Kとの事、長ったらしいと感じたり不快な思いをされていたらすみません
もうすぐ完了しますので少しだけ待ってください
思い出しながら書いていると一々眠りかけていた感情が目を覚まして、涙がとまらなくなります
私の精神的にもあまりいい影響ではないので、早く完了させます
ただ、忘れることのできない思い出ですしその後の私の恋愛にも多大な影響を持っていますのできちんと書きたいのです
ご理解いただけましたら大変幸いです
Kとの事、長ったらしいと感じたり不快な思いをされていたらすみません
もうすぐ完了しますので少しだけ待ってください
思い出しながら書いていると一々眠りかけていた感情が目を覚まして、涙がとまらなくなります
私の精神的にもあまりいい影響ではないので、早く完了させます
ただ、忘れることのできない思い出ですしその後の私の恋愛にも多大な影響を持っていますのできちんと書きたいのです
ご理解いただけましたら大変幸いです
実家に到着した私は、何も言わず部屋で引きこもった
自分で決めたことなのに和浩と別れた現実から逃げ出したくて…
誰とも会いたくなかったし誰とも話もしたくなかった
うちの母は、帰宅してすぐに私の顔を見ただけで何も聞かなかった
身内自慢ではないんだけど、母は勘がよく思慮深い
この人の娘に生まれてよかったと何度も思ったものです
和浩からは何度も何度も電話があった
その度にうちの母は「ごめんね 今電話に出れる状態じゃないから」と返事をしていた
引きこもりも1週間たち、私の体重は激減していた
久しぶりに体重を計ったら7kg落ちていた
本当に終わらせる為和浩からもらった指輪を宅急便で和浩の実家へ送った
和浩の家族への謝罪の手紙を同封した
結局私は、Nに負けたんだと…和浩を幸せに出来なかった私が悪いと自分に言い聞かせて
和浩を求めて止まない心に無理やり納得させるように何度も同じことを無言で繰り返していた
和浩の幸せのためにも…って 勝手にそう思っていた
眠ってしまえばKとの思い出ばかり和浩の笑顔ばかりが夢に出てきてしゃくり上げるほど泣いて目が覚める
ほんとは和浩にもう一度会いたかった 抱きしめてほしかった それが叶わないなら声だけでも聞きたかった
忘れられる訳ないよ 何よりも誰よりも大事に思ってた和浩のこと
苦しくて苦しくて狂った様に大声で泣いた日もあった
全て自分で決めて断ち切ったはずなのに、止め処なく溢れてくるのは和浩への思慕の感情だった
6月になりKは私の実家まで来た
私は会うことを拒否した
私の部屋の下から和浩の呼びかける声が響いた
やっとの思いで断ち切った、少しだけ和らいだ傷口を和浩の声がまた抉じ開ける
音楽をかけて和浩の声が聞こえない様にした
「もうやめて…」 布団を頭から被って呟いた
気がついた時には和浩は諦めたらしくもう姿もなかった
母が私の部屋へ来て和浩からの手紙を渡された
こちらで泊まっているビジネスホテルの電話と部屋番号、そして3日後まで滞在していること
それから、どうしても会って話がしたいと書き記してあった
母とも少し話をしたらしく、とにかく謝りっぱなしで私に会わせて欲しいと言われたと
母も、どちらにしても一度話くらいはしなさいとだけ言い残して居間へ降りていった
翌日、和浩が滞在中のホテルへ連絡した
和浩は私の家まですぐにタクシーで乗りつけ、話をする事になった
母は気をきかせ近所の喫茶店へでかけていった
和浩は私の部屋へ上がり、話をはじめた
「俺が優柔不断なばかりにお前を傷つけてしまっててんな ごめんな」
とはじめにあやまった
私は無言で聞いていた 口をひらけば抑えていた感情が溢れそうだったから
とにかくNとの事をほんとにきちんとするから別れを選択するのはやめてほしいと
他にも同じ様なことを話していた
そして無音の時間…
和浩にNとの事を決着つけてからもう一度話をしようとこちらから提案した
その日は私の家で一緒に食事をして、次の日予定を早めて和浩は大阪へ帰った
そしてその翌日、和浩から連絡があった
Nと会ってどうしても産むのであれば認知はする だけどNと結婚はできないと話した
Nは妊娠話はつくり話だったと明かした
和浩を振り向かせたい一心で嘘をついた。ホテルでも何もなかったと
