著に見られる作品。]

作品データ :
原題 IN NO GREAT HURRY:13 LESSONS IN LIFE WITH SAUL LEITER
製作年 2012年
製作国 イギリス アメリカ
配給 テレビマンユニオン
上映時間 75分

米国(NY)公開日 2014年1月3日
日本公開日 2015年12月5日

「ソール・ライター」

伝説の写真家ソール・ライター(Saul Leiter、1923~ 2013)の半生を、本人へのインタビューを中心に辿ったドキュメンタリー映画の秀作。1940年代からカラー写真に挑み、一流ファッション誌での活躍を経て、80年代に一線を退いた、しかし齢80を過ぎて再評価され、一躍“時の人”となった老写真家が、昔を回想しながら、写真哲学(芸術に対する思い)⇔人生哲学(人生の奥義)について淡々と話を続ける。これまで数々のCMを手掛けてきた監督のトーマス・リーチ(Tomas Leach、1978~)にとっては、本作が初の長編ドキュメンタリーとなる。なお、日本語字幕は日本を代表する海外文学の翻訳家・柴田元幸が担当。

ストーリー :
1940年代から絵画のように豊かな表現力でニューヨークを撮影したカラー写真の先駆者であり、『Harper’s BAZAAR』や『VOGUE』など有名ファッション誌の表紙も飾った希代の写真家ソール・ライター。しかし、芸術性よりも商業性が強くなったファッション写真になじめなくなり、次第に表舞台から姿を消していく。成功や名声に無頓着な性格だったライターは、個人的な作品を一切発表せず、晩年近くまで一部の批評家だけが知る存在。ところが2006年、写真集で定評のあるドイツのシュタイデル社から初の作品集『Early Color』が出版されると、この、80歳を超えた“忘れられた巨匠”は世界中で熱狂的に迎えられ、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団では初の個展も開かれた。そして今も、多くの国で回顧展や作品集の出版が続いている。彼の作品が私たちの心に強く響くのはなぜか?「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ」という持論で、NYイースト・ヴィレッジでの静かな暮らしを愛したライターの晩年に密着して、30代の若き英国人ディレクターが尋ねた“急がない人生で見つけたこと”とは?彼の人生が我々に語りかけるものとは何か…。

◆本作はトマス・リーチ監督による、ソール・ライター本人に対する取材・インタビューで構成されている。タイトルに「13のこと(13 lessons)」とあるように、全体を13幕に区切って、それぞれのトピック、テーマでソール・ライターとの対話や、彼と街を歩いたり、プリントを委託しているギャラリーを訪れたりするクリップをまとめている。
この13幕物は心を込めて作られた1冊の本の頁をゆっくりと捲るように進められる。第1幕は、カメラ。ライターとカメラの出会いが語られる、という具合に…。
ライターの“語り”は印象深い。ちょっとネガティブでシニカルな、けれど根底に飾り気のない温かさが流れている独特の「文体」の一人語り―。豊富な語彙の中から言葉を紡ぎ出しながら、機知の閃きの中でふわふわと空中に浮かんだ「何か確かなもの」を掴み取るという語り口だ。撮影当時90歳近かったライターの、限りなく味わい深い内面⇒言葉~「おじいちゃんの知恵袋が13個」~が少しずつ、ゆったりと紐解かれていく…。

ライターは1980年代以降、忘れられた存在として、色彩とフォルムの純粋な美しさを捉える“自分の作品”を創造する「隠遁生活」へ入った。彼はイースト・ヴィレッジのアパートとその界隈が存在すれば、写真を撮り続けられれば、また絵を描き続けられれば、それで満足だったのだ。そして、2006年の『Early Color』の出版で忘却の淵から引きずり出され、名前が知られるようになっても、彼の生活が変わることはなかった。毎朝起床すると絵を描き、カメラを持ってストランド書店まで散歩へ行く。散歩の途中でコーヒーを飲み、帰宅したら愛猫レモンの世話をする。たまにインタビューを受けることもあるが、自分の作品を語ることが嫌いだったライターとのインタビューは大体失敗に終わったという。

本作の中で随所に挿入されるライターの作品(芸術写真)は、素晴らしく繊細で気品に富む。それは、絵のような写真であり、写真のような絵であり、一目で惹かれるほどのもの。色彩はひとしお鮮やかで、構図は大胆かつ斬新!しっとりと残像を漂わすとともに、じわっと郷愁を誘う…。いつもそこにある世界の片隅から美しい小片を切り取る「自由な感性」~絵画で培われた色彩感覚、ものを見つめる内省的な視点、独特なユーモア、エレガンスに対する適確な理解など~の持ち主にして初めて創造可能な“無二”の写真世界!

