普通人の映画体験―虚心な出会い -38ページ目

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2017年10月23日(月)立川シネマシティ(シネマ・ツー:東京都立川市曙町2ー42ー26、JR立川駅北口から徒歩6分)で、17:35~鑑賞。

「猿の惑星:聖戦記」

作品データ :
原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 
140分


名作SF映画『猿の惑星』をリブートした『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』に続くシリーズ第3弾。前作『新世紀』から2年後を舞台に、生き残りを懸けた猿と人類の最後の決戦と、家族を奪われ復讐の旅へ出たシーザーの運命を描く。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役で知られるアンディー・サーキスが前2作に続いて猿のシーザー役をパフォーマンス・キャプチャーで演じる。大佐役は『ハンガー・ゲーム』シリーズのウディ・ハレルソン。前作に続き『クローバーフィールド/HAKAISHA』のマット・リーブスが監督を務める。

ストーリー :
平和を望み共存の道を探ってきたシーザー(アンディ・サーキス)の願いもむなしく、猿と人類が全面戦争に突入してから2年。シーザー率いる猿の群れは、森の奥深くに秘密の砦を築き、滝の裏側に身を潜めていた。ある夜、人間たちの奇襲を受けたシーザーは、妻と年長の息子の命を奪われ、悲しみのどん底に突き落とされる。人間のテロ部隊を率いる冷酷非情な暴君・大佐(ウディ・ハレルソン)への憎悪に駆られたシーザーは、大勢の仲間を新たな隠れ場所へと向かわせ、自らは復讐の旅に出る。大佐を追うその旅には、穏やかなオランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)やシーザーの片腕的な存在のロケット(テリー・ノタリー)らが同行。道中、口のきけない人間の少女ノヴァ(アミア・ミラー)や動物園出身の奇妙なチンパンジー、バッド・エイプ(スティーヴ・ザーン)を加え、一行は大佐のアジトである巨大な要塞にたどり着く。しかし、復讐心に燃え、いつもの冷静な判断力を失ったシーザーは、執拗に彼を狙う大佐に捕獲されてしまう。そこで新天地に向かったはずの仲間たちがこの刑務所のごとき施設に監禁され過酷な重労働を課せられていることを知り、リーダーとしての責任の重さを痛感したシーザーは、大切な仲間を希望の地へと導くため、命がけの行動に出る…。

▼予告編



▼特別映像―赤ちゃんだったシーザーが聖戦を戦うまで

2017年10月23日(月)立川シネマシティ(シネマ・ツー:東京都立川市曙町2ー42ー26、JR立川駅北口から徒歩6分)で、15:15~鑑賞。

作品データ :
原題 ATOMIC BLONDE
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
上映時間 115分


「アトミック・ブロンド」

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ワイルド・スピード ICE BREAK』など近年はアクション映画でも活躍の幅を広げているシャーリーズ・セロン(Charlize Theron、1975~)が、MI6の女スパイを演じた主演作。冷戦体制崩壊直前のベルリンを舞台に、極秘ミッションに臨むヒロインが、次々と現われる刺客相手に壮絶な戦闘アクションを繰り広げるさまを、リアルかつスタイリッシュに描き出す。共演はジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、トビー・ジョーンズ、ソフィア・ブテラ。監督はスタント畑出身で、『ジョン・ウィック』では共同監督を務め、『デッドプール』続編の監督にも抜擢されるなどハリウッドで注目を集めるアクション演出のスペシャリスト、デヴィッド・リーチ。

ストーリー :
1989年、東西冷戦末期のベルリン。世界情勢に多大な影響を及ぼす極秘情報が記載されたリストが奪われる。イギリス秘密情報部MI6は、凄腕の女性エージェント、ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)にその奪還を命じる。ベルリンに潜入中のエージェント、デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)と共に任務を遂行するロレーン。だが、彼女にはリスト紛失に関与したMI6内の二重スパイ“サッチェル”を見つけ出すという、もう一つのミッションがあった。リストを狙い、ベルリンに集結する世界各国のスパイ。誰が味方で誰が敵なのかわからなくなる状況下、ロレーンと世界の運命は…?

▼予告編



▼メイキング映像

 
2017年10月21日(土)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、16:00~鑑賞。

作品データ :
原題 SWISS ARMY MAN
[原題のSwiss Army Manは、あらゆる機能を備えた死体がスイス・アーミー・ナイフ(十徳ナイフ)を思わせることに由来している。スイス・アーミー・ナイフという多機能ナイフは、19世紀末の国民皆兵制度をとるスイスで発明されて、スイス軍の装備として発達してきた。]
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ポニーキャニオン
上映時間 97分


「スイス・アーミー・マン」

無人島からの脱出を試みる青年と、彼の前に突如現われた死体が巻き起こす奇想天外な出来事を描く異色のサバイバル劇。生者と死者という不思議なコンビがたどるシュールな旅の顛末(てんまつ)に注目!『リトル・ミス・サンシャイン』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などで知られるポール・ダノが無人の浜辺に打ち上げられた漂流者を好演し、『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが同じ波打ち際に漂着した腐りかけの死体を怪演する。共演に『10 クローバーフィールド・レーン』のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。監督・脚本はCMディレクター出身で、これが長編デビューとなるコンビ、ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(通称:ダニエルズ)。

