本当は、「力むクセを治す方法」について書こうと思ったのですが、今読んでいる本が予想以上に面白いので寄り道します。

 

この後の「力むクセをなす方法」にも少し関係します。

 

 

 

 
行動分析学を使って社員を変えていく

 

この本はビジネスパートナーという役割の人が、組織によくある人間関係やモチベーションの問題を改善していく小説の部分と、その手法を行動分析的に説明する部分で構成された本です。

 

ビジネスパートナーというのは、社員の行動を変えたり、組織間のコミュニケーションを改善するためにアドバイスをしたり、施策をうっていく役割に付けられた名前です。

 

  • 言いたいことが言えない雰囲気を変える
  • 皮肉を言って周囲を困らせる社員を変える
  • 自信が持てずに成長が止まっている社員を改善する
  • 悪いクセで仕事につまずいている人のクセをなおす

そんな手法が小説風に書かれていて、イメージしやすく「なるほど、なるほど・・・」とむさぼるように読んでいます。

 

まぁ、実際にそんな簡単に実践に使えはしないかもしれませんが、部下を持ったりチームで仕事をしている人の参考になると思います。

 

 
行動分析学的手法

 

行動分析学的手法は、行動をした後に起きたことが、次の行動を起こしやすくしたり、次の行動をしずらくなるという心理学です。

  • 好子(こうし):行動を繰り返しやすくする出来事
  • 嫌子(けんし):行動をさせないようにする出来事

というものが出てきます。

 

例えば、部下が報告してきたときに、「なるほど、なるほど」と聞いてあげるのを繰り返すと、部下の報告が増えるので好子。

部下が報告してきたときに、「それでいいのか?」とか "首をかしげる"、"とりあわない" を繰り返すと部下は報告しなくなってくるので嫌子。

 

ということになります。

 

「あたりまえじゃん」となりますが、これがなかなか奥が深いのです。

 

たとえば解説の中で引用されている外国の実験の話では、被験者が複数形の単語をつかったときだけ相槌を打つのを続けていると、被験者が気づかないうちに、複数形の単語が増えていくのだそうです。

 

また、無意識にへの字口になってしまう人、頬が引きつってしまう人は、他人が声をかけなくなってしまったりします。

 

 

そのほか、発破をかけたり、脅すやり方の問題や、それに代わるやり方のヒントなどが出てきます。

 

 
皮肉屋やパワハラの好子

 

すこしややこしい例も出てきます。

 

皮肉屋の好子は、なんだと思います?

なぜ、皮肉屋はみんなから嫌がられるのに皮肉を言うのでしょう?

 

皮肉屋は不安や不満が背景にあって、それを口にしたときに周囲の人が皮肉屋を諭すために「こう考えたらさ、そう悪くもないよ」とポジティブなことを言ってくれるのが好子になっています。

そのポジティブな言葉で安心を得ているのです。

 

周囲の人は皮肉屋を諭すために行っていることが、皮肉屋を育ててしまうケースです。

 

先述の本の中で皮肉屋を改善する話が出てきます。

 

皮肉を言っても、「そっか」といって取り合わないのですが、そうすると本の中ではその皮肉屋は得られるはずの好子が得られずキレます。

 

行動分析学ではバーストといって、対処方法があります。

興味のある人は、本を読んでみてくださいね。

 

 

ちなみに、打ち合わせなどで、