メモ 確固とした姿勢を貫きながらファインダーを覗き続け、世界を見据え続けてきたライターの、まさに時の重みを感じさせる“言葉”の数々(WORDS) :
――見るものすべてが写真になる(All seen things will be a picture)。
生涯、美の探求者であったライターは、「私たちが見るものすべてが写真になる」という言葉を残している。世界のどんな些細な断片、どんな匿名的な存在にも、ハッとするような美しさが見いだせる、ということを彼の作品は静かに示唆してくれる(いわく、「人生の目的は幸福なんかではない、美の探求(“A Search for Beauty”)だ」⇒「写真はすべてのものの大切さを教えてくれる」)。
――雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い。
――重要なのは、どこである、何である、ではなく、どのようにそれを見るかということだ。
――写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時折提示することだ。
――人間の背中は正面より多くのものを私に語ってくれる。
――私が写真を撮るのは自宅の周囲だ。神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。
――私が好きな写真は、何も写っていないように見えて、片隅で何か謎が起きている写真だ。
――写真はしばしば重要な出来事を取り上げるものだと思われているが、実際には、終わることのない世界の中にある小さな断片と思い出を創り出すものだ。
――私は注目を浴びることに慣れていない。私が慣れているのは放っておかれることだ。
――取るに足りない存在でいることには、はかりしれない利点がある。
――私は物事を先送りにする。人が深刻に考えることの中にはそれほど重要ではないことが多い。
――本当のものは、隠れた世界につながっている。

アップ cf. <ソール・ライターの年譜>
1923年12月3日、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。父親はユダヤ教の聖職者ラビ。
1930年代、ニューヨークのタルマディカル・アカデミーで学ぶ。
1935年頃、初めてのカメラ・デトロラを母親に買ってもらい、写真を撮りはじめる。
1940年代、クリーヴランドにあるテルシェ・イエシヴァ・ラビニカル・カレッジで神学生となる。1946年、神学に嫌気がさし同校を中退。画家を志し移住したニューヨークで、抽象表現主義の画家、リチャード・パウセット=ダートと出会ったことで写真への関心が芽生える。
1951年、『ライフ』誌にモノクロ写真のフォトエッセイ「The Wedding as a Funeral」が掲載される。
1953年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された展覧会「Always the Young Strangers」の出品作品に選ばれる。
1957年、『エスクァイア』誌のアートディレクター、ヘンリー・ウルフがソール・ライターにファッション写真の撮影を依頼。
1958年、ヘンリー・ウルフがア―トディレクターに就任した『ハーパーズ・バザー』誌でカメラマンとして仕事を始める。
1960年代~80年代、 『ハーパーズ・バザー』をはじめ『エル』『ショウ』『ヴォーグ(英国版)』『クイーン』『ノヴァ』各誌のためにファッション写真を撮影。
1981年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分のスタジオを閉める。
1994年頃、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。
2006年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集『Early Color』出版。ミルウォーキー美術館でカラー写真による初の個展「In Living Color:Photographs of Saul Leiter」開催。
2008年、パリ、アンリ・カルティエ=ブレッソン財団で「Saul Leiter」展開催。
2009年、ニューヨークのクノードラー・ギャラリーで30年にわたって制作された絵画作品の初の展覧会「Saul Leiter Paintings」開催。
2012年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画『In No Great Hurry:13 Lessons in Life with Saul Leiter』製作。
2013年11月26日、ニューヨークにて死去。享年89歳。
2015年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。

