孤独感を感じたり、孤独の状況を作る感覚の改善を考えてみましょう。
その前に、感情や抵抗感が生まれる仕組みを整理します。
私は、これらの仕組みを以下のようにとらえています。
- 「考え」が感情や感覚を生む
- 自動化のために、「考え」には気づきづらい
- 苦しい時は欲・執着が強くなっている
- 自動化に明確に気づき、反応しなければ消える
それぞれについて整理してみましょう。
認知療法では、「認知」が感情を生むと考えます。「認知」というのは、ものごとのとらえ方や考えを指します。
仏教も、「考えが苦しみを生む」というとらえ方をします。瞑想(座禅)で考えを消すことで苦しみから解放されようとします。
恐れ・不安・抵抗を感じるの背景は、目の前の出来事に危険を感じるからです。つまり、どこか解釈が関係しています。
悲しみには、「みじめさ」などの自分にとっては都合が悪かったり、不快だという解釈が関係します。
しかし、やみくもに明るい考え方をしようとしたり、ポジティブな考えを繰り返しても感情はnなかなか改善しません。
そのことから、普段意識している部分での「考え」が直接影響しているわけでないことが分かります。
実は、意識しづらいところで、解釈の仕方と感じ方がセットで記憶されて自動化されています。この自動化した解釈や感じ方を解消する必要があります。
この仕組みは、行動分析で研究している生物の学習の仕組みが、理解の役に立ちます。
マウスやハトが行動を覚える脳の仕組みで、人の脳では原始的な部分で行われていますから、意識しづらくなっています。
この仕組みによって、ある出来事に対して、「どう感じるか」「何をするか(考えるか)?」を自動化されています。
人が普段意識している「考え」は脳の新しい部分で行われています。ですから、脳の新しい部分での考えを変えても、感じ方は変わりません。
認知療法では考え方を変えさせようとしますが、私はその方法ではボロボロの心が改善せず、別の方法で改善しています。
苦しみには、不満足や不満足への恐れが関係します。
不満足になるのは、強い欲する気持ちがあります。
「失いたくない」「どうしても欲しい」という気持ちを執着といいます。
欲しがらなければ不満足は生まれません。
逆もあります。不満足を感じるまので、自分の欲が表面化しません。たとえば、普段「空気が欲しい」とは思いませんが、息苦しい経験をして、空気や呼吸のありがたみを感じます。
その他にも、身近な人を失ってみて初めて、その人に「もっとそばにいて欲しかった」と欲が表面化します。
過去に辛い思いをすると、それに対する欲が強まります。
苦しみには、対になる欲があることを知っていると、自分の心を理解するヒントになります。
考えを変えようとしても感情は消えないことを先に話しました。
それよりも大事なのは、自動化した反応を明確に気づくことです。
自分の中で生まれた考えや感情を当たり前と思わず、自分特有の反応として認識します。
その反応は、もともとはどのような解釈に基づくものか?も理解すると、感情は消えやすくなります。
認知療法では、自動思考をとらえようとしますが、これは心の改善に効果があると思います。
感情は何か行動を起こさせようとするサインです。
恐れは身構えさせるためのものです。
悲しみは引き籠らせようとするためのものです
怒り、相手を攻撃させるためので、怒りから生まれる衝動が、相手を責める考えを生みます。
その感情が生まれる衝動にのらず、つまり自分が普段している反応をせずに、感情をありのままに観察し、ただただ感じることに専念することを練習すると、感情に振り回されることがなくなります。
そして、しばらくすると感情そのものが消えるようになります。
つまり、恐れは恐れのまま、悲しみは悲しみのまま感じ切ります。身構えよとしている自分、引き籠らせよう自分も観察します。
そうやって自動で反応しない練習をしていると、感情に反応しなくなるわけです。
そうすると感情は不要になり、感情は消えるのです。
実際の対象の仕方は、この後の記事で説明しましょう