そこに私まで登場したので引くに引けなくなったと言われた
やはり女の敵は女だとこの時本当に怖くなった
和浩はホッとした様に、嬉々とした声でこれでお前も納得してくれるよなと聞いてきた
だけど私はそのまま喜んで返事はできなかった
和浩の一番ダメなところ、人のよさとゆうよりも優柔不断なところ、そこを治してくれなければ今後も何かあった時、お互い苦しい思いをする
そう話して来月もう一度日本へ帰ってきた時私に会って話をすると約束し電話を切りました
本当は安心したし、今すぐにでもKと会いたかった
でもその時浮上した問題を和浩にも受け止めてそれを変えていく努力をしてほしかった
だから敢えてすぐには返事をしませんでした
和浩は一日休みを延長し私に会いにきました
とにかく会いたかったんだと、いつもそうしていた様に私を抱きしめ深く深呼吸していました
その日は私の家の近所のホテルに二人で泊まり話をしました
翌月会った時に、まずはその部分をしばらく私なりに観察させてほしいと話をし、その問題に納得がいったら再度結婚の話をしようとゆう事になりました
和浩はその事を了承し、必ずお前に納得させるから遠回りさせてごめんと謝りました
こうして丸く収まったわけです
その日は和浩に抱かれ、和浩のぬくもりを全身で感じながら(このぬくもりは私のものだ)と言う安堵感で一杯になり本当に久しぶりにすんなり眠りにつきました
和浩はまた台湾へ旅立った
私はもう結婚前とゆう事でバイトも辞めて自宅でのんびりと過ごしていた
Nからは一向に診断書は送られて来なかった
何故Nに診断書を…と言ったか それは私の高校時代の友達に彼氏以外と一度でもSEXした相手には妊娠したと言ってお金をせびる子がいたから
私は彼女のそうゆうところが大嫌いで、それに対して男も何故診断書なり病院についていくなりしないんだろうっていつも疑問に思ってました
その友達はそうゆう事を繰り返してる中でたった一人一緒に病院へ行くと言った人に当たり、そのままその件をフェードアウトさせ、その後付き合ってる彼氏の子供を本当に妊娠した時その彼氏に「誰の子かわからんやん」と一蹴され、そのまま別れてしまい堕胎する時そのまま高校も辞めてしまいました
そうゆう子を見ていたので、まずは診断書をと言ったわけです
そして4月になり、その時点でも診断書は届かずそのまま和浩に会うために大阪へ行きました
その時にはもう結婚へ向けて新居を決めたり本調子で大阪で動かなければいけなかったので結構な荷物を抱えていきました
和浩も今回の休みは会社から長めの休みを貰っていました
いつもの様に迎えに来てくれて、家に荷物を置きに行き食事に出かけました
この後数日は、新居探しの為に不動産屋とか家賃補助の話を聞きに区役所へ行ったり特筆するところがなかったので端折ります
和浩の実家で和浩の家族と食事をした日がありました
その時に和浩宛に電話があり、その電話を切った和浩が私を外に呼び出しました
「Nのおとんが亡くなってんて 野球部の連絡網まわってきてん 俺も葬儀行ってこなあかんわ」
しばらく考えましたが、人の亡くなった時に嫉妬や何やは口に出したらあかんなと思い
「わかった 私待ってるから行っておいで」
と返事をし、翌日和浩は葬儀に参列する為出かけていきました
けっこうな時間がたち、さすがに私もイライラし始めた頃にKのお姉さんから「ぷーちゃん電話やで」と一階から呼ばれたので降りて行きました
電話の相手はHさんでした
Hさんの話では、Nが落ち込んでて可哀想なので野球部の数人が残って慰めているとの事
お前もNの事もう知ってるんやろ?悪いけどOさんに一番側におったってほしいねん
と言われました
先輩だし、一方的にそう言われると私も何も言えませんでした
その日の深夜にやっと和浩が帰ってきました
和浩も疲れた顔をしていましたが「ごめんな遅くなって」と一言きちんと謝ったので何も言いませんでした
だけどその一件は後にも問題を起こす事になりました
もうあと少しで結婚とゆう状態だったからNの妊娠の件はハッキリしたかったんです
ですが、Nの診断書の話をするのはお父さんを亡くして落ち込んでいるNに言うタイミングを考えて躊躇していました