ストーリー :
概略: 《無人島で助けを求める孤独な青年ハンク。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で自ら命を絶とうとしたその時、波打ち際に男の死体が流れ着く。ハンクはその死体からガスが出ており、浮力を持っていることに気づく。まさかと思ったが、その力は次第に強まり、死体は勢いよく沖へと動きだす。ハンクが意を決してその死体にまたがるとジェットスキーのように発進!スイス・アーミー・ナイフ(Swiss Army Knife)のような万能性を備えた死体の名前はメニー。苦境の中、死んだような人生を送ってきたハンクに対し、メニーは自分の記憶を失くし、生きる喜びを知らない。「生きること」に欠けた者同士、力を合わせることを約束する。ハンクとメニー(死体)の珍道中~過酷なサバイバル!~が始まる。果たして二人は無事に、大切な人がいる故郷に帰ることができるのか─!?》
アップ ダウン 
ハンク・トンプソン(ポール・ダノ)は、遭難して無人島に漂着し救助を待っていたが、あまりの孤独感に耐えきれず、首吊り自殺をしようとする。
その時、波打ち際に、一人の男(ダニエル・ラドクリフ)がうつぶせに倒れているのが見えた。あわてて、そちらへ行こうとした拍子に台が倒れて、首吊り状態になってしまうが、暴れている間に縄が切れ、転がり落ちた。
「頼む!生きていてくれ」と近づくが、男は息をしていない。体内のガスの音が聞えてきたが、男は死んでいた。ハンクは人工呼吸による蘇生を試みたが、失敗に終わってしまう。彼は無言で男のベルトを抜くと、それで再度首吊り自殺を試みようとする。すると、ガスの音が激しくなり、何と死体が痙攣を起こしていた。
死体は波にさらわれて海へ入っていく。ハンクが飛び乗ると、ガスの推進力でまるでジェットスキーのように海を進んでいった。ぐんぐん島から離れてかなり遠くまで来た頃、ハンクはバランスを失って海に放り出されてしまう。
気がつけば、砂浜に横たわっていた。「やった!助かったぞ!」。砂浜にはあの死体も転がっていた。「お前のお陰で戻ってこれたぞ!」。その場に置いていくに忍びず、ハンクは死体を運んで山の中へ入っていった。
キャンパーたちが捨てていったと覚しき、スナック菓子や雑誌を拾い上げるハンク。夜になって激しい雨が降り、ハンクは死体と一緒に洞窟で雨宿りした。翌朝、死体が口から水をシャワーのように吐き出し始めた。喉が乾いていたハンクは、拾ったプラスチックのカップで水を受け、恐る恐る飲んでみた。「飲める」。
突然死体が喋り始めた。死体はメニーと名乗るが、何の記憶もないようだった。ハンクは彼に故郷を思い出させようと、スナック菓子の匂いをかかせたり、歌を教えたりした。やがて二人の間には友情のようなものが芽生え始める。森の中も二人で進めば怖くはなかった。
メニーの歯はカッターとして使え、ひげ剃りだってできる。口からガスを逆噴射することで銃にもなり、死後硬直した腕は斧替わりで丸太を割ることも可能。指は広げた反動で火花を散らし、ガスを使えば炎も起こせる。これで焚き火もOK。そして何より、長い間一人ぼっちで孤独だったハンクの話し相手になってくれるのだ。
ある時、ハンクはふいに現われた野生動物に驚いて崖から転がり落ちた。彼のふところから飛び出たiPhoneのホーム画面がメニーの目にとまる。それは、ハンクが毎日バスで出逢う美しい女性、サラ・ジョンソン(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)の写真だ。
「僕は彼女と知り合いかもしれない」というメニー。彼女のことを思い出すために、ハンクにサラの格好をしてくれと言い出す。しぶしぶ女装したハンクは、メニーから「とても美しい」と言われ驚く。「美しい」と言われるのは悪い気はしないものだ。
「彼女を思い出したら髪が逆立ちして君を救えるかもしれない」とメニーは言った。
ハンクは森で手に入るものを駆使して、バスを作り上げた。メニーを一番前の席に座らせて、自分がサラとしてバスに乗り込む。「話しかけろ」とメニーに言うが、「君は話しかけられるのか?」と聞かれてしまう。
「美しくて話しかけられない」「アプローチできないのか?」「女の子と付き合うのは苦手だ」「愛されてないな」
行けども、行けども、人の姿は見えず、山の中を彷徨う日々。ある時、川にかかった古いパイプラインを渡ることになった。
背中にメニーを背負っているので、慎重に、進んでいくが、半分くらい来たところで、筒が真っ二つに割れてしまう。布切れがひっかかって宙吊り状態になるが、すぐに川に落下。川底に沈んでいくメニーを潜って追いかけ、何とか引き上げて河原にたどり着くことができた。
ハンクは家族のことをメニーに話した。母親は早くに亡くなり、父との二人暮らし。二人とも感情をうまく表現できないタイプで、辛い思いをすることもしばしばだ、と。ここなら好きなところでオナラも出来るし、周りの人の目も気にしなくて良いというハンクに、メニーは「自由を奪われるのにどうして故郷に帰る。ここにいるほうが幸せだ」と言うのだった。
ハンクがその場を離れ、用を足しに行った時、すぐ近くで車が走る音が聞こえた。iPhoneを出してみる。これまではずーっと圏外だったのが、アンテナが立っている。見ると父から誕生祝のメールが届いている!ハンクは涙ぐんだ。
メニーのところに戻ってくると、巨大なクマが近づいてくるのに気が付いた。いつものようにメニーの口からガスを逆噴射させて撃とうとするが、弾が出ない!
メニーはハンクが握りしめていたiPhoneの画面に気を取られていた。それはサラのインスタグラムで、サラと知らない男性のツーショットだ。彼女は結婚していたのだ。
ハンクはクマに足を噛み付かれて、絶体絶命のピンチに立つ。メニーを使って火で追い払おうとするが、ガスが出て爆発が起き、空高くふっとばされてしまう。その時、木々の向こうに、街の景色が見えた。しかし、あっという間に枝をへし折りながら落下した。手を使って這いながらメニーの方へ移動するハンク。クマはまだ彼を狙っている。彼は火の上に飛び込み、そのままクマの方へ飛びかかった。クマはようやく退散した。
倒れているハンクを今度はメニーが背負って歩いた。「サラと話せ」とメニーは言い、ハンクは自分は怯えていて醜いから話しかけるのが怖かったのだと告白するのだった。
二人が山を抜けると、民家の庭に出た。ひどい格好で倒れている二人。それを小さな女の子(アントニア・リベロ)がじっと見ていた。「ハロウインの仮装?」
「俺たちは汚れていて疲れてる。助けてもらいたい」とハンク。女の子は気持ち悪いと泣き出した。泣き声を聞いて、母親が飛んできた。ホーム画面の女性、サラだった。
見知らぬ男の出現に驚きながらも、明らかに山で遭難した人だと悟った彼女は、コップ一杯の水を彼に与えると、連絡して助けを呼んでくれた。
大勢の人々が現場にかけつけた。メニーは死体置き場に連れて行かれるとのこと。
そんなところに連れて行かせるものか!ハンクはメニーを抱えると森の中に戻り、川を下って海まで逃走する。
サラの娘クリシーがついていったので、サラもあとを追う。警察、テレビ局のリポーターとカメラマン、そしてハンクの父親(リチャード・グロス)も彼を追って走り出した。彼らは山の中に出現した手作りのバス~ハンクがメニーのために作った擬似空間~を見て一様に驚く!
海辺に横たわるメニー。警察はハンクに手錠をかけて連れて行こうとするが、その時、あのガスの音が響いてくる。メニーの下半身が激しく動いていた。水に入り、再び、ガスの推進力でジェットスキーのように進んでいく。唖然とする人々!ハンクの父親は思わず笑っていた。
ハンクは小さくなっていくメニーの姿をずっと見つめていた。愛おしげな表情で―。

▼予告編



▼特別映像

2017年10月6日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、17:30~鑑賞。

作品データ :
原題 A DOG'S PURPOSE
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 100分