アップ cf. タカザワケンジ(写真評論家、ライター)のレビュー「光と色、構成に独特の個性を発揮したカラー写真の先駆者」( 本作公式サイトReview ) :
〈大胆で意表を突くフレーミングと、油彩を思わせるこってりとした色のりのカラー写真は、「ソール・ライター」という印象的な名前とともに一度見たら忘れられない。しかし、この写真家が脚光を浴びたのは、八十歳を過ぎてから。それまでは知る人ぞ知る存在だった。
 ソール・ライターは1923年、ピッツバーグ生まれ。父は著名なユダヤ教の学者で息子がユダヤ僧になることを期待していたが、美術に興味を持ったライターは神学校を中退してニューヨークへ行く。1946年のことだ。当時のニューヨークはジャクソン・ポロックやマーク・ロスコなどの抽象表現主義が台頭しようとしていた頃で、ライターが交流を持った画家のリチャード・パウセット=ダートもその一人だった。しかし、ライターは画家ではなく写真の道に進んだ。パウセット=ダートが写真作品を制作していてライターにも勧めたことと、写真家のW.ユージン・スミスと出会ったことがきっかけだった。写真を始めてほどなく、ニューヨーク近代美術館の写真部長だったエドワード・スタイケンに認められ、1953年には、ニューヨーク近代美術館の新進作家展「Always the Young Stranger」に選ばれている。
 しかし、その後、ライターはファッション・フォトグラファーとして「エスクァイア」「ハーパーズ バザー」「英国版ヴォーグ」などで活躍し、アートの世界から遠ざかる。ただし、平行して、自身の作品としてニューヨークや、ヨーロッパのストリートで撮影を続けていた。現在、ソール・ライターの代表作とされているのは後者の写真群だ。
 ソール・ライターが注目されるきっかけとなったのはドイツの出版社シュタイデルから出た写真集『Early Color』(2006年)だった。『Early Color』は、ソール・ライターが1940年代後半からカラー写真に取り組んだ先駆者の一人であり、その光と色、構成に独特の個性を発揮していることを明らかにした。以後、現在までソール・ライターの写真集の刊行、世界各地での展覧会開催が続いている。
 しかし、なぜ、ソール・ライターが評価されるまで長い年月が必要だったのだろうか。その理由を説明するのは、美術館が長らくカラー写真に冷淡だったことを知っておく必要がある。カラー写真は19世紀末に発明され、その後改良を続けながら、普及していった。しかし、カラープリントは写真家自身によるコントロールが難しく、褪色しやすいという問題があり、作品はモノクロで撮影し、現像からプリントまですべてコントロールするのが、アートとしての写真作品を制作する写真家の条件だった。カラー写真はもっぱらファッション、広告のために使われ、美術作品として認められるのは1975年のウィリアム・エグルストン展(ニューヨーク近代美術館)まで待たなければならなかった。
 では、なぜ「いま」ソール・ライターのカラー写真が注目されているのか。一つはデジタル技術の進化により、半世紀近く前のフィルムからも美しいプリントが得られるようになったからだ。また、作品の現代性も見逃せない。近年、アートとしての写真はデジタル技術を駆使した構成的な写真や、あえてフィルムや写真の物質性を前面に押し出す抽象的な作品が人気を集めている。ソール・ライターの作品は合成などの後処理はせず、ストレートに撮影した写真だが、カメラを使って現実を構成し、新たな視覚を生み出しているという点で抽象性も持ち合わせている。今後、ソール・ライターに影響されたという若い写真家が多く登場するはずだ。
 最後に映画について一言。私はこれまで作品を通してしかこの写真家のことを知らなかった。映画を見て、一言ひとこと、立ち居振る舞いに味があり、ああ、こういう人物だからこそ、あの独特な写真を撮れたのだなと納得した。ソール・ライターは同世代のリチャード・アヴェドンやダイアン・アーバスといったスター写真家に比べれば決して派手な存在ではなかった。映画のなかで「大した人間じゃない。わざわざ映画にするような価値などあるもんか」と語っているのは謙遜ではないのである。しかし、生涯を通じて写真に対するスタンスが一貫していたことは、この映画を見るとよくわかる。ソール・ライターは残念ながら2013年に亡くなったが、この映画のなかに記録された生活と意見は、作品とともに後世に残っていくだろう。〉


▼予告編



▼トーマス・リーチ監督インタビュー :



▼ cf. 「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展」(2017年4月29日~6月25日、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催)紹介動画 :
[本展覧会は、ニューヨークのソール・ライター財団の全面的協力を得て、同財団所蔵の200点以上の写真作品(カラー、モノクロ)、絵画作品、その他貴重な資料を一堂に集め、天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と称されたライターの創造の秘密に迫る日本初の回顧展である。]


2017年11月10日(金)下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26、京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2、3分)で、15:15~鑑賞。

作品データ :
原題 THE SHACK
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 クロックワークス アルバトロス・フィルム
上映時間 132分


「アメイジング・ジャーニー」「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」

ウィリアム・ポール・ヤング(William Paul Young、1955~)の全米ベストセラー宗教小説“The Shack”(2007)(吉田 利子訳『神の小屋』サンマーク出版、2008年)を映像化した感動作。愛娘を失い、深い悲しみから抜け出せない父親が不思議な“3人”との奇跡の出会いを通して再生していく姿がつづられる。苦悩する主人公を『アバター』のサム・ワーシントンが熱演。謎多き3人組[実は、“三位一体”(父と子と聖霊)]には、オスカー女優のオクタヴィア・スペンサーとイスラエルで今最も注目を集めるアヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ、そして今作でハリウッドデビューを飾った、日本のモデルで女優のすみれ。監督は『エグザム』のスチュアート・ヘイゼルダイン。