私も所用があり、一度地元へ帰る事になりました
2日ほどしてまた和浩の元へ行きましたが、その時に和浩が驚くような事を口にしました
「俺らの結婚式、ちょっと延期せえへんか?」
Nの落ち込みが酷く、そんな状況で自分らだけ幸せいっぱいなんて事できないと…
キャンセル料とかは自分が払うし次の結婚式の準備もすぐ始めていいと
ただ、今回の結婚式はあまりに日が近すぎてNにも申し訳ないとの事でした
私もその気持ちはわかりますが和浩の気持ちがわからなくなりました
結局和浩がそれでいいならそうしたらいいと返事をしました
私は意地の悪い女かもしれません
Nの妊娠騒動、Nのお父さんが亡くなった事で結婚式の延期
全てNのおかげで…とゆう気持ちになっていました
次の結婚式がどうこうの前にNとの事を片付けようと思いました
まずは結婚式のキャンセルをして、招待状を出した方へ再度お詫びの連絡をし何かとバタバタして疲れもピークに達していた時の事です
結婚式をする予定であった日にNと再度会う事にしました
すべてクリアにしたいという一心でした
まず、診断書を何故送ってこなかったのか?とゆう事を聞いた時にNからの返事は信じられないものでした
「Oさんに相談したら診断書はもういいと言われた」
私は意味がわからずその場にいた和浩に問い質しました
Nのお父さんの葬儀のあと、Nから呼び出され相談された
葬儀の件でも落ち込んでたNにそれ以上負担をかけたら可哀想だと思ったと…
もうどうでもよくなりました
Nには帰ってもらい和浩と二人で話をしました
和浩の優しさは仇になる。 そんなコトをしたらもう和浩の事を信じられないと…
和浩にも言い分はありましたが、もう聞くだけの心のスペースがありませんでした
朝まで話をした結果です
私たちは結婚を決める前、同棲している時から子供ができたら結婚しよかと言っていて避妊はしていませんでした
それでも私は妊娠せず、たった一度の過ちでNは妊娠した
私はNの妊娠がほんとだとしたら、もうこの時期まできて堕ろせない事もわかっている
私に隠れてNと直接会っていて、私との幸せに向けてではなくNに情をかけて診断書はいらないと言った
そして私自身和浩の気持ちがもうわからないと…
和浩は何度も謝り、何度も引き止められましたが私は和浩との別れを決めました
大好きだから、もう裏切られたくない そうゆう気持ちと、Nじゃなかったとしても私がもし妊娠できない体ならこのまま和浩はNと一緒になったほうが幸せになれるかも そう思いました
和浩には別れないとゆう事にしましたが、Nから聞いたことでもう心が修復不可能な状態まで引き裂かれていました
その日はそのまま泊まり、途中で留守をしてる一階の部屋を借りて和浩への手紙を書きました
それから、数日間は和浩と過ごし何事も無かった様に外でデートをしたり明るく振舞いました
和浩の事はその時も大好きでした
最後の夜、初めて私から和浩へ求めました
和浩のことを好きだった7年強の時間、本当に幸せだったこの数年、和浩の笑顔も声も温もりも、和浩の息遣いや匂いももう最後になると…
和浩の事忘れさせないでほしかった
だから和浩に最後に抱かれたかった 全ての思い出を私の全身に刻みつけてほしかった
和浩もどうしたん?って聞くほど、一度果てても何度も求めました
和浩が疲れて眠りについた頃和浩の荷物に手紙を入れました
手紙を読むのは台湾についてからにしてほしかったから
翌日、いつもの様に和浩を見送りして私も地元へ向けて大阪を後にしました
もう二度とここへは来ないだろうと思いながら
Nと駅前で待ち合わせをしました
ほんとは穏やかでない話をするのだから和浩の家にでも招いたほうがよかったのかもしれないけど、私の意地でNを私と和浩の部屋に入れたくなかった
和浩の家まで知られたくなかったっていうのが本音
近所のファミレスで話をすることにしました
Nは移動中うつむき加減で、私は自分が悪いことをしている様な錯覚を起こしそうになりました
ウエイトレスさんに案内され3人で席についたところで皆黙っていました
飲み物を注文し、私から話はじめました
「Nさん、なんでここまで来てもらったかわかってるよね?」
「はい」
「率直に聞くけど、妊娠してるってほんまの話なん?」