「僕のワンダフル・ライフ」

最愛の飼い主と再会するために、50年で3回も生まれ変わった犬と人間の“深い関係”(極上のラブストーリー)を全編が犬からの目線で描くハートフル・ファミリー・ムービー。ベストセラー作家のW・ブルース・キャメロン(W.Bruce Cameron、1956~)が愛犬を亡くした試練を乗り越えようとしていた恋人のために書いた小説“A Dog's Purpose”(2010)(青木多香子訳『野良犬トビーの愛すべき転生』新潮文庫、2012年)を映画化したのは、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(1985年)、『HACHI 約束の犬』(2009年)でドッグ・ムービーの秀作を作ってきた、スウェーデンの名匠ラッセ・ハルストレム監督。様々な犬種に生まれ変わる主人公の犬ベイリーのモノローグ(ベイリー/エリー/ティノ/バディの声)を、世界的大ヒット作(ディズニーアニメ)『アナと雪の女王』でオラフの声を演じ、実写版の『美女と野獣』ではル・フウ役を演じたジョシュ・ギャッド(Josh Gad、1981~)が担当する。若き日の飼い主(10代のイーサン)を新人のK・J・アパが好演。共演は、デニス・クエイド(大人のイーサン役)、ブリット・ロバートソン、ペギー・リプトン、ジョン・オーティスら。

ストーリー :
僕の名前はベイリー(Bailey)、ゴールデン・レトリバーの子犬だ。ある夏の暑い日、車に閉じ込められて苦しんでいたところを、8歳のイーサン(ブライス・ゲイサー)と彼の母親(ジュリエット・ライランス)に助けられる。感激した僕は、「この子から離れない」と小さな胸に誓った。
イーサンのママが渋るパパ(ルーク・カービー)を説得し、僕は晴れてイーサンの家族の一員に!それからは、イーサンが学校へ行く以外は、遊ぶ時も寝る時も僕たちはいつも一緒だ。夏休みには、イーサンの祖父母(マイケル・ボフシェヴァー&ガブリエル・ローズ)の農場へ泊まりにいき、美しい自然のなか毎日のようにアメフトのボールで遊んだ。特別なフォーメーションで、イーサンが投げたボールを僕がキャッチする、僕たちだけの得意技も開発したよ!イーサンと僕の仲は、イーサンが僕を特別に「ボスドッグ(Boss dog)」と呼び、僕はそれに「ワンっ」と応じる特別なものになった。
やがて時が流れ、イーサン(K・J・アパ)は逞しく成長し、高校のアメフト部で将来有望な選手として活躍するようになる。僕とイーサンの友情はますます深まっていたけれど、イーサンの両親の関係は壊れてしまい、パパが家を出て行くことになった。
高校生活最後の夏休み、イーサンは遊園地で出会った美少女ハンナ(ブリット・ロバートソン)に初めての恋をする。いち早く察した僕がきっかけを作って、彼女を僕らの“群れ”に入れてあげた。休みの最後の日、イーサンとハンナは同じ大学に奨学金を申請することを約束するまでの仲になった。
名門大学の奨学金を獲得し、喜びに弾けるイーサン。ところが、嫉妬にかられたダメな同級生が、家の中に花火を投げ込んだ。あっという間に火の手が上がり、ママと僕を先に避難させてくれたイーサンは、逃げ遅れて脚に大けがを負ってしまった。
走ることすらできなくなった失意のイーサンに僕が付き添って、祖父母の農場で療養した。せっかくハンナが見舞いに来てくれたのに、同情に耐えられないイーサンは自ら別れを告げる。何とか僕が引き留めようとしたけれど、ハンナは泣きながら帰ってしまった。
やがて回復したイーサンは、農業学校で勉強するために一人暮らしを始めると決めた。イーサンと別れるなんて全く理解できない僕は、全速力で車を追いかけたのに、イーサンは僕を置いて行ってしまったよ。
数年が経ち、年をとった僕にお迎えが来た。犬の寿命は人間よりうんと短い。知らせを聞いたイーサンが駆けつけてくれたけれど、僕は悲しむイーサンを見て、「イーサンを愛し、幸せにするのが僕の役目なのに」と、大きな悔いを残しながらこの世を去った。
ところが、僕の愛は不死身だった!イーサンの未来が心配な僕の想いが通じたのか、僕はエリー(Ellie)という女の子(メス)のシェパードとなって新しく生まれ変わった。強面だけど寂しがり屋の相棒のカルロス(ジョン・オーティス)と最強のコンビを組み、警察犬としての立派な“犬生”を全うした。その次にもコーギーのティノ(Tino)に生まれ変わった僕は、マヤ(カービー・ハウエル=バプティスト)という人付き合いが苦手な女性が、結婚して幸せな家族を作るまでを見守った。
そして、4度目の犬生を迎えた僕~セント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックス~は、冷たい飼い主カップルに捨てられたことが不幸中の幸いとなり、やっと大人(中年)になったイーサン(デニス・クエイド)と再会できた!僕の心もしっぽも喜びではち切れそうなのに、もちろんイーサンは僕-ベイリーだとわからずじまいで、僕を施設に預けてしまう。しかし、何かを感じ取ったイーサンは僕-見知らぬ犬をバディ(Buddy)と名付け、飼うことに決める。
独り身で寂しい生活を送るイーサンを思いやった僕-バディは、大人になったハンナ(ペギー・リプトン)を見つけ出し、イーサンとハンナを再会させることに成功。
やがてイーサンとハンナは結婚し幸せになった。僕はイーサンが幸せであることが何よりも嬉しい。でも、イーサンに僕がベイリーの生まれ変わりであることを何としても気づいてもらいたかった。「イーサン、僕だよ! ほらほら、昔、こうやって遊んだよね」 僕はイーサンが子供の頃に二人でよく遊んだ特別なキャッチボール遊びを披露する。するとイーサンはバディがボスドッグーベイリーの生まれ変わりであることに、はたと気がついたんだ。そして、ネームタグを昔のベイリーのものに付け直してくれた―。

▼予告編



▼フィーチャレット映像



▼特別映像



■私感 :
本作は、本物の愛犬家~飼い犬と、ペットならぬ家族として無償の愛を交わす飼い主~なら誰もが身に覚えのあるリアリティーとロマンを兼ね備えた、珠玉のワンちゃん物語だ。
私にも「トワ(永遠)」という愛犬(オス犬)がいる(cf. 本ブログ〈November 13, 2015〉)。出会ったのは、2001年7月6日。公園の片隅に捨てられていた、生後2週間足らずの、けなげで愛らしい子犬だった。彼は今や視力も聴力も脚力も衰えた老犬ながら、この16年4か月間、私にとって日々多くの喜びを分かち合う、文字どおり掛け替えのない存在(⇒家族の一員)でありつづけた。
愛犬と共にある生活は宝物だ。だが、犬の寿命は人間よりもずっとずっと短く、やがて別れの時がやってくる。生きとし生けるものの摂理、私もまたあと数年で…、トワ(永遠)と永別するのだろう。それを思うと、限りなく悲しく、さみしい…。
しかし、もしも、亡くなったトワ(永遠)が私にもう1度会うために生まれ変わってきてくれたなら─これは感激の極みというほかはないだろう!