ストーリー:
愛する妻、そして3人の子供たちに囲まれて暮らすマック(サム・ワーシントン)。だが、彼の幸せな日常は、最愛の末娘ミッシー(アメリ・イヴ)がキャンプ中に誘拐されたことで終わりを告げる。捜索開始から数時間後、朽ち果てた山小屋で血に染まったミッシーのドレスが発見される。そこに残された証拠から、警察が追い続ける連続殺人犯の凶行であることは確実だったが、ミッシーの遺体は見つからなかった。年月が過ぎても、マックは絶望から立ち直れず、妻や子供たちとも距離が生じて家庭は崩壊寸前。そんな彼のもとへ、大雪が降ったある日、差出人不明の手紙が届く。降り続く雪が足跡を消したのか、誰が手紙を届けたのかは特定できなかった。不審に思いながらマックが手紙を読むと、そこには「マックへ、…私に会いたければ週末にあの山小屋へ来ないか。パパより」というメッセージが書かれていた。悩んだあげくに彼は意を決し、一人で山小屋~あの忌まわしき事件現場~へ向かう。そこで彼を待ち受けていたのは、謎めいた男女“3人”との出会い⇒想像を絶する“神との体験”⇒人生を変える、心の旅路だった…。

不思議な3人組の男女は、
【実は、「彼ら」はキリスト教の”父・子・聖霊”つまり三位一体の神を擬人化した存在であり、「パパ」こと父なる神に<黒人女性>オクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer、1970~)が、「イエス」こと子なる神(イエス・キリスト)に<中東系男性>アヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ(Avraham Aviv Alush、1982~)が、「サラユー」こと聖霊(聖神)に<アジア系女性>すみれ(Sumire Matsubara、1990~)が、それぞれ扮する。】
悲しみの淵に落ち込む一人の中年男性、マックと生活しながら、彼の魂に働きかけ、彼が悲しみにとらわれている原因を一つ一つ解きほぐしていく。

・娘のミッシーを助けられなかったという後悔―
・自身の基準で他人を判断する心―
・残された家族に気が回らず、彼らを苦しめていること―
・子供の頃、家庭内暴力を振るう父親を毒殺したことへの罪の意識―
・ミッシーの死の原因である殺人犯を憎むこと―

マックは心の葛藤に苦しみながらも3人の助けを得て、少しずつ“赦しと愛と天国への希望”の物語をたどりながら、ついにミッシーを殺した犯人を許しますと告白するまでにいたった―。

▼予告編



▼ cf. 日本CGNTV[CGN フォーカス」1063編“「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」本日公開!”(放送日:2017年9月9日) :
[※日本CGNTV(Christian Global Network Television Japan)は、韓国のキリスト教系宗教団体が日本での宣教のために2006年10月に設立した衛星放送局。]

2017年11月10日(金)下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26、京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2、3分)で、13:05~鑑賞。

作品データ :
原題 AlONE IN BERLIN
独題 JEDER STIRBT FÜR SICH ALLEIN
仏題 SEUL DANS BERLIN
製作年 2016年
製作国 ドイツ フランス イギリス
配給 アルバトロス・フィルム
上映時間 103分


「ヒトラーへの285枚の葉書」

ドイツ人作家ハンス・ファラダ(Hans Fallada、1893~1947)がゲシュタポの文書記録を基に執筆した遺作の小説“Jeder stirbt für sich allein”(1947)(English: Every Man Dies Alone 〈US〉 / Alone in Berlin 〈UK〉)(赤根洋子訳『ベルリンに一人死す』みすず書房、2014年)を映画化。実話を基に、ごく平凡な労働者夫婦が息子の戦死をきっかけに、自らの尊厳を守るためにナチス政権への、ペンと葉書による孤独で寡黙で、絶望的な抵抗に身をさらしていく姿を描き出す。『ハワーズ・エンド』のエマ・トンプソンと『未来を花束にして』のブレンダン・グリーソンが妻と夫を熱演。共演に『ラッシュ/プライドと友情』のダニエル・ブリュール。『王妃マルゴ』『インドシナ』などの人気俳優ヴァンサン・ペレーズ(Vincent Pérez、1964~)が監督を務めた。

ストーリー :
フランスがドイツに降伏した1940年6月。戦勝ムードに沸くベルリンの古めかしいアパートで質素に暮らす労働者階級のクヴァンゲル夫妻オットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のもとに、一通の軍事郵便が届く。それは最愛の一人息子ハンスが戦死したという無情な知らせだった。心のよりどころを失った二人は悲しみのどん底に沈むが、ある日、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラー政権への怒りのメッセージをポストカード(無名の葉書)に記し、アンナと共にそれを密かに街中~ベルリンのノイエ・ケーニヒ通りのビルの階段~に置く。夫婦はこの、ささやかながらも命がけの行動を繰り返すことで(クヴァンゲル夫妻がベルリン各地の公共の建物など人目につくところに置き続けた当の葉書の数は、実に285枚!)、ヒトラー体制の「共犯者」ではなく、「まっとうな人間」としての自由を得て、魂が解放されるのを感じていた。しかし、この孤高の抵抗は、見つかれば死刑に処せられるだろう危険極まりない国家への反逆行為だった。市民からの通報を受け、ゲシュタポ(秘密国家警察)のエッシャリヒ警部(ダニエル・ブリュール)が捜査に乗り出す。じりじりと犯人の住まいと人物像を割り出していく。やがて大々的な捜査の触手が夫婦の身辺に伸びてくる…。