「はい 間違いありません」
「ん~そうなんや 失礼かもしらんけどそれって間違いなく和浩の子なわけ?」
「私が他の人とって意味ですかね?それは無いです」
「あーそうか てゆうか他の人とって言うけど和浩って私の彼氏やし結婚前なんってNさんも知ってはったよね?どうゆうつもりやったん?」
「どうゆうゆもりも何も別に私はOさん好きやって、それに遠慮するってゆうのは自分で決める事ですよね?」
「そこまで言い切るんやね てゆうことはNさんは和浩と付き合いたい、あわよくば結婚したいとか思ってるわけやね?」
「そうゆうことです」
…悪いことしてる気になって損したわ
はっきり宣戦布告されたわけです
その間は和浩は落ち着きなくキョロキョロしてました
「で、お腹の子やけどどうする気なん?」
「Oさんにも話したけど、Oさんが認知してくれへんでも産みたいって思ってます」
「それってさあなたのエゴちゃうん?和浩もちゃんと話してんやろ?Hさんに相談するってのもおかしいと思うねんけど」
「誰にも話せなかったから仕方ないじゃないですか」
「そのわりには大胆っちゅうか… 和浩も泥酔してたとはいえあなたとホテル行ったのは軽率やし私もそこが一番許せないと思ってる でもKはあなたと付き合う気も結婚する気もないねんで てゆうことはあなたが妊娠したのが和浩の子やとしてもあなたの意地で私らに嫌がらせしてるとか思ってまうんよ」
「そんな言い方ってないんちゃいます?私かって色々悩んだのに」
「悩むっていうのは?産むか産まないか?それとも和浩に付き纏うか引き下がるか?産むか産まないかなら答えはあなたが言ってるよね てゆうことはどうやったら和浩があなたの方を向くかってことやんな?」
「…」
「いや、まあどうでもいけど でもさ私から言わせてもらえば妊娠したとか子供を武器に使うようなことはしてほしくないわ それってお腹の子が産まれて大きくなってからあなたはその子に言える?若かりし頃の思い出にもならんし… 個人的な意見やけど同じ女としてもそれはやめてほしいな」
「…」
「まぁいいわ で和浩の気持ちはどうなん?それ次第で話は終われるし」
「…俺は今までも言ってきた通りNとの間に子供が欲しいとも思ってへんねん ごめんやけど」
「もぅ… あんたごめんはええって それでもNさんは産みたいってゆうわけね?」
「そうです」
「じゃあ仕方ないね まずは産婦人科の先生に診断書書いてもらってきて 私に会うのがイヤやったら住所渡しとくからさ、コピーでかまへんから郵送して」
「なんであなたにそんなん送らないといけないんですか?」
「だって私は和浩の嫁になる女やから 家族になる予定やねん だからアタシが判断します ええかな?」
「…いきなり呼び出してこんな侮辱されて…」
「侮辱と思ったんなら失礼しました でもね、私は和浩から離れる気はないねん だから私らの前にある壁は二人で越えて行くつもりやねん 和浩はあなたも知っての通り人はいいけどそれが仇になる時があるからさ、私が話しなあかんってわけ ごめんね」
「…わかりました まずは診断書ですね」
そこまで話するとNはさっさと席を立った
飲み物代のことは聞きもせずに… まあ呼び出したんだから最初からこちらが払う気ではいたんですが
Nが店を出てからは和浩に説教大会を始めました
Nがいる時は気丈にふるまわないと負けてしまう気がしていたけど、私がもし逆の立場ならすごくイヤな思いをするし傷つくともわかっています
そうなる原因をつくったのはN本人と和浩だとゆう事を延々と…
あと、何故早くに診断書なりなんなりはっきりした事実を把握していないのかとゆうこと
それと、もう少し毅然とした態度で何事にも対応してほしいと
まるで私は保護者みたいになった気がしたからです
家に帰って改めて和浩からも謝られて、抑えていた涙が溢れてきました
私は本来ナキムシですから
私が泣くと和浩も一緒に泣いていました
こんな思いさせてごめんな もっと強くなってお前のこときちんと守ってくから許してな と何度も言われました
大阪へ来て和浩と会ってからHさんの話に始まりほとんど寝てなかったので、泣いたことも加わり疲れはピークに達していました