本作の主人公「ベイリー」は、全く異なる四つの“犬生”を生きる。飼い主である「イーサン」より先に旅立ったベイリーは、イーサンに再会したい一心で、犬種や性別を変えて、生まれ変わりを繰り返す(=50年間で3度、輪廻転生する)。
最初にイーサンと出会うのは、犬の中でも特別人なつこいことで人気の高いゴールデン・レトリバー。→次の犬生を演じるのは、走る姿も凛々しいジャーマン・シェパード。→3番目に登場するのは、エリザベス女王の愛犬としても知られる、短い足と大きな耳が愛らしいコーギー。→遂にイーサンと再会するのは、セント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックスで、抱きしめて“モフモフ”したくなる毛並みにつぶらな瞳の大型犬。

この、ベイリーがイーサンへの純粋な愛を貫くための“よみがえり”の物語から、まるで陽だまりに触れるように暖かく教えられる。「過去をいつまでも悲しまず、未来を憂いもしない。君がいて僕がいる、この世界で、ただ今を一緒に生きる!」という犬の生き方こそが、実は人間が幸せになれる勘どころでもあることを―。
2017年9月19日(火)立川シネマシティ(シネマ・ツー:東京都立川市曙町2ー42ー26、JR立川駅北口から徒歩6分)で、20:35~鑑賞。

作品データ :
原題 WONDER WOMAN
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 141分


「ワンダーウーマン」

「DCコミックス」が誇る女性スーパーヒーロー、ワンダーウーマンの実写映画としては初の単独主演作。第一次世界大戦下を舞台に、世界から隔絶した女性だけの島に生まれ育ったワンダーウーマンことプリンセス・ダイアナが、ある事件をきっかけに島を飛び出し、世界を救うために獅子奮迅の活躍をするさまを、初めて接する男社会での摩擦が生み出すユーモアを織り交ぜつつ、美しく凛々しい華麗なアクションとともに描き出す。ワンダーウーマンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのガル・ガドット。『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインらが共演し、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンスが務める。

ストーリー :
女性だけが暮らすアマゾン族の島(パラダイス島)に生まれ育ったプリセンスのダイアナ(ガル・ガドット)。邪神アレスの脅威に備え、最強の戦士になるべく、日々過酷な訓練に打ち込んでいた。彼女は好奇心旺盛だが外の世界を一切知らず、男性を見たことすらなかった。ある日、島に漂着したアメリカ人パイロットのスティーブ・トレバー(クリス・パイン)を助けたことで、彼女の運命が大きく動き出す。彼から外の世界では大きな戦争(第一次世界大戦)が勃発し、ドイツ軍が開発中の兵器(毒ガス)によって破滅の危機が迫っていることを知らされる。戦争が、アレスが人々に仕向けたことで生まれたものだと確信した彼女は、自身の力で世界=人類を救うため、スティーブと共に島を出てロンドンへと旅立つ。やがて、ダイアナは無敵のスーパーヒーロー“ワンダーウーマン”(守護神)としてのパワーを開花させていくのだった…。

▼予告編



▼グリーティング映像&特別映像



■私感 :
鑑賞約2時間20分、予想外の面白さにつりこまれつづけた!
スーパーヒーロー映画のあるべき姿~スーパーヒーローが人間社会において正義をまっとうすべく成長していくさま~を描いた作品として、観る者の魂を高揚させるものがあった。
外界から閉ざされてきた女性しかいないパラダイス島に生まれ育ったプリンセス・ダイアナに、第一次世界大戦の影響が及び、人間界との関わりを余儀なくされていく。だが、強者が弱者を迫害し、女性の権利が剥奪された人間界を目の当たりにして、ダイアナは岐路に立たされる。“人類は守るに値する存在なのか?” 本作はこうした根本的な問いをダイアナに投げかけ、彼女が自らの意志によって“ワンダーウーマン”となっていく過程を力強く捉えていく―。これは、アメコミ原作のスーパーヒロインが活躍するアクション・ファンタジー作品ではあるが、角度を変えて言えば、主人公が自らの才能に目覚めて自立していくガールズ・ムービーでもある。

それにしても、ヒロインの“ワンダーウーマン”を演じているガル・ガドット(Gal Gadot)、スタイル抜群で、天来の美貌の持ち主ですねー!

彼女はユダヤ系の血筋で、1985年にイスラエルで生まれる。「ガル」はヘブライ語で「波」、「ガドット」は「川岸」を意味するとのこと。18歳でミス・イスラエルに選ばれ、エクアドルで開催された世界大会「ミス・ユニバース2004」にも出場を果たしている。また、イスラエルには女性も兵役義務があるため、18歳の時から2年間、イスラエル国防軍で戦闘トレーナーの職務に就く。兵役終了後、ガルはモデル活動を開始。イギリスの男性誌『MAXIM(マクシム)』の撮影に参加し、「イスラエル軍の美人兵士」として話題となった。さらに女優として、イスラエルのテレビドラマなどに出演しつつ、2009年公開の人気カーアクションシリーズ第4弾、『ワイルド・スピード MAX』でスクリーンデビューを果たす。彼女が抜擢されたのは、主人公ドミニク(演:ヴィン・ディーゼル)らと対立する組織の謎の美女「ジゼル」役。

なるほど納得!身長178センチの容姿端麗なガル・ガドットが本作で披露するにいたった、しなやかで力強いアクションの数々には、祖国イスラエルで軍隊に従事していた経験~イスラエル軍仕込みのアクションスキル~が生かされていた―。
2017年9月19日(火)立川シネマシティ(シネマ・ワン:東京都立川市曙町2ー8ー5、アクセス:JR立川駅北口から徒歩5分)で、17:50~鑑賞。

作品データ :
原題 CROSS OF IRON
[原題の「Cross of Iron」は、ドイツ軍最高の「鉄十字勲章」or「鉄十字章」(=プロイセン及びドイツで戦功のあった軍人に対して授与された勲章)のこと。]
製作年 1977年
製作国 イギリス 西ドイツ 
配給 コピアポア・フィルム
上映時間 133分


