シリーズ
人生が輝く心の整え方
目次
はじめに
●心の整え方の基本   
心の仕組み改善方法
●明るい気持ちを取り戻す心の仕組み改善方法
●豊かな人生にする   心の仕組み改善方法
関連情報コラム

心明流三毒(暴欲、嫌怖、固念)について

 

感情の引き金を無効化する」で「無意識の学習は、成功体験が必要」と書きましたが、これは行動分析の仕組みを表現を変えて説明したものです。

 

行動分析の「行動の強化」の仕組みを理解して、上手に練習をするとスポーツや楽器演奏の上達が早くなります。

 

少し話がそれますが、行動分析の理解につながると思うので、少しご紹介しますね。

 

 

 

動物は快が増える行動を増やす
 
感情の引き金を無効化する」では、行動分析のレスポンデット条件付けについてお話をしました。
 
行動分析には、もう一つ「オペラント条件付け」というのがあります。
 
これは、餌の獲得や生殖に繋がった、つまり「快」を得た直前の行動を増やすという動物が持つ仕組みです。
 
レバーを押すと餌が出る仕組みがあると、マウスやハトでもしばらくすると、レバーを押すことを覚えます。
これが、オペラント条件付けです。
 
動物はレバーの仕組みを分析したりせず、ただ「快を得た」という成功体験の直前の行動を増やすという仕組みでこれを覚えます。
この仕組みによって、餌や繁殖相手と出会える確率が向上するわけです。
 
人が、「歩く」「茶碗のご飯を食べる」といった複雑な動作を考えずにできるのも、この仕組みがあるからです。
これらの行動は、人も「オペラント条件付け」によって無意識が学習したものです。
 
スポーツや楽器演奏での細かい動きは「体に覚えさせる」と思いますが、「体に覚えさせる」というのが「オペラント条件付けによる無意識の学習」となります。
 
ですから、行動分析の知識を応用すると、効率的に「体に覚えさせる」ことができるようになります。
 
スポーツや楽器演奏に応用する
 
スポーツや楽器演奏で、望ましい行動ができたときに「やったー!できたー!」と嬉しく感じるのは「快」で、直前の行動が増えます。
つまり、望ましい行動が増えて、新しいスキルを獲得できます。
 
難易度の高いワザに取り組んで失敗ばかりしていも、体はなかなか覚えてくれません。
「望ましい行動ができて、”できたー!”と感じる」という成功体験を得やすくすると、練習の効率が上がります。
 
例えば、以下のような工夫で、できるか・できないかギリギリに難易度を下げて、「やったー!」と感じられる成功体験を増やします。
  • 技を細かく分解して、部分ごとに練習をしてから、徐々につなげる。
  • 速度を落として練習してから、徐々に速度を上げる。
こうすると、スムーズに体が覚えてくれます
 
難しい曲ができるようになる
 
私は、趣味でトランペットを吹きますが、行動分析を知ってから上達が早くなりました。
Jazzの複雑で速い曲も、短い期間で習得できるようになりました。
 
以前は、練習の時から無理なスピードで練習して、なかなかできずに「くそ~~」とイラっとしながら練習をしていましたが、行動分析を覚えてからは、以下のようにしたのです。
  • フレーズを短く分割して、それぞれを練習する
  • 速度は、できる速度まで落とす。
できたら、分割したフレーズをつなげたり、速度を上げていきます。
 
つまり、無理せず「できた!」という成功体験を得やすいように変えたわけです。
 
少し上手くできない部分があっても「できたー!」と喜ぶと、変な手癖が付いてしまうので、綺麗にできる速度で練習すると、より綺麗な演奏を体が覚えます。
 
この練習方法に変えてから、以前はまったくできなかった、Jazz Solo  のコピーができるようになりました。
どんどん出来るようになるので、Jazz Solo  のコピーが趣味なっていたことがあります。
 
 
ハイトーンが出るようになる
 

トランペットをやる人にとって、ハイトーンも憧れの一つです。

 

ユーチューブに、「はぐれ刑事純情派のテーマ」を上げているトランぺッターが多いのは、この曲が難易度の高いハイトーンを必要とする曲だからだと思います。

 

 

ボーカルも同じだと思いますが、ハイトーンを出そうとして体に無駄な力が入り過ぎると、緊張でハイトーンが出づらくなります。

 

必要な筋肉以外は力を抜いた方がハイトーンがでるのですが、以前の私は練習方法が分からず力任せにハイトーンを出していたので、ハイトーンの上達が頭打ちになっていました。

 

行動分析を覚えてから、力を抜いて出せるハイトーンの半音上を、力のを抜いたまま出す練習を繰り返しました。

力みや緊張に気づいたら、また音を下げて練習します。

 

「力を抜いてハイトーンを出す」という成功体験を繰り返すことで、徐々に出せる音が高くなっていきました。

 

「はぐれ刑事純情派のテーマ」もできるようになりました。

今は、それより高い音も出せます。

 

このような練習の工夫は、スポーツでも応用できると思います

 

行動分析って面白いでしょ?

 

 

以下のどちらかに、水泳が上手になる練習方法が書かれていたと思います。

 

 

 

 

心を整えると上手くできる
 

行動分析の話からもそれますが・・・

 

このシリーズで紹介する三毒を解消する方法も合わせると、さらに練習の効率が上がったり、本番に強くなります。

 

「この曲ができるようになりたい」と思い過ぎるのは、 暴欲です。

「来週の本番、上手にできるかな?」は 嫌怖です。

こういった三毒の影響を受けると緊張したり集中できずに、上達の妨げになります。

 

このシリーズで紹介する方法で三毒を解消すると、上達が速くなりますし、本番でも本来の力を発揮できるようになります。

 

私の最近の出来事ですが・・・

 

最近、仕事が忙しく三毒が溜まり偏桃体が騒がしいと感じて、数日ワークに取り組んいました。

そんな折ゴルフをする機会があったのですが、ゴルフのためにワークに取り組んだわけではないのに、スコアがとても良くなって驚くことがありました。

 

私の中の三毒が減って偏桃体が落ち着いてくれたからだと思います。

 

三毒の解消はこんな副産物を与えてくれます。

 

 

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