その月はあと2日しか一緒に居れませんでしたから次の日は式場へ席次表とか持って行く約束をして、その日は寝ました
このあとに、とんでもないどんでん返しが待っているとはこの時はまだ思っていませんでした
ビジネスホテルの固めのマットレスの上で色んな事を考えた
最初は浮気されたことへのショックで涙も出た
でも、どうも納得できない事がありすぎる
マネージャーNは友達とはいかないまでも顔見知りで、どちらかと言えば大人しいイメージの子
そうゆう子が大胆な事するなぁって…
まるで人事のように考えていた自分に驚いた
それから廊下の自販機でビールを買って飲みながら、まずは自分に降りかかった火の粉を払うには和浩との話し合いだけでは無理なのは明白
女の勘で話をしなければいけないと思った。そう、ある意味これはNからの果たし状なんだって
だてに足掛け7年もの間和浩を好きで居続けたわけじゃない
横から現れたNに(あ~そうですか)と和浩を渡せるわけがない
これは女の戦いだと悟った
そして朝を迎えて和浩に電話をした
自宅に電話をしたら留守電になったので、仕方がないからどこかでモーニングでも食べてまた電話をしようとチェックアウトした
フロントを後にして外に出たら和浩が車に乗って待っていた
和浩は昨夜私を送ったあと一度は家に帰ったが眠れなくて夜明け前から待っていたらしい
それだけ聞いただけで私には十分だった
和浩の気持ちは動いていない。私の事を思ってくれているって…
それだけで、戦える気力は沸いてきた
和浩に昨夜考えた事を伝え、Nと話をさせてほしいと言うと最初は考えていたがあとには了承した
家に帰ってからNに電話をし、その日の夕方に会う事になった
和浩は下を向いたまま口を開いた
「どうしても今話さなあかんか? 俺がカタつけるしそれからやったらあかんのか?」
今思えばその時、和浩なりのカタをつけてから聞けばよかったのかもと後悔する時がある
その時の私は何がおこっているかも解らなかったし、自分の疑念を払いたい一心だった
「今話して 今聞かないとこのまま結婚は考えられないから」
しばらくして和浩は話し始めた
11月に台湾から帰ってきた時に、私の都合で一度大阪へ行くのが遅くなった事があった
約5日から1週間帰ってこれていたんだけど、その時はその内2日しか会えなかった
その時に野球部の数人と飲みに行った
私も顔を知っているマネージャーの女の子もその面子にいた
その前日に、野球部とは関係のない和浩の会社の友達と喧嘩をしたらしく気分がむしゃくしゃしていた
そして野球部の飲み会の時に自棄酒して泥酔してしまった
帰り道に気分が悪くなって、その時帰る方向が同じマネージャーの子の提案で休憩するためにラブホテルへ行った
正直に言うと記憶がないらしいが、その時にやってしまったらしいと…
ここまで聞いて気分が悪くなり、吐き気がしてきた
でも話の中に違和感を感じた
やってしまったらしいって?記憶がないのに何故?
そこを問い質すと…
正月明けの休暇を終えて台湾の部屋にマネージャーから電話があり「こないだの事覚えてる?」と聞かれた
あまり覚えてないと答えると、そのマネージャーの子は話を続けた
「生理が来ぇへんねん 検査薬使ったら陽性やっってん」
ここで事の大事に驚いた
マネージャーはその事をHさんに相談していた
和浩は私との結婚を控えてる事を知ってるやろ?と聞き、その上で堕胎を薦めた
が、マネージャーの返事は「迷惑かけへんから私生みたいねん」と…
それからも何度も電話したり、こちらへ帰ってきた時に私が大阪へ来る前に会って話をしたり説得を続けたが了承してくれないと…
その話を聞いたのは3月で妊娠してるとして5ヶ月、もう堕胎できるギリギリの時だった
私は呆然としてしまい、頭の中が真っ白になった
その後、床に頭をこすりつける様に和浩は謝り続けた
私とはそのまま結婚したいと、別れるのはイヤだと…
頭の中を整理できそうになかったんで、一旦その場を離れたくて仕方なかった
まさか、こんな事になってるなんて想像すらしなかったから
「ごめん 今日は駅前のビジネスに泊まるわ 頭グルグル回ってるし、色々考えたいねん だから一緒におられへん」
和浩は引き止めたが、好きとか嫌いとかの問題じゃなく本当に頭を整理したかった