「戦争のはらわた」

『ワイルドバンチ』や『わらの犬』『ゲッタウェイ』などで知られるサム・ペキンパー(Sam Peckinpah、1925~84)の唯一となる戦争映画。第2次世界大戦下、ソ連軍の猛攻によって絶望的に追い詰められていくドイツ軍歩兵小隊の命運を、戦場のリアリズムを徹底追及して描く。ペキンパー作品の特徴であるバイオレンス描写とスローモーション撮影は、観客はおろか映画制作者にも衝撃を与えた。日本公開時のキャッチコピーは、「戦争は最高のバイオレンスだ」。また、視点がドイツ軍側になっていることも、それまでの連合軍側視点中心の戦争映画と一線を画する。世界支配をもくろんだナチスによる戦争の非生産的なばかばかしさを描き、ドイツで大ヒットとなった。出演はジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・メイソンなど。日本では1977年3月12日より劇場初公開(配給:富士映画)。2000年2月12日より(配給:ケイブルホーグ)、また2017年8月26日より(デジタル・リマスター版、配給:コピアポア・フィルム)、それぞれリバイバル公開。

ストーリー :
1943年、第二次世界大戦下の“独ソ戦”※。一時はスターリングラードまで侵攻したドイツ軍も、今やソ連軍の猛反撃にあい、後退の連日だ。最前戦を死守するブラント大佐(ジェームズ・メイソン)の連隊は、地獄の日々であり、兵隊たちには祖国の栄誉も何もなかった。生きのびるための戦いだ。ある日、新任の中隊長としてシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が派遣されて来た。プロイセン貴族の末裔で名誉欲が強く、ヒトラーから贈られる“鉄十字章”の栄誉獲得に執念を抱いている男だ。ブラント大佐と副官キーゼル大尉(デヴィッド・ワーナー)は、この男をみて溜息をついた。なぜなら、連隊一の戦闘能力を持つシュタイナー伍長(Unteroffizier)(ジェームズ・コバーン)と性が合いそうもないからだ。襲撃作戦の翌日、シュトランスキーはシュタイナーの功績を上申し、彼を軍曹(Unterfeldwebel)に進級させる。鉄十字章を手に入れるには彼を味方にする方が得だからだ。だが、シュタイナーは進級など俺には関係ないと言う。数日後、シュタイナーは重傷を負い、入院中に鉄十字章が送られた。しかし、彼は喜ばない。むしろ慰問に来た将軍の尊大な態度に腹が立つ。看護婦エヴァ(センタ・バーガー)との束の間の恋も捨て、再び彼は前線の友の元へ戻っていった。再会したシュトランスキーは、鉄十字章は俺のおかげでもらえたのだと、恩着せがましく言う。そして今度は、戦死した中尉に書かせたデッチ上げの報告書にシュタイナーの署名をさせ、シュトランスキーへの鉄十字章を請求させようとした。断わるシュタイナー。やがて、退却命令が下ったが、頭にきたシュトランスキーはシュタイナーを前線に出させ、彼を戦死させようとした。彼が死ねば、彼の署名なしでも報告書は有効になるからだ。だが、彼は死なない。ソ連兵に化けた彼の小隊は、やがてシュトランスキーの策略で味方に機銃掃射されてしまう。愛する部下を殺され怒り狂ったシュタイナーは、敵の砲火の中あまりの激戦のため逃げようとするシュトランスキーを追いつめる。「見せてやろう、鉄十字章に値する戦いを!」。初めての激戦におののくシュトランスキー、高笑いするシュタイナー!二人は終わりの見えない戦闘の中へと進んでいった―。

※独ソ戦は、第二次世界大戦中の1941年6月から45年5月までの約4年間、1416日間にわたってドイツを中心とする枢軸各国とソビエト連邦との間で戦われた戦争。大戦の当初はポーランドを共に占領していたドイツとソビエト連邦だったが、1941年6月22日に突如ドイツ国防軍がソ連に侵入し、戦争状態となった。当時のソ連は国民を鼓舞するため、ナポレオン・ボナパルトに勝利した祖国戦争に擬(なぞら)えて「大祖国戦争」と呼称。一方、ドイツ側では主に「東部戦線(der Ostfeldzug)」と表現される。
この独ソ戦では、ドイツ軍は概数で390万4000人、枢軸側同盟国(ルーマニア、ハンガリー、フィンランド、イタリア)が95万9000人、ソ連軍が1128万5000人を戦死・行方不明で失い(負傷は含まず)、独ソ両国と東欧諸国で1500万人を越える民間人の生命が、戦火の中で失われたと言われている。合計すると約3115万人となるが、これを戦争の日数(1416日)で単純に割ると、一日あたり2万2000人に近い人間が犠牲となった計算となる(山崎雅弘『新版独ソ戦』朝日文庫、2016年)。


▼予告編(2017年リバイバル公開版=公開40周年記念)


▼ cf. 予告編(2000年リバイバル公開版)
2017年9月19日(火)立川シネマシティ(シネマ・ワン:東京都立川市曙町2ー8ー5、アクセス:JR立川駅北口から徒歩5分)で、14:15~鑑賞。

作品データ :
原題 DUNKIRK
製作年 2017年
製作国 イギリス オランダ フランス アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 106分


「ダンケルク」

『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話をもとに描く戦争映画。史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」(1940年5月26日~6月4日)が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。出演は、今作が映画デビュー作となる新人のフィオン・ホワイトヘッドのほか、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ、『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』などのキリアン・マーフィ、『ヘンリー五世』などのケネス・ブラナーらが顔を揃えている。

ストーリー :
第二次世界大戦が本格化する1940年、フランス北端の海の町ダンケルク。フランス軍はイギリス軍とともにドイツ軍に圧倒され、英仏連合軍40万の兵士は、ドーバー海峡を望むこの地に追い詰められる。背後は海。陸海空からの敵襲。そんな逃げ場なしの状況下でも、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)やアレックス(ハリー・スタイルズ)ら若き兵士たちは生き抜くことを諦めなかった。一方、母国イギリスでは、海を隔てた対岸の仲間たちを助けようと、軍艦だけでなくヨットや漁船など多くの民間船までもが動員された “史上最大の救出作戦”が動き出そうとしていた。ドーバー海峡にいる全船舶が一斉にダンケルクへと向かう。民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)も、息子らと共に危険を顧みずダンケルクを目指していた。英空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)も、数において形勢不利ながらもスピットファイア戦闘機を駆り、ダンケルクでの撤退行動を阻害するドイツ空軍への阻止攻撃に赴く。タイムリミットが迫るなか、果たして若者たちは絶体絶命の地から脱出し、生きて帰ることができるのか。勇気ある人々の作戦の行方は…。

