アダルトチルドレンの人には、以下の傾向があります。
- 思い込みが激しい
- 頑なで考えを変えようといない
- 人の意見に耳をかさない
この傾向は、以下の心の姿勢が関係します。
- 現実を見ようとしない
- 自分の都合の悪いことを認めようとしない
「否認」と言います。
これは、色々な問題の原因になっていたり、アダルトチルドレンから回復する時の妨げになっています。
こうなるアダルトチルドレンの心の状態を考えてみましょう。
以下の本の中に、現実を受け止められない人達の例がいくつか出てきます。
この中から、夫がアルコール依存症になっていることを、認められない夫婦が出てきます。
飲酒の量が多く、手が震えている夫が妻と一緒に、体調が悪いと著者を含む友人に相談にきます。その夫婦以外の全員が夫はアルコール依存症と考え精神科に行くことを勧めますが、それを聞くとその夫婦は、「この位の酒量は、普通の範囲!」と怒り出します。
友人の助言を聞かず、内科を受診をしますが、どこからも精神科を勧められ、その度に怒って新たな病院を受診します。
数件回った後に夫はアルコール依存症を認めますが、妻はいつまでも認めることができません。
アダルトチルドレンの人は、自分の非や不幸な自分、惨めな自分を認めるのが難しくなります。
子供のころに
- 否定されてきた
- ありのままの自分を受け入れてもらえなかった
- 条件付きの愛しかもらえなかった
というのが関係しているのでしょう。
著書には詳しく書かれていませんが、明らかな根拠からは目を背けて、「私たちは普通」に繋がる小さな根拠を掻き集め、状況を良くしらない人からの「普通だ」という言葉にすがっている様子や、そんな不確かな根拠をもとにして、友人に食って掛かっている様子が目に浮かびます。
アールコール依存症は、酒量や体調などのチェックリストもありますし専門家も多いですから、普通の判断力があればすぐに認めざるを得ないはずです。
でも、上の例のようにアダルトチルドレンの人には、自分の都合の悪い現実から目を背け、都合のよい事実ばかりを拾う傾向があります。
これが、判断基準が曖昧な、アダルトチルドレン、過干渉、支配、喧嘩の原因などになると、なおさら認めることができません。
私の元妻は、私や自分の実家とよく揉め事を起こしていました。
妻の言い分は「みんな私を悪く言う」というものでしたが、ほとんどの場合は、妻から「そんなこと言うなんて、信じられない!」という突然のクレームから始まります。
皆は「なぜ腹立たしいか、よくわからない」「気にしすぎ」と思っていますが、同時に「人それぞれだから」と「ごめん、気になるんだね。これからは気を付ける」と言って謝って場を収めようとします。
それなのに、元妻は執拗に攻め続け相手の非をあげつらうため、反撃されます。「お前の気持ちなんか、わかるか!」「お前が変なんだ!」「どれだけ性格が悪いんだ!」とさんざん言い返され、その部分だけが記憶に残ります。
そして、自分の友人などに相談をして「xxさんは、私の言い分をわかってくれた」と言ってきますが、状況を知らない xxさんは同意するしかないことを考慮できません。
こうなってしまう理由はいくつか考えられます。
- 過去に小さなことで責められた場面を投影して、怒りが噴出している。
関連記事:投影:現実は心の鏡 -
子供のころの辛い現実から目をそらすための空想癖が強固になっている
- 自分の中の触れたくない心のキズに近づいて、防衛機制が働いている。
などです。
本人がしっかり自分の心に向き合わないと、これらに気付けません。
アダルトチルドレンの方は、自分の心と向き合うことも避けてしまいます。心の中に触れたくない心のキズがあるからですが、それを避けている自覚は多くの場合ありません。
心のキズがあることすら、忘れてしまっている人もいるそうです。
自分の心の課題に気付かなければ、人間関係の問題も生きづらさも解消しません。
自分の周りで問題が起きたり、心の中で不愉快な感情が起きた時は、他責の考えを追わずに以下に向き合ってみましょう。
- 自分の考えや衝動は、建設的な結果につながっているか?
関連記事:ムダな考え -
問題が起きた時、自分の心で何が起き、どのような衝動につながったか?
- その衝動はどのような言動を生み、どんな結果につながったか?
これらを振り返ることで、生きづらさの元になっている心の課題に気付きやすくなります。
前述した本に「自分のアダルトチルドレンに気付くのが、回復へのスタート」とありましたが、私も心の課題に気付かなければ改善は難しいと考えています。