それを告げると車を出して送ってくれた
部屋に入ってからもまだしばらくは呆然としていた
朝まで色々考えて、まずは今後の動きを決めた
まずはマネージャーのNを含めた話し合いをすることにした
翌日、あまり寝てないせいか少し熱っぽい感じでボーっとしていた
和浩も目をさまして少し遅めのご飯を食べた
それから部屋に戻ってどう切り出そうかと考えていたら胸がつぶれそうなくらいキューっとなって話し出す前に泣き出してしまった
和浩は私が泣き出したことに気づいて慌ててた
「おい、どないしたんや?」
「なんでもない」
「なんでもなくて泣くことあるか 何かあんねやろ?」
このことで話しやすくなったのは確かだった こんな時自分のズルさを感じて嫌になる
「…… あのね、昨日の飲み会でHさんに結婚する前に一度考えてみろって言われたんやんか 和浩、なんか私に隠してることとかあんの?」
「はぁ?? お前何言ってんの Hも何考えてそんなん言うてんやろな」
「そんなん知らんよ 知らんし意味わからんから和浩に聞いてんねん」
「俺にもわからん 隠してることなんかないって お前が納得いかへんねやったら今からHに電話したろか?」
「もう… ほんまに意味わからん」
ここまで話したら和浩が「こっちおいで」って抱っこしてくれた
喧嘩したらいつも抱っこされて仲直りしてたから
でもね、話してる時に和浩が慌ててる事、嘘をついてる事…わかったんだ
Kは嘘つくと右の耳をさわる癖があったから
人より大きな眼をしてるから黒目が泳いでるのもすぐわかるんだ
抱っこされながら、もっと悲しくなって号泣した
一旦落ち着いてから和浩がちょっと出かけよか?と切り出しドライブした
私は海の多いところで育ってるから海が大好きで、地元でもひとりで海にでかけたりしていた
和浩はそれを知ってるから海を見に車で1時間ほどかけて連れていってくれた
その間の会話はあまり覚えていないけど運転してる和浩の横顔が動揺をかくしきれてなかった
しばらく海でぼんやりして、それから帰りにHさんの家に行った
Hさんは既に結婚して子供も一人生まれていた
夕飯時だったんで、和浩はHさんを外に呼んで何か話してた
私は車の中で待ってた
話が終わったらしくHさんも一緒に車まで来て「昨日は酔ってたからごめんな 気にせんとってや」と謝られた
和浩はHさんに「呼び出して悪かったな」と声をかけて車に乗り込んだ
頭の中で変な虫が飛び回ってる様な、そんな感じがして眩暈をおこしそうになった
だってこんな事で納得できるわけない
長年Kのこと好きで和浩の事を見続けたわけだし、嘘をつき通せないこの人の性格もわかってる
私の勘が私に話しかけていた
(間違いなく和浩は何か隠してる)
帰り道、もう遅くなったので外でご飯食べて帰る事にした
食べてる間は穏やかに、楽しく話をしようと心がけていたけどその時も何を話したか覚えていない
帰宅してからもう一度話した
「ねぇ、しつこいようだけどほんまに何も隠し事ないよね?」
「お前Hんとこまで行ったやんか まだ疑ってんのか?」
と逆ギレ寸前
仕方ない 和浩から話さない限り進展はなさそうだった
再来月には結婚式 今回はっきりさせないと、結婚なんてできない
この日はもうその話には触れなかった
が、そのままにできるわけもない
翌日、私も腹をくくっていた
(何を聞いてもいい 全てクリアにしたい)
和浩と喧嘩になるかもしれない。でも黙ってたらいけないって…
お昼を過ぎたころ、私が納得するまで話をしたいと言って話し合いをはじめた
「あのね、私は和浩の事大好きやしあんた以上に好きになる人はいないって自信があるねん 私も念願かなってやっと和浩と結婚前やん? でもな、今回のことハッキリしな結婚に対して躊躇してまうねん だからきちんと話しよ」
和浩は黙っていた
生まれてはじめてこの言葉を使った。それ以降使ったこともないけど
「私も聞きたくない事だと思うし和浩も話し辛いかもしらんけど 私も心を鬼にして聞くつもりやからきちんと話して」
和浩は下を向いて唇を震わせていた
そして和浩が話した内容…
事態は私が思ったよりも悪かった
Yさんの結婚式のあとは、そのままお正月休みだったので久しぶりにゆっくりとOさんと過ごせた