▼予告編




映画飛行機 クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan、1970~)は本作の戦闘を、陸、海、空、三つの舞台に分けて、地上からの銃撃、空中からの爆撃や射撃、潜水艦からの魚雷攻撃など、兵士たちの命の危機が迫る状況や死を、それぞれのパートの登場人物の視点から丹念に描きとっている。ここでは、「将軍」や「作戦司令部」という俯瞰的な視点が一切排除され、あくまでも「一兵卒」や「現場にいた民間人」の視点から、「奇蹟の撤退」と呼ばれたダンケルクでの戦いが描かれる。
上映開始とともに動き出す時計の針のカウントダウン。危機が迫ると、時計の秒針を利用した「カチ、カチ」という音が、ハンス・ジマー作曲の劇伴のなかで印象的に鳴り続ける。自分の立っている場所は、時間が経てば確実に敵兵の攻撃にさらされる死地となる。足止めされながら刻一刻と進む時間は、この秒針の音と脅迫的な劇伴によって強調される。それは、自分の命そのものが削られる音であり、死神の足音でもあるのだ。
彼らが経験する約1週間の時間は、映画がスクリーンに映し出される106分に満たない時間に圧縮される。同じように、彼ら兵士を救出に行く民間船の乗組員たちが移動する約1日の時間、またイギリス空軍の戦闘機スピットファイアを駆り空の死闘を繰り広げるパイロットたちの約1時間も、上映時間と連動してそれぞれ圧縮されている。陸海空それぞれ1週間、1日、1時間と、異なる時間軸の出来事が、一つの物語として同時進行。目くるめくスピードで3視点が切り替わる。
クライマックスは、陸、海、空それぞれの主人公たちが一堂に会し、それぞれの時間が一致する浜辺での乱戦シーンである。スピットファイアのコクピットから望む渚を俯瞰した光景は、本作の極めつけのスペクタクルとなっている。

史実をもとに描かれるのは、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」である。上映開始早々からエンドロールまで、映像と音響がカラダを丸ごと包み込み、まるで自分が映画の中の戦場に立っているような、一瞬先が読めない緊迫感と臨場感にあふれた、究極のタイム・サスペンス!

左下矢印メイキング映像(究極の体験編)


左下矢印メイキング映像(壮絶なロケ撮影編)


左下矢印メイキング映像(CGなしの撮影編)


左下矢印メイキング映像(スピットファイア編)


左下矢印特別映像(驚異の空撮メイキング編)


左下矢印特別映像(70mmフィルム編)


左下矢印特別映像(IMAX®編)


左下矢印特別映像(ノーラン監督編)


[※追記(2017/09/23):2017年9月22日(金)、本作を新宿ピカデリーで、18:25~再見]
2017年9月10日(日)吉祥寺オデヲン(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、19:40~鑑賞。

作品データ :
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝 ギャガ
上映時間 124分


「三度目の殺人」

『そして父になる』の是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組み、是枝監督のオリジナル脚本で描いた法廷ミステリー・サスペンス。裁判で勝つためなら真実は二の次と割り切っていた弁護士が、担当した殺人事件の闇にはまっていく姿を描く。弁護士や検事への取材に加え、作品の設定通りに実施した模擬裁判で出てきたリアルな反応や言動などを脚本に反映。是枝監督作には初参加となる役所広司が得体の知れない不気味な容疑者(殺人犯?)役で福山と初共演を果たし、『海街diary』の広瀬すずが事件の鍵を握る被害者の娘役を演じる。さらに、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功ら実力派俳優たちが、スクリーンの端々にまで緊張感をもたらした。撮影は、映画2作目にして、『海街diary』で日本アカデミー賞最優秀撮影賞に輝いた瀧本幹也。タランティーノやジョン・ウーなどの名立たる監督たちに愛される美術監督・種田陽平、さらには『最強のふたり』を手掛けたイタリアの巨匠ルドヴィコ・エイナウディによる音楽と、最高のスタッフが集結した。

ストーリー :
それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅高司(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、このままだと死刑は免れない。しかし、弁護を担当することになった重盛朋章(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ち込むため調査を始める。
何かが、おかしい。調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅は会う度に供述を変えるのだ。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・山中美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。さらには、被害者の娘・山中咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。重盛が二人の関係を探っていくうちに、ある秘密に辿り着く。
なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体の知れない三隅の闇に呑みこまれていく重盛。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。その先に浮かび上がる、慟哭の真実とは―。

▼予告編



▼メイキング映像

2017年9月1日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、18:05~鑑賞。

作品データ :
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝 アスミック・エース
上映時間 149分


「関ヶ原合戦布陣図」(1)
「関ケ原合戦布陣図」(2)

石田三成と徳川家康を主人公に、豊臣秀吉の死から天下分け目の“関ヶ原の戦い”に至るまでの過程を描いた司馬遼太郎の同名時代小説の映画化作品。監督・脚本は原田眞人、出演は岡田准一、役所広司、有村架純ら。

ストーリー :
慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本の在りようを決定づけた歴史的合戦“関ヶ原の戦い”は、わずか6時間で早々と決着がついた。圧倒的に有利と思われた石田三成(岡田准一)率いる西軍は、なぜ徳川家康(役所広司)率いる東軍に敗れたのか…?

幼くして豊臣秀吉(滝藤賢一)に才を認められ、秀吉の小姓となった石田三成。成長し大名にとりたてられた三成は、自分の石高の半分をもって、猛将として名を馳せた牢人・島左近(平岳大)を家来に乞う。秀吉に忠誠を誓いながらも、利害によって天下を治めることに疑問を感じ正義で世の中を変えようとする三成の姿に、左近は「天下悉く利に走るとき、ひとり逆しまに走るのは男として面白い」と配下に入る。伊賀の忍び・初芽(有村架純)も、“犬”として三成に仕えることになる。
秀吉の体調が思わしくない。天下取りの野望を抱く徳川家康は、秀吉の不興を買う小早川秀秋(東出昌大)や他の秀吉恩顧の武将たちを味方につけようと、言葉巧みに懐柔していく。三成はそんな家康が気にくわない。
慶長3(1598)年8月18日、秀吉逝去。翌慶長4(1599)年閏3月3日、大老・前田利家(西岡德馬)も亡くなると、先の朝鮮出兵時から三成に恨みを持つ福島正則(音尾琢真)、加藤清正(松角洋平)ら秀吉子飼いの七人党が、三成の屋敷を襲撃する。三成は家康の屋敷に駆け込み難を逃れるが、このことで佐和山城に蟄居することになる。
慶長5(1600)年6月、家康が上杉討伐に向かう。上杉家家老・直江兼続(松山ケンイチ)と結託して家康の挟み撃ちを図っていた三成は、大谷刑部(大場泰正)らを引き込み、毛利輝元(山崎清介)を総大将に立て挙兵。三成の西軍、家康の東軍が、覇権をかけて動き出す。
慶長5(1600)年9月15日、決戦の地は関ヶ原(美濃国不破郡関ヶ原〈現・岐阜県不破郡関ケ原町〉)。三成はいかにして家康と世紀の合戦を戦うのか?そして、命懸けで三成を守る初芽との、許されない“愛”の行方は…。
権謀渦巻く中、「愛」と「正義」を貫き通す“純粋実直な武将”三成と「覇権(野望)」に燃える“老獪な狸ジジイ”家康の戦いが今、幕を開ける!

