未処理感情が減ると、気分が楽になったり、問題が自然に動き出したりします。
そして、物事や世界の見え方が少しずつ変わってきます。
感情消化メソッドによって起こりやすい変化を整理します。

 

未処理感情を解消する
感情消化メソッド

目次

シリーズの概要

第1部:心の仕組み

 苦しさと解消の仕組み

第2部:感情消化メソッド

 未処理感情解消の考え方と手順

第3部:未処理感情の影響

 未処理感情の体調・欲求・人生への影響
 未処理感情をためやすい人の特徴

第4部:人生の問題の解消 
 問題を作っている未処理感情の働き

 トリガーのヒント

 

 

このメソッドは、

あえて嫌なことを思い出しますし、

取り組んでいる途中に、不快な身体感覚が出てくることもあります。

 

それなのに、

「やって良かった」と感じる人が少なくありません。

それはなぜでしょうか。

 

感情消化メソッドは、

気分を良くしようとしたり、

ネガティブな感情を消そうとしたりする方法ではありません。

 

それでも多くの場合、

メソッドを終えたあとに、

自然と爽やかさや穏やかさが戻ってくる、

という体験が起こります。

 

今回は、

感情消化メソッドに取り組むことで、

どんな変化が起こりやすいのかを見ていきます。

 

 

未処理感情の影響が減るメリット
 

感情消化メソッドを行うと、前回の「2-2:未処理感情の特徴」でお話をした
未処理感情の影響が減ることで、いくつかの変化がおきます。

未処理感情による脅威反応が減り、

気分に関係する自律神経が
「警戒モード」から「安全モード」に変化します。
これに伴って、緊張が解けてリラックスしますので、
気分が改善します。

防衛反応による偏った判断が言動が減って、
バランスの取れた判断や言動に変化しますので、
人生の問題が起こりづらくなり、円滑に進むようになります。

それらの変化を実感しやすい形で、詳しく説明していきましょう。
 

 

メソッド後に感じやすい変化
 

実際に感情消化メソッドに取り組んだあと、

次のような変化を感じることがよくあります。

  • 気分が少し明るくなる
  • 心がやわらぎ、優しい気持ちになる
  • さっきまでの緊張が抜けてリラックスする
  • 物事を深刻に考えすぎなくなる
  • 周囲の人に対して、余裕をもって接しやすくなる

こうした変化は、

未処理感情による脅威反応が減ることで、

自律神経が

安全モード(腹側迷走神経優位)

に近づくことで起こるものです。

 

メソッドを終えた直後に、

「あ〜すっきりした!」

という分かりやすい変化を感じることは、

少ないかもしれしれません。

 

私自身も、

いわゆる爽快感を感じることはほとんどありませんでした。

 

感覚としては、

  • 「心が軽くなったかな?」
  • 「緊張が減ったかな?」

という程度です。

 

けれど、しばらくしてから、

  • 気付いたら家の用事を片づけ始めていたり
  • 遊びの計画を考え始めていたり
  • ニヤニヤしながら鼻歌を歌っていたり
  • 直後に人と会ったとき、自分の態度に余裕や優しさがにじんでいて驚いたり

そんな変化に気づくことは多くありました。

 

声もがよく響いていることに気づいて、

初めて緊張が解けていることを実感する感じです。

 

 

なんだか、上手くいくようになる
 

感情消化メソッドを続けていくと、

気分の良し悪し以上に、

生活全体の流れが変わっていくように感じることがあります。

  • 人間関係がこじれにくくなる
  • 行動を先延ばしにしにくくなる
  • 面倒だと感じていたことに手をつけやすくなる
  • 物事が、以前より自然に進むように感じる

「頑張って変えた」わけではないのに、

なぜか、少しずつ上手くいく。

 
それまで、未処理感情の防衛反応による
考えや言動の偏りが付くていた問題が

感情消化メソッドによって偏りが減り、

特別な努力をしなくても、

「今の状況に合った反応」を選びやすくなるためです。

 

考えや言動の偏りの変化は意識的に起こすものではないので、

「なんか上手くいく」と感じるのです。

 

世界の見え方が変わってくる
 

もう一つ、多くの人が体験する変化があります。

 

それは、

世界の見え方が変わるということです。

 

同じ出来事が起きても、

  • 以前ほど脅威に感じない
  • 必要以上に悪く解釈しない
  • 「まあ、なんとかなるか」と思える

そんな反応が増えていきます。

世界そのものが変わったわけではありません。

 

変わったのは、

世界を見ている「内側の状態」です。

 

未処理感情が多い状態では、

その脅威反応によって、

世界は無意識のうちに、

危険で、負担が大きく、

身構えなければならない場所として

見えやすくなります。

 

感情消化が進むと、

その色づけが少しずつ薄れていきます。

 

すると、

  • 世界は、そこまで敵だらけではなく
  • 人も、そこまで怖い存在ではなく
  • 自分も、そこまで無力ではない

そんな感覚が、

説明しなくても自然に立ち上がってきます。

 

自動反応が減っていく
 

感情消化メソッドは、

感情を消そうとしたり、

前向きに変えたりするものではありません。

 

心の中で起きていることを観察し、

感情の処理プロセスの進行を、

邪魔しないようにするだけです。

 

この「観察する」を繰り返していると、

  • 感情を抑え込もうとしている
  • 考えることで回避し始めている

そんな自分の反応に、

以前よりも気づきやすくなっていきます。

 

気づけるようになると、

反応は、自動的に強化されにくくなります。

 

結果として、

必要以上に緊張したり、

考えすぎたりする回数が減っていきます。

 

次回について
 

ここまで、

感情消化メソッドによって起こりやすい

変化について見てきました。

 

次回は、

  • 途中でつらくなることがある理由
  • 強い反応が出たときの捉え方
  • 「これで合っているのか分からない」と感じたときの視点

といった、

取り組む中で出てきやすい疑問について、

整理していきます。

 

 

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