大晦日も私の実家で過ごし、除夜の鐘の鳴るころ私の家族と一緒に初詣に行った
お参りしながら「そのうち赤ちゃん抱いて家族が増えて初詣するんだろうな」なんて思いながら1年の安全を祈った
その後大阪へ一緒に行きOさんの家族と数日過ごし、また台湾へ旅立つOさんを見送った
一緒に過ごした時間が長かった分、久しぶりに淋しくなって泣いてしまった
(これまで統一性が崩れると思いOさんとしていましたが、この頃は当然下の名前で呼んでました。書いていくうちに自分の中で違和感が出てきたので今後【Oさん→和浩】に変更させてもらいます)
和浩がまた台湾へ飛んで行ったあとはバタバタと日々が過ぎていった
あと数ヶ月で結婚式だし、その間に私と式場の担当者とで電話で色々打ち合わせをして和浩が日本へ帰ってきたら最終決定を出せる状態を作っていた
時間の関係で、一人でウェディングドレスを選びに行った時はちょっと心苦しい感じで衣装合わせしてくれたお姉さんやおばちゃんに気を使わせてしまったり…
でも着々と進んでいく準備に嬉しさも少しずつ増していっていた
3月になり、招待客リストも8割方完成していた
その頃ちょうど和浩の会社も時期的に人事異動とかで所属していた野球部の中でも転勤される人が数人いたのでKが帰ってきた時に送別会があった
和浩の会社にはうちの出身高校の先輩が数人いて野球部にも4人ほど在籍していた
その関係もあり私もその席に参加させてもらった
大阪で一緒に住んでる時は、よく試合の応援に行っていたのでほとんど顔見知りばかりだった
そこそこ酔いもまわってきた頃に、その中にいた高校時代の先輩が近寄ってきた
和浩は少し離れた席でおっちゃんと話をしていた
久しぶりやなぁとか普通に会話をしていたんだけど、私たちの結婚の話になった時に先輩が気になることを…
「お前このまま結婚していいんか? 俺はOさんの後輩やし世話にもなってるからあまり言いたないねんけどちょっと考えたほうがええんちゃうか? あとで泣く事になったら手遅れやぞ」
何を言っているのか… ほんとに意味がわからなくて聞き返した
「手遅れって何? てゆうかうちらが長年付き合ってるの知ってるやん?何かあるの?」
先輩はしばらく考えて
「悪いけど俺の口からは言われへん とにかく俺はお前にもOさんにも幸せになってほしいと思って言った事や これだけは解ってくれな」
それだけ言い残し、また違う人のところへ行ってしまった
そんな事言われて、胸がザワザワして酔いも醒めてしまった
早く帰りたくて仕方なかった
その場がおひらきになって帰りの電車で何を聞けばいいのか、どう聞いたらいいのか考えてた
和浩は私の顔がいつもと違ってたのか「お前飲みすぎたんか?俺によりかかっとけ」と心配していた
そのまま和浩の肩に頭を乗せて、言い様のない不安で和浩の手をギュっと握って目を閉じた
その日は帰宅してお風呂に入って何も言わずに横になった
あまり眠れないまま朝を迎えた
Oさんが台湾へ転勤して、毎月一度は私が大阪へ行くか私の地元までOさんが来るかのどちらかでその間にも結婚式の準備を始めていた
式場見に行ったり、貸衣装のお店にいったり
一番嬉しい時期だった
毎日会えなくて淋しくても、同じ気持ちだからと国際電話で週に2~3回は話して慰めてくれた
その間、私は地元で知り合いのブティックでバイトと週に2日お水のバイトをしていた
ブティックのバイト先にめちゃめちゃ綺麗な4つ年上のお姉さん、Yさんがいた
とても優しくてほんとに素敵な先輩。
ディスプレイの仕方やPOPの書き方を教えてもらったり、Yさんはほんとにお洒落が好きなんだなって一緒にいるだけで伝わってきた
普段もOさんの事やらYさんの彼氏の話を聞かせてもらったり帰りに御飯をごちそうになったりとても可愛がってもらった
Yさんの彼氏は年下で付き合って1年ほどでもうしばらくで結婚すると教えてもらっていた
その通りでYさんから結婚式への招待をうけた
とても楽しみで、Oさんに報告して自分たちの結婚式の参考にするって話をしたらOさんも同級生(私の先輩)から結婚式の招待状が届いたとの事
よくよく話をしたらOさんの同級生のHさんと私のバイト先の先輩Yさんの結婚式!