▼予告編



■私感 :
そもそも私は、いつぐらいからか日本映画に多くを期待してはいけないと思い定めている。
とりわけ21世紀に入って、やたらとお粗末な邦画が目につくだけに期待するほうが間違っているのだ(cf. 本ブログ〈September 18, 2015〉、本ブログ〈October 02, 2015〉、本ブログ〈November 15, 2015〉、本ブログ〈August 28, 2017〉)。
本作を、私はまあ、それなりに淡々と冷静に見続けることができた。途中で居眠りすることもなく、途中で退席することもなく…。しかし、見応え十分な佳作というには程遠い作品であること、これははっきりしている。

私は本作を鑑賞中、何度か思ったものだ。これは、忍者映画なのか、と。

※“忍者映画”と言えば、私が観た当の「忍者を題材とする映画作品」の最初は、監督:山本薩夫、主演:市川雷蔵、原作:村山知義、配給:大映による『忍びの者』である。それとの出会いは、1962年12月の公開時~私が生まれて初めて札幌から上京してまもなく~、たしか新宿歌舞伎町の映画館において、だった。
同作は、今までの印を切ってドンパッと消えたり、大蛇やがま蛙が出てくる興味本位の忍術映画と違った、忍術のリアリズムと見事な演出で大ヒット。忍者ブームのきっかけを作った。63年から65年にかけて、東映は『忍者秘帖・梟の城』『江戸忍法帖・七つの影』『伊賀の影丸』『月影忍法帖・二十一の眼』『第三の忍者』『隠密剣士』『少年忍者・風のフジ丸』『忍者狩り』『くノ一化粧』『忍法忠臣蔵』、松竹も『忍法破り 必殺』『異聞猿飛佐助』と相次いで忍者映画を公開。
市川雷蔵主演の「忍びの者」シリーズは、都合8作製作された(公開:1962年12月~66年12月)。主人公は第3作までが石川五右衛門。第4・5作が霧隠才蔵、第6作がその子である才蔵二世、第7作が再び霧隠才蔵、第8作がオリジナル忍者・霞小次郎。闇に生き闇に死ぬ忍者のヒューマニティー。人の陰にいて自分の存在を意識させてはいけない人間が、歴史の流れに影響を与える面白さ。掟の絶対や組織の力などもきちっと描かれ、忍者の人間模様とアクション+頭脳プレーで、従来の忍術映画のイメージを見事に刷新した。市川雷蔵ファンの私は、同シリーズ8作をすべて公開直後に鑑賞。


戦(いくさ)において、諜報活動が重要なことはよく分かる。まして天下分け目の大合戦ともなれば、情報戦を制することが死活にかかわる重大事だろう。
本作では、伊賀忍者たちの暗躍シーンが大写しされている。特に初芽(はつめ)、蛇白(へびしろ)、赤耳(あかみみ)の3人が戦いの命運を握る重要な役回りを受け持っている。
ある事件で石田三成に命を救われた初芽(演者:有村架純)は、石田家の“犬”として尽くすうち、次第に三成の純粋さに惹かれていく“くノ一”。徳川家康のもとで重用される蛇白(伊藤歩)は、懐に白蛇を飼いならし、何事も非常にクレバーにこなす“くノ一”。一里先の音まで聞こえるという驚異の聴覚を持つ赤耳(中嶋しゅう)は、三成と家康の双方を裏切りながら渡り歩く“老忍”。
問われるべきは、(蛇白=伊藤歩と赤耳=中嶋しゅうはともかく)ヒロイン役の初芽を演じた有村架純(1993~)のその演技ぶりである。

本作オフィシャルサイトの<イントロダクション>によれば(引用:http://wwwsp.sekigahara-movie.com/about/index.html)、「三成に仕える忍び・初芽には、今、最もオファーが絶えない女優、有村架純。初の本格時代劇で、殺陣などのアクションにも挑戦している」…。

有村が扮する初芽は、肌が綺麗でふっくらして、童顔の美少女!一体全体、こんな“かわいこ
ちゃん”が女忍びとは?!そして案の定、その演技たるや、めりはりに欠ける凡庸なものであり、食い足りないことこの上ない。
私にとって有村=初芽の醸し出す雰囲気は、存在感のないアイドルの学芸会のそれだった。そこでは、彼女が登場するシーンが目に映るたびに、ややもすると戦国史上最大の合戦までのいきさつと複雑な人間関係の実体的基盤があえなく崩され、よってもって情報戦・駆け引きが何とも滑稽きわまる茶番と化し、あげくの果てに究極の合戦シーン自体も空疎で雑駁な絵空事と思い描かれてしまうのだった…。

本作では、初芽をはじめとする忍者たちの描写が偏重されている。この点、映画全体の尺との絡みで、どういう問題点が浮き彫りになるだろうか。
秀吉が薨去してから≪関ヶ原≫開戦にいたるまでの約2年間の過程について、約2時間半の尺で、その全側面を考慮するなどということは、事実上不可能である。
では、限られた尺で、≪関ヶ原≫を真っ向から描き出すために※、歴史的文脈上どうしても外せない、是が非でも見せ場にすべき重要シーンは何か。

※前出の本作公式サイト・イントロダクションは豪語する。「戦国史上最大の合戦〈関ヶ原の戦い〉。これまで映画、ドラマでは何度も取り上げられてきた天下分け目の決戦だが、真正面から戦い自体を描いたのは日本映画史上初めての挑戦!」

大事な点は、当の戦い~日本を二分し、今なお“天下分け目の関ヶ原”と語られる、歴史の節目に当たる戦い~にいたる過程上の結節点となる重大事件(⇒歴史的な問題状況)を鋭意、映画の題材に選ぶことである。当の歴史的事件は、≪関ヶ原≫の何たるかをぎりぎりに突き詰めるとき、おのずから最低限、次のようなものに特定されるだろう。

(1)「直江状」→「会津征伐」の問題
「直江状(なおえじょう) 」とは、秀吉没後、家康への恭順の意を示さず、反抗的だった五大老の一人・上杉景勝(陸奥若松城主)を糾問した家康に対して、慶長5(1600)年4月、上杉氏の家老・直江兼続(1560~1620)が送った返答の書簡。兼続は挑戦的な態度で家康を非難!「当国の儀、其の元に於て種々雑説申すに付、内府〈家康〉様御不審の由、尤も余儀なき儀に候」…。
この「直江状」を読んだ家康は激怒し、会津の上杉討伐を決意したと言われている。「会津征伐」では、徳川軍と上杉軍が直接対決することは無かったが、この機をねらった三成を筆頭とする反家康派が挙兵、≪関ヶ原≫につながっていく。