▼予告編



▼ヴァンサン・ペレーズ監督インタビュー映像 :

2017年11月9日(木)シネマカリテ(東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F、JR新宿駅東南口および中央東口より徒歩2分)で、20:30~鑑賞。

「ロキシー」

作品データ :
原題 Vincent N Roxxy
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 松竹メディア事業部
上映時間 101分


「ダイバージェント」シリーズのゾーイ・クラヴィッツが主演を務めるクライム・ラブストーリー。ギャングの金を隠していると疑われ、組織に追われて逃げ場を失った女と、偶然彼女を助けた男の逃避行を描く。共演は『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュ、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」のゾーイ・ドゥイッチ、『ブルックリン』のエモリー・コーエン、『きみといた2日間』のスコット・メスカディ。監督・脚本は、新鋭ゲイリー・マイケル・シュルツ。

ストーリー :
郊外の人通りの少ない街の路地裏で、ならず者の男たちから逃げようとする女ロキシー(ゾーイ・クラヴィッツ)を偶然に見かけたヴィンセント(エミール・ハーシュ)。行きがかり上、彼女を助けた彼は車で街から走り去る。会話もなく、どこまでも続く穀倉地帯を走り続ける二人。実はロキシーは、ギャングから金を盗んだとして兄を殺され、その金の行方を知っていると疑われていた。ギャングに追われるなか、持ち金も行くあてもなく、ヴィンセントの故郷の町に身を潜めるロキシー。そんな田舎町で過ごすうちに、二人は次第に心惹かれていくのだった。だが、平穏な日々は長くは続かず、居場所を嗅ぎ付けたギャングの手が間近に迫っていた…。

▼予告編

2017年11月9日(木)シネマカリテ(東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F、JR新宿駅東南口および中央東口より徒歩2分)で、18:30~鑑賞。

作品データ :
製作年 2017年
製作国 日本
配給 SPOTTED PRODUCTIONS
上映時間 66分


漫画家タナカカツキによる同名コミックを『ぼんとリンちゃん』の小林啓一監督が実写映画化。京都の街を舞台に、高校2年生の少年の揺れ動く心や青春の輝きを映し出す。主人公を『ReLIFE リライフ』の高杉真宙、彼が恋心を抱く幼なじみを『サバイバルファミリー』の葵わかながそれぞれ演じる。

ストーリー :
古都・京都。伝承工芸である截金職人の父(田中壮太郎)と、小料理屋の女将の姉・五月(佐津川愛美)のもとで生まれ育った赤田孝豊(高杉真宙)は、どこにでもいるような平凡な17歳の高校2年生。孝豊と同じクラスの公平(清水尋也)は、バンド活動のため学校は休みがちだった。模擬テストの日、偶然出会った公平に誘われるがまま、烏丸丸太町にあるライブハウスを初めて訪れた孝豊は、今まで見たことのない公平の姿を見る。その帰り道、鴨川に飛び込み、二人はズブ濡れになりながらはしゃぐ。それから数日後、オーナーから訳あってライブハウスを閉じることを聞いた公平は、突然学校を辞め、東京に旅立っていく。五山送り火の夜、瓦の上で大の字に寝ていた孝豊は、幼なじみのみこと(葵わかな)から塗りの器を受け取り、そこに入った酒に燃える大文字を映して飲み干すのだった…。夏休み。一日30個の英単語を覚えることを決めた孝豊は、早朝から学校の教室で勉強をしていた。ある日、夜まで寝てしまった彼をみことが迎えにやってくる。どこか気味の悪い夜の校内、鼻歌交じりの宿直のおっちゃんに見つかるまいと隠れる孝豊とみこと。眩しいぐらい明るい満月の存在に気づいた二人は、その月を見ながら宇宙について、ちっぽけな自分たちの存在について語り始める。その後、しばらく黙って月を眺める二人。その場を立ち去ろうと、孝豊がみことの手を取ろうとした瞬間、二人のあいだに静電気という名の不思議な悪戯が起こる…。みこととの下校中、孝豊の前に現われた同級生の不良・小島(金子大地)。二人にちょっかいを出す彼に対し、何もすることができない孝豊。そんな情けない姿を見たみことは、不機嫌になり先に帰ってしまう。後日、ほかの生徒にちょっかいを出す小島の姿を見た孝豊は、雨が降りしきるなか、その昔、自分の父親が愛する女性を守るために数人の極道相手に喧嘩したという話を思い出す。孝豊は小島を追いかけ、彼に向かって「喧嘩しよか」と声をかける。取っ組み合いをし、ボロボロになった孝豊の前には、みことの笑顔があった。そして、帰宅した孝豊の顔のアザを見た父は、初めて彼に截金をやることを勧めるのだった…。

