作品データ :
原題 DUNKIRK
製作年 2017年
製作国 イギリス オランダ フランス アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 106分

『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話をもとに描く戦争映画。史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」(1940年5月26日~6月4日)が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。出演は、今作が映画デビュー作となる新人のフィオン・ホワイトヘッドのほか、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ、『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』などのキリアン・マーフィ、『ヘンリー五世』などのケネス・ブラナーらが顔を揃えている。
ストーリー :
第二次世界大戦が本格化する1940年、フランス北端の海の町ダンケルク。フランス軍はイギリス軍とともにドイツ軍に圧倒され、英仏連合軍40万の兵士は、ドーバー海峡を望むこの地に追い詰められる。背後は海。陸海空からの敵襲。そんな逃げ場なしの状況下でも、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)やアレックス(ハリー・スタイルズ)ら若き兵士たちは生き抜くことを諦めなかった。一方、母国イギリスでは、海を隔てた対岸の仲間たちを助けようと、軍艦だけでなくヨットや漁船など多くの民間船までもが動員された “史上最大の救出作戦”が動き出そうとしていた。ドーバー海峡にいる全船舶が一斉にダンケルクへと向かう。民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)も、息子らと共に危険を顧みずダンケルクを目指していた。英空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)も、数において形勢不利ながらもスピットファイア戦闘機を駆り、ダンケルクでの撤退行動を阻害するドイツ空軍への阻止攻撃に赴く。タイムリミットが迫るなか、果たして若者たちは絶体絶命の地から脱出し、生きて帰ることができるのか。勇気ある人々の作戦の行方は…。
▼予告編

クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan、1970~)は本作の戦闘を、陸、海、空、三つの舞台に分けて、地上からの銃撃、空中からの爆撃や射撃、潜水艦からの魚雷攻撃など、兵士たちの命の危機が迫る状況や死を、それぞれのパートの登場人物の視点から丹念に描きとっている。ここでは、「将軍」や「作戦司令部」という俯瞰的な視点が一切排除され、あくまでも「一兵卒」や「現場にいた民間人」の視点から、「奇蹟の撤退」と呼ばれたダンケルクでの戦いが描かれる。上映開始とともに動き出す時計の針のカウントダウン。危機が迫ると、時計の秒針を利用した「カチ、カチ」という音が、ハンス・ジマー作曲の劇伴のなかで印象的に鳴り続ける。自分の立っている場所は、時間が経てば確実に敵兵の攻撃にさらされる死地となる。足止めされながら刻一刻と進む時間は、この秒針の音と脅迫的な劇伴によって強調される。それは、自分の命そのものが削られる音であり、死神の足音でもあるのだ。
彼らが経験する約1週間の時間は、映画がスクリーンに映し出される106分に満たない時間に圧縮される。同じように、彼ら兵士を救出に行く民間船の乗組員たちが移動する約1日の時間、またイギリス空軍の戦闘機スピットファイアを駆り空の死闘を繰り広げるパイロットたちの約1時間も、上映時間と連動してそれぞれ圧縮されている。陸海空それぞれ1週間、1日、1時間と、異なる時間軸の出来事が、一つの物語として同時進行。目くるめくスピードで3視点が切り替わる。
クライマックスは、陸、海、空それぞれの主人公たちが一堂に会し、それぞれの時間が一致する浜辺での乱戦シーンである。スピットファイアのコクピットから望む渚を俯瞰した光景は、本作の極めつけのスペクタクルとなっている。
史実をもとに描かれるのは、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」である。上映開始早々からエンドロールまで、映像と音響がカラダを丸ごと包み込み、まるで自分が映画の中の戦場に立っているような、一瞬先が読めない緊迫感と臨場感にあふれた、究極のタイム・サスペンス!
メイキング映像(究極の体験編)
メイキング映像(壮絶なロケ撮影編)
メイキング映像(CGなしの撮影編)
メイキング映像(スピットファイア編)
特別映像(驚異の空撮メイキング編)
特別映像(70mmフィルム編)
特別映像(IMAX®編)
特別映像(ノーラン監督編)[※追記(2017/09/23):2017年9月22日(金)、本作を新宿ピカデリーで、18:25~再見]