気にしすぎて疲れる、やる気が出ない、人に合わせすぎてしまう。
こうした状態が続いているとき、それは性格ではなく「感情を後回しにしている状態」が関係しているかもしれません。
日常の中で処理されなかった感情は、気づかないうちに蓄積していきます。
前の記事では、未処理感情が蓄積したときに起きる不調について見てきました。
では、そもそもなぜ感情は処理されずに残っていくのでしょうか。
それは日々の中にある、「当たり前になっている行動や考え方」が関係していることがあります。
ここでは、未処理感情が溜まりやすい人に見られる特徴を挙げていきます。
読みながら、自分に当てはまるものがないかを確かめてみてください。
未処理感情の影響で生まれるクセは、互いに影響し合っています。
その結果、同じパターンが繰り返され、
感情が処理されないまま蓄積していきます。
当てはまる項目の多い方は、
【2-5:感情消化メソッド 実践ガイド】で
紹介した方法に取り組むと、クセが減っていくと思います。
感情そのものではなく、「感情への向き合い方」に特徴があります。
以下の傾向は、感情のプロセスを途中で止める回避になります。
▼感情を感じることを後回しにする
その場では問題なく過ごせているようでも、感情はあとに残り続けます。
- 嫌なことがあっても、とりあえずこなしてしまう
- 「今は仕方ない」と切り替えることが多い
- 「あとで考えよう」と思うことが多い
- その場では平気なふりができる
▼感情を感じる前に考える
理解を優先することで、感情が置き去りになります。
- 出来事の理由や背景をすぐ考える
- 問題点や改善点を探そうとする
- 「理解できれば落ち着く」と感じている
- 感じるより先に整理しようとする
▼気分を変えるのが得意だと思っている
切り替えているつもりでも、実際は残り続けていることがあります。
- 嫌な気持ちはすぐ切り替えられると思っている
- 忙しくして紛らわせることが多い
- 趣味や作業に没頭して気をそらす
- 「気にしないのが大人」と考えている
以下の振る舞いは、抑圧に繋がりやすくなります。
▼空気を読みすぎる・我慢が前提になっている
- 場の雰囲気を優先することが多い
- 波風を立てない選択をしがち
- 自分の意見を後回しにする
- 我慢している自覚があまりない
▼「ちゃんとしなきゃ」が強い
- 責任を引き受けやすい
- 期待に応えようとする意識が強い
- 自分がやった方が早いと感じる
- しんどくても止まれない
▼人に頼る・甘えるのが苦手
- まず自分で何とかしようとする
- 相談は最後の手段になりがち
- 迷惑をかけたくない気持ちが強い
- 弱い部分を見せることに抵抗がある
▼「大丈夫」が口癖になっている
実際の感情を表現しないと、未処理になりやすくなります。
- 心配されると反射的に「大丈夫」と言う
- 余裕がなくても平然としていられる
- 助けられる側に回るのが落ち着かない
感情の蓄積は、思考のパターンにも影響します。
これらは、回避や抑圧になります。
▼考え続けてしまう(ぐるぐる思考)
処理ではなく、同じ場所にとどまり続けている状態です。
- 終わったことを繰り返し考える
- 同じ内容を何度も思い返す
- 思考が堂々巡りになることが多い
- 考えても整理されていく感覚がない
▼相手に決めさせる
自分の感覚が後ろに回りやすくなります。
- 「まいっか」と妥協することが多い
- 誰かが決めるのを待つことが多い
- 自分の意見を出す前に引いてしまう
- 集団の合意を優先しがち
ここまで挙げた特徴は、
良い悪いを判断するものではありません。
多くは、未処理感情の影響を受けて、
自然と身についていった反応です。
ただ、当てはまるものが多い場合、
感情が処理されないまま蓄積しやすくなり、
前回に見てきたさまざまな不調につながっていきます。
こうした状態は、意識して変えようとしても、
なかなか変わりませんが、
未処理感情を解消していくと、
振る舞いを変えようとしなくても、
これらのクセも自然と減っていきます。
今後の記事として検討させていただきます。