▼予告編



■私感 :
本作では主人公~高校2年生の少年~が、同級生との友情や喧嘩、幼馴染みの少女への初恋などを経験し、思春期の不安を抱えながら少しずつ成長していく姿が描かれている。
それは、誰しもが紡ぎ出すだろう~その濃密さの度合いに程度の差こそあれ~、単純明快な、たわいもない青春物語である。
ただし、古都・京都を物語の舞台にしているためだろう、青春時代の輝く時間が眩しくも瑞々しく切り取られていることも確かだ。花街の祇園、鴨川を渡る四条大橋、五山送り火(大文字)、そして寺院やライブハウス、路地裏など、古代と現代が共存する京都の醸し出す雰囲気が何とも柔らかで気高い!そこでは、まさしく日常と非日常/夢と現実、双方の世界が行き来している…。
本作中、私の個人的な関心が一番向かったのは、主人公の父親の生業(なりわい)→“截金(きりかね)” ※という伝承工芸についてである。
それは、手先が器用な日本人の何たるかを悟らしむ精緻な技と言うほかはない!

※截金は、切金とも書き、また細金(ほそがね)と呼ばれた時代もあった。金箔・銀箔・プラチナ箔を数枚焼き合わせ、厚みをもたせたものを鹿皮の盤の上で竹刀にて細く線状、または丸・三角・四角などに切り、 それを筆端につけて貼りながら種々なる文様を表現する伝統技法である。
日本においては、7世紀半ばの飛鳥時代に朝鮮半島や中国大陸より仏像彫刻や仏画とともに伝わったといわれる。最古のものは飛鳥時代の法隆寺金堂の「四天王像」や東大寺戒壇院の「四天王像」、正倉院宝物の「新羅琴」の表面に見ることができる。その後11世紀頃より浄土教や法華経美術に多用され、日本独特の截金として 典雅、華麗なる仏教美術の華を咲かせた。文様も唐草文・つなぎ文・七宝文などの曲線文様なども加わり、13世紀頃には他の仏教美術とともに頂点を極ねるが、次第に仏教美術の凋落、金泥技法の出現などで、截金の手法は衰退し、その名称すら忘れ去られていた。近世以降は、東西両本願寺の庇護のもとで限られた人にのみ伝承されてきたが、 現代ではその技法を一般に広めるため、茶道具や工芸品に応用し創作を重ねる人々が現われ、講演会や文化教室を通じて徐々に認知されつつある。京都市の伝統産業として「京の手しごと工芸品」にも認定されている。

截金の技法(数百年もの間、変わらぬ技法!): 金箔を4〜6枚貼り合わせ、厚みをもたせたものを鹿皮を張った台の上にのせ、竹刀で髪の毛ほどの幅で平行に一本一本丁寧に切り出す。2本の筆で、一方に膠(にかわ)と布海苔(ふのり)を混ぜた接着剤を含ませ、もう片方の取り筆で神経を研ぎ澄ましながら金箔を置いていく―。


宝石緑 cf. Japanese Craftsmanship : KIRIKANE


2017年11月9日(木)新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F、JR新宿駅中央東口から徒歩2分)で、16:00~鑑賞。
「愛を綴る女」(1)「愛を綴る女」(2)

作品データ :
原題 MAL DE PIERRES
英題 From the Land of the Moon
製作年 2016年
製作国 フランス ベルギー カナダ
配給 アルバトロス・フィルム
上映時間 120分


ミレーナ・アグス[Milena Agus(1955~)]のベストセラー小説“Mal di pietre”(2006)(中嶋浩郎訳『祖母の手帖』新潮社、2012年)を、フランスが誇る国際派女優マリオン・コティヤール主演で映画化。実直で心優しい夫がありながら、療養先で若い帰還兵と運命的な出会いを果たしたヒロインの激しく狂おしい愛の顛末~愛の真髄にたどりつくまでの紆余曲折~を切なくも官能的に描き出す。共演は『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』のルイ・ガレル、『ペインレス』のアレックス・ブレンデミュール。監督は女優として『愛と哀しみのボレロ』はじめ数々の作品に出演、『ヴァンドーム広場』などでメガホンを取ったニコール・ガルシア。