なんて素敵な偶然なんだろう![]()
一回電話を切ってYさんに電話をして、「Yさん、だんなさんのHさんてS高校出身?」って聞いたら「うん。そうだよ なんで?」
「てゆうか私の出身校だもん Hさんて多分顔見たらわかるよ」
「そうなんだぁ
明日バイトの時に写真持ってくね」
「ついでにうちの彼氏とHさんって同じクラスだったみたいでうちの彼氏も結婚式招待されてるって言ってたよ
」
「わぁ 凄い偶然だねー じゃあ結婚式の時にぷーちゃんの彼氏も見れるんだ」
「そうゆうことになりますね
なんかこの事わかってからYさんの結婚式が更に楽しみになったし」
こんな会話をしてYさんの電話を切った
Oさんに事の次第を話したら「すっげーな お前の知ってる連中も何人か来るぞ 俺もちょっとした同窓会気分やし楽しみやな」本当に楽しみにしている様子だった
そのYさんとHさんの結婚式は12月24日、クリスマスイブだった
その間に私たちも結婚式場も決めて式の日取りも翌年の5月上旬に決めた
そしてYさんの結婚式の日
空港までOさんを迎えに行き式場へ向かった
私の家族にも手土産を持ってきてくれ、いつもよりおめかしした私にも誉め言葉をかけてくれた
式場へつく前に一度私の家に行きOさんの荷物を置いてお茶を飲みながらうちの家族と談笑していた
それから式場へ
式場にはOさんの同級生の私も仲良くしてた先輩たちがたくさん来ていた
結婚式の席順はYさんたちが気をきかせてくれてOさんと同じテーブル
式の間中飽きる事なく皆で話をして、自分たちの結婚の話もして祝福の言葉もいただいた
そして主役のYさんは、いつも綺麗だけど花嫁さん姿は何倍も綺麗だった
すごく感動して少し泣いてしまった。短い期間だったけど凄く優しくしてもらって上の兄弟は男だけだったからお姉ちゃんみたいに思ってた
幸せそうな笑顔がずっと続きます様にって本気で思った
二次会へ行く前に、改めてYさんにOさんを紹介して「ぷーちゃんたちの結婚式には二人で出席させてね」と
なんか幸せのお裾分けをいただいた気分でした
二次会でもとっても盛り上がり、YさんとHさんの人望の厚さを感じました
酔った私はYさんに「Yさんほんと綺麗だった もう私の嫁になってくださいって感じでしたー」って抱きついて、YさんにヨシヨシしてもらってHさんに「Yさん泣かしたら承知しないからねー」って釘押ししたりして…
盛り上がりついでに先輩の一人が私たちの結婚の話を発表して、勢いでかなり飲まされました
たくさん写真も撮って、写真が苦手なOさんもその時は笑顔で…
あとにも先にもこんなに素敵な結婚式はありませんでした
朝方まで飲み倒して翌日も数人で会う約束をして私の家に二人で帰りました
疲れたけど、本当に楽しかった
帰り道に「いい結婚式だったね」と「私たちもああゆう結婚式できたらいいね」としみじみ話しながら自分たちも幸せな結婚式を挙げれる様に改めて気持ちを高めていました
そして、そんな幸せな気分の中でその時に撮った写真が私とOさんの最後の写真になるなんて思いませんでした
側にいて毎日過ごすのが夢だった。それが叶ったわけだから、幸せじゃないわけがない
一度は離れてしまったけど、大袈裟じゃなくOさんの全てが愛しかった
喧嘩だってしたけど喧嘩の後はいつも抱きしめてくれてそれだけで腹がたった事もどうでもよくなってた
見た目に似合わず凄く繊細な心の持ち主で、会社の友達と揉めた時は大きな目に涙をたくさんためて話をしたり…そんなところも好きだった
夏になればOさんの友達とかみんなで海に出かけ、バーベキューをした
その時は誰かが持ってきた肉にあたったみたいで翌日まで皆腹痛でダウンした事もあった
そんな事すらいい思い出だよ
一緒に過ごし始めて1年ちょっとたった時、私の父が倒れた
急遽地元に戻る事になったけど、Oさんも「気をつけて行っておいで」と見送ってくれた
父は大した事もなく2週間ほど地元で過ごしてまた大阪へ帰った
帰った私にOさんはサプライズを準備してくれていた
Oさんのご両親が財テクのために購入していた一軒家があって、そこの2階に一緒に住もうって
1階にはお姉さんカップルが住む事になっていて、あとは私の荷物を運ぶだけになっていた
学生の時から付き合っていたのはOさんのご両親も知っていたので、全く反対も無くすんなりと同棲生活へ突入した
その頃になると、うちの親もOさんの家族も周りの友達も「このまま結婚する」と皆思ってた
もちろん自分達もそう思っていたし、その話もしていた
そんな日々のなか、ある時Oさんが転勤の辞令を受けた
転勤先は台湾だった。1年間の期限付きの転勤
月に一度は5日前後日本に戻れるとゆう条件だったが、20代前半のうちらには大きな出来事だった
今後どうするかを含め数日の間いろんな話をした
一緒に行く事も考えたけど、国内ならまだしも台湾となると勝手もわからないし生活していく上でそれは難しいとゆう結果になった
でも、これがきっかけで改めてOさんからプロポーズされた
「しばらくは淋しい思いさせるけど、帰ってきたら結婚しよう」
って。改めて言われると不思議な感じだったけどうれしくないわけがない
「よろしくお願いします」
って二つ返事した
それから、私は地元へ戻る事にしてその時もOさんも一緒に私の地元へ来てうちの両親へ挨拶しに来た
うちの両親もOさんお気に入りだったので反対なんてするわけもなく全てがうまくいっているはずだった