(2)「小山評定」の問題
「小山評定(おやまひょうじょう)」とは、慶長5年7月25日、会津の上杉討伐のために下野国小山(現在の栃木県小山市)に来た家康が、三成挙兵の報を受け、諸武将を集めて今後の方針を諮った軍議。各武将が家康に従うことを誓約し、≪関ケ原≫に臨むことを決めたとされる。
cf. 「開運のまち おやま」 小山市(OYAMA CITY)ホームページ

(3)「伏見城の戦い」と「岐阜城の戦い」の問題
「伏見城の戦い」(山城国)も「岐阜城の戦い」(美濃国)も≪関ヶ原≫の前哨戦。前者は慶長5年7月18日~8月1日に行なわれ、西軍(三成側)が勝利し、後者は慶長5年8月22~23日に行なわれ、東軍(家康側)が勝利する。
前哨戦と言えば、≪関ヶ原≫本戦前、全国の大名が東西に分かれてあちこちで合戦が起きている。「伏見城の戦い」→「岐阜城の戦い」は、群雄割拠の戦国時代が変わり、「家康と三成のどちらに付くか」をめぐって動き出した状況を端的に象徴する東西攻防戦である。

(4)「島津の退き口」の問題
≪関ヶ原≫に西軍として65歳で参戦した薩摩の猛将・島津義弘(1535~1619)は、合戦の最後、東軍の大勢力に包囲される。この存亡の瀬戸際で決行された驚愕の、敵中(正面)突破退却戦が、島津義弘の名を歴史に刻んだ「島津の退き口(のきぐち)」である。島津軍は退却時の敵陣突破の手段として、「捨て奸(すてがまり)」と言われる、何人かずつが留まって死ぬまで敵の足止めをし、それが全滅するとまた新しい足止め隊を残すという壮絶な戦法を用いた。

cf.① 島津義弘軍の奇跡の退却劇(⇒≪関ヶ原≫戦線下の屈指の見どころ) :
「関ヶ原の戦いの際の島津軍では、所属した西軍方が崩壊し周りが徳川方の敵だらけの中で陣を引くにあたり、300程に減っていた兵数で敢えて敵前衛である福島正則隊を正面突破してから、捨て奸戦法を用いて伊勢街道経由で戦場から撤退した。それは敵に視認しづらくするのと射撃時の命中率向上の為に、退路に点々と配置しておいた数人ずつの銃を持った兵達を、あぐらをかいて座らせておき、追ってくる敵部隊の指揮官を狙撃してから槍で敵軍に突撃するものであった。徳川方の松平忠吉、井伊直政、本多忠勝らは島津隊を執拗に追撃したが忠吉と直政が重傷を負い、忠勝が落馬、島津義弘は追っ手を振りきって落ちのびることに成功した。直政はこのとき受けた傷がもとで病死に至ったと言われる。 高い銃の装備率と射撃の腕、さらに勇猛果敢な島津勢だからこそ効果的な運用が可能なこの戦法だったが、義弘の身代わりとなって甥の島津豊久、家老の長寿院盛淳ら多くの犠牲を出し、生きて薩摩に戻ったのは僅かに80余名であった。」(『ウィキペディア日本語版』「捨て奸」2017年9月11日閲覧 )


cf.② NHKテレビ「関ヶ原の戦い、決死の敵中突破~戦国の猛将 島津義弘、決断の時~」(「その時歴史が動いた」2002年10月23日) :


本作ではストーリーの展開上、以上(1)(2)(3)(4)で指摘された重大事件が何らかの形で取り上げられただろうか。なるほど(1)については、家康が会津征伐に乗り出すところが~「直江状」は没~かろうじて描かれはしたが、(2)(3)(4)にいたっては何と全てスルー!
肝に銘ずべきだろう。≪関ヶ原≫を≪関ヶ原≫たらしめる当のものを等閑視して、≪関ヶ原≫そのものを語る資格は一切ない、と。
≪関ヶ原≫映画として譲ってはならない一線がある。なるほど、実情に即して腹蔵なく言えば、全体の尺の都合で、(3)の【≪関ヶ原≫の前哨戦シーン】と(4)の【≪関ヶ原≫の西軍敗走シーン】をやむなく割愛した場合なら、まだ何とか≪関ヶ原≫映画の体裁を保つことだろう。しかし、(2)の「小山評定」ともなれば、話は別だ。
徳川家康、秀忠父子をはじめ、本多正信、本多忠勝、井伊直政ら徳川の家臣たち、福島正則、黒田長政、浅野幸長、細川忠興、加藤嘉明、蜂須賀至鎮、山内一豊ら、28武将が参集した「小山評定」。諸将の思惑が入り乱れながらも、家康が練りに練って仕切った「小山軍議」は、その後の歴史の方向性を決定づけた意思決定としてあだや疎(おろそ)かにできない、特筆すべき歴史的事件である。「天下分け目の関ヶ原の戦い」とは言い条、実は「天下分け目の小山評定」にほかならなかった。
2017年8月29日(火)シネマカリテ(東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F、JR新宿駅東南口および中央東口より徒歩2分)で、18:15~鑑賞。

作品データ :
原題 DANCER
製作年 2016年
製作国 イギリス アメリカ
配給 アップリンク パルコ
上映時間 85分


英国ロイヤル・バレエ団で名を馳せるものの、数年で退団したバレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニン(Sergei Polunin、1989~)の知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。歌手ジェームス・ブラントや写真家サリー・マンなどのドキュメンタリー映画を手がけてきたスティーヴン・カンター監督が、型にはまらない天才ダンサーの姿を追っていく。

ストーリー :
ウクライナで生まれ、19歳にして史上最年少の英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニン。しかし彼は2年後、人気絶頂にも関わらず突如退団を決め、そのニュースは国内外を駆け巡った。様々な憶測が飛び交う中、彼は第57回(2014年度)グラミー賞にノミネートされたホージア(Hozier、1990~)のヒット曲「Take Me To Church」のミュージックビデオ出演で再び脚光を浴びる。写真家デヴィッド・ラシャペルの監督のもと踊るポルーニンは見るものを惹きつけ、動画サイトyoutubeで1700万回以上再生され、彼を知らなかった人々をも熱狂させた。本人や家族、関係者のインタビューを織り交ぜ、ルドルフ・ヌレエフ(Rudolf Nureyev、1938~93)の再来と謳われる稀有の才能と大きな苦悩を抱えた彼の心を浮き彫りにする。

▼予告編



▼ Sergei Polunin in 'Take Me To Church' :



▼ Sergei Polunin 記者会見/ 前編→中編→後編 (2017年04月26日 アップリンク渋谷 ) :