ストーリー :
1950年代、南仏プロヴァンスの田舎町。両親と妹と暮らす美しい娘ガブリエル(マリオン・コティヤール)は、情熱的な運命の愛を求めるあまり、エキセントリックな振る舞いで周囲を困惑させてしまう。心配する母から“結婚か、精神病院か”を迫られ、無骨で真面目なスペイン人季節労働者ジョゼ(アレックス・ブレンデミュール)との不本意な結婚を受け入れる。ガブリエルに献身的に接するジョゼに対し、“あなたを絶対に愛さない”と言い切り、官能的な夜の営みは続けながらも、愛のない結婚生活を送るガブリエル。ある日、流産をきっかけに腎臓結石が発覚し、アルプスの山麓にある療養所で6週間の温泉治療を受けることに。やがて退屈を持て余す彼女の前に現われたのは、インドシナ戦争で負傷した若い帰還兵アンドレ・ソヴァージュ(ルイ・ガレル)だった。厭世的な影をまとったソヴァージュに運命を感じたガブリエルは、湧き上がる衝動のままに、激しい愛へと溺れていく。しかし、ガブリエルの治療が終了しジョゼとの結婚生活に戻らざるをえず、二人の濃密な愛の日々は終わりを告げる。旧に復したガブリエルは、いつか再会できる日を胸に、ソヴァージュへ熱烈な愛の手紙を綴り続けるのだったが…。

▼ Trailer (予告編)




▼キャストインタビュー :

2017年11月7日(火)吉祥寺プラザ(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-19、JR吉祥寺駅北口サンロード突き当たり左)で、15:40~鑑賞。

作品データ :
原題 THOR:RAGNAROK
[原題のサブタイトル「ラグナロク」(古ノルド語:Ragnarøk(Ragnarök、ラグナレク)、「神々の運命」の意)とは、北欧神話における「世界の終末」を意味する。]
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 131分


「マイティ・ソー バトルロイヤル」

マーベル・コミックのヒーローが集う「アベンジャーズ」シリーズにも参戦している、クリス・ヘムズワース扮する雷神ソーが主役の「マイティ・ソー」シリーズ第3作。復讐に燃える最強の敵を前に、盟友ハルク、宿敵ロキらと手を組み、迫り来る「世界の終末」(ラグナロク)を食い止めるべく極限のバトルを繰り広げるソーの活躍を圧倒的スケールで描き出す。共演はマーク・ラファロ、トム・ヒドルストン、イドリス・エルバ、アンソニー・ホプキンス、テッサ・トンプソンのほか、最強の敵ヘラ役でケイト・ブランシェット。ニュージーランド出身でコメディアン、俳優、映画監督と幅広く活躍し、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』で注目されたタイカ・ワイティティがメガホンをとった。

ストーリー :
アスガルドの王子でありながらアベンジャーズとして、地球を守るために戦ってきたソー(クリス・ヘムズワース)はある日、再会した父オーディン(アンソニー・ホプキンス)から“ラグナロク”が迫っていると告げられる。そこに現われたのは、復讐と野望に燃える “死の女神”ヘラ(ケイト・ブランシェット)。強大な力を持つ彼女は、アベンジャーズのメンバーですら持ち上げることのできないソーの究極の武器ムジョルニア(ハンマー)を粉々に破壊し、ソーを軽く一蹴、宇宙の果てに弾き飛ばしてしまう。辺境の惑星サカールで囚われの身となったソー。ここを脱出するには、この星で絶対王者として君臨するチャンピオンとの1対1の命がけのバトルに勝たなければならない。だが、ソーの前にチャンピオンとして現われたのは、かつての戦友、ブルース・バナーのもう一つの人格、超人ハルク(マーク・ラファロ)だった。何とか危機を乗り切ったソーは、やがてハルクと共に、さらにワケありの女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、義弟で宿敵のロキ(トム・ヒドルストン)も仲間に加え、型破りの最強チーム“リベンジャーズ”を結成する。彼らは力を合わせて、アスガルド崩壊を目論むヘラを倒すべく極限バトルに挑む。果たして、マーベル史上最強の女性ヴィランからソーは、故郷アスガルド~故郷の民~を、ひいては九つの全世界を守ることができるのか……。

▼予告編



▼特別映像―ヘラに立ち向かう最強チーム“リベンジャーズ”について



▼特別映像―ケイト・ブランシェットによる”ラグナロク”講座

2017年10月25日(水)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、18:20~鑑賞。

作品データ :
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 109分


2015~16年に劇場3部作とテレビシリーズ2期でアニメ化もされた桜井画門の人気コミック『亜人』を、『るろうに剣心』シリーズの佐藤健と『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が初タッグを組み実写映画化。交通事故での死亡から一転、生還し、絶命と共に再生を始める能力を持つ新人類“亜人”であることが発覚した主人公が、国家権力やテロをもくろむ同種族の亜人との戦いを繰り広げる。共演は綾野剛、玉山鉄二、城田優、千葉雄大、川栄李奈、山田裕貴。

ストーリー :
2017年東京。病気の妹を救うため、日々勉学に励んでいた研修医の永井圭(佐藤健)はある日、交通事故で死んでしまう。しかし直後、肉体が復活し、圭は生き返る。圭は絶対に死なない新人類・亜人~国内3例目の亜人~だった。亜人と発覚し、崩れ去る圭の人生。警察や懸賞金目当ての人間に追われ、亜人研究施設に監禁され、非人道的な実験のモルモットにされてしまう。そんな圭に手を差し伸べたのは、同じく亜人の佐藤(綾野剛)という謎の男だった。佐藤は亜人としてこの国で生きていくため、国家を転覆させるべく人類の大量虐殺を繰り返す亜人最凶のテロリストだった。同じ亜人として佐藤の思い描く未来に共感できない圭に、佐藤は怒りの矛先を向ける。やがて始まる、佐藤による衝撃の国獲りゲーム。衡突する人類と亜人、そして亜人と亜人。【絶対に死なない男】と【絶対に死なない男】の終わることなき【エンドレス・リピート・バトル】が始まる。亜人たちは、永遠の命をどう生きるのか―?

