俳優として数々の話題作に出演し、監督としては『ブレイブハート』(1995年)でオスカーも手にしたメル・ギブソンが、激烈を極めた沖縄戦の知られざる実話を映画化した衝撃の戦争ドラマ。武器を持つことを拒否しながらも、地獄の戦場で75人もの命を救い、終戦後、「良心的兵役拒否者(Conscientious Objector)」としてはアメリカ史上初の名誉勲章を授与された実在の衛生兵デズモンド・T・ドス(Desmond Thomas Doss、1919~2006)の不屈の人生を、臨場感あふれる迫力の戦闘シーンとともに描き出す。主人公を『沈黙-サイレンス-』のアンドリュー・ガーフィールドが熱演。共演にサム・ワーシントン、ヴィンス・ヴォーン、テリーサ・パーマー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ルーク・ブレイシー。第89回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など6部門でノミネートされ、編集賞と録音賞の2部門を受賞した。
この「007」(=ダブル・オー・セブン 〈Double O Seven〉)という、クールでタフなヒーロー役から一転して、今作ではまさかの囚人役?!凄味を利かせる凶悪ぶりだが、囚人服を「白黒のベビー服」と称したり、小銭を巻き上げては茹で卵を買うなど、どこか野放図なユーモアを漂わせる。かっこいいボンド=クレイグとは真逆の新鮮な魅力を発散するジョー=クレイグ。一流のプロは、さすがに芸域が広い!
キューバ革命の歴史的英雄チェ・ゲバラ(“Che” Guevara、1928~1967/10/09)と行動を共にした日系人青年、フレディ前村ウルタード(Freddy Maemura Hurtado、1941/10/18~1967/08/31)の知られざる数奇な人生を描いた日本・キューバ合作映画。主演は『血と骨』『FOUJITA』などのオダギリジョー、共演に『海辺の生と死』などの永山絢斗、写真家・ダンサーでもあるホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ(Juan Miguel Valero Acosta、1988~)ほか。メガホンを取るのは、『人類資金』『団地』などの阪本順治。
※アルゼンチン生まれの革命家~キューバ革命の指導者~、エルネスト・ラファエル・ゲバラ=デラセルナ(Ernesto Rafael Guevara de la Serna)は、「チェ・ゲバラ」の呼び名で知られる。「チェ」は主にアルゼンチンやウルグアイ、パラグアイで使われているスペイン語(リオプラテンセ・スペイン語をはじめとする諸方言)で「やぁ」「おい」「お前(親しみを込めた)」「ダチ」といった砕けた呼びかけの言葉であり、ゲバラが初対面の相手にしばしば「チェ。エルネスト・ゲバラだ」と挨拶していたことから、キューバ人たちが「チェ」の発音を面白がり付けたあだ名である。ラテンアメリカではキューバ革命以降「チェ」もしくは「エル・チェ (El Che)」(「el」男性定冠詞単数形)といえば彼のことを指す。日本ではチェ・ゲバラのほかに、本名からエルネスト・ゲバラ、エルネスト・チェ・ゲバラと呼ばれることも多い。