▼予告編



▼ SECRET MOVIE

2017年10月24日(火)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、16:00~鑑賞。

作品データ :
原題 AMERICAN MADE
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 115分


「バリー・シール」

トム・クルーズが『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のダグ・リーマン監督と再びタッグを組んだ実話アクション。大手航空会社のパイロットとして活躍した後、CIAの極秘密輸作戦のパイロットにスカウトされ、麻薬の密輸で莫大な財産を築いた男の破天荒な人生をコミカルなタッチで描き出す。『エクス・マキナ』などのドーナル・グリーソン、『21オーバー 最初の二日酔い』などのサラ・ライトらが共演。

ストーリー :
概略: 《1970年代後半のアメリカ。敏腕パイロットとして民間航空会社に勤務するバリー・シールのもとに、ある日CIAのエージェントがやってくる。CIAのスカウトを受けたバリーは、偵察機のパイロットとしてCIAの極秘作戦に参加。作戦の過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、バリーは麻薬の運び屋としても天才的な才能を見せ始める。エージェントとしてホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをする破天荒な動きをするバリー。そんな彼の背後に、とんでもない危険が迫っていた…。》
アップ ダウン
1970年代後半、バリー・シール(トム・クルーズ)は大手航空会社TWAでパイロットとして働いていた。彼の若くして機長に昇進した腕前は一級品、かつ裏で検査が緩い立場を利用して密輸に手を染めていたことで、CIAからも注目されるようになった。ある日、彼はCIAに極秘の偵察任務への参加を求められた。野心家でもあった彼は、喜んでその依頼を引き受けることにし、すぐにTWAを飛び出してCIAが用意したペーパーカンパニーの小さな航空会社に転職、メキシコ湾を航空レーダーを避ける超低空飛行で通り抜けて、アメリカと中米や近隣諸国を秘密裏に往復するスリリングな日々を始める。
数年後、バリーはパナマの独裁者、マヌエル・ノリエガとCIAの仲介人の役割を果たすようになっていた。彼はCIAの目を盗み、コロンビアの麻薬組織メデジン・カルテルの指示でコカインをルイジアナ州に密輸する仕事も請け負っていた。やがて、CIAは彼が麻薬の密輸に関与していることを把握したが、彼の任務を代わりに担えるような人材がいなかったため、あえて黙殺する決断を下す。一方、麻薬密輸取締局(DEA)は彼を逮捕すべく行動を開始した。DEAの動きを察したCIAは、彼に密輸から手を引けと警告したが、彼はそれに耳を貸そうとはしなかった。
その後、バリーはニカラグアの親米反政府組織、コントラに武器を密輸する任務も請け負うこととなった。コントラが本気で政府を倒す気がないと確信した彼は、その武器をカルテルに横流ししてさらに儲けていった。CIAの黙認の下で、彼の会社は小さな空港を独占的に利用して本人も含めてパイロット5人と5機のセスナ機を抱える密輸集団に成長し、彼は扱いに困るほどの大金を得る。
暴走を続けるバリーを危険視するようになったCIAは、彼を見捨てて地元警察とDEAとFBIとATF(危険物取締局)が逮捕するのを黙認した。逮捕後に検事の前に突き出されて絶体絶命の窮地に立たされたバリーだったが、ホワイトハウス(米国政府)によって、ニカラグアの左派武装勢力であるサンディニスタ民族解放戦線が麻薬の密輸に関与している証拠を得る手助けすることを司法取引の材料として釈放される。しかし、それはメデジン・カルテルを裏切ることを意味していた。
バリーはパブロ・エスコバルの麻薬組織とサンディニスタの密輸の繋がりを隠しカメラで収める。
しかし、その麻薬取引の証拠写真が手違いでメディアに流れてしまったことで、怒り心頭に発したパブロは彼を始末するため手下をアメリカ国内に送り込む。
バリーは自分が裏切ったパブロが復讐に来る事態を悟り、毎日違うモーテルを転々とする。しかし、ある日、バリーの居場所がパブロの刺客に見つかり、ついに彼の生涯は幕を閉じた。

逃亡生活を続ける間、彼は自らの身に起こった出来事をビデオテープに録音していた―。

▼予告編



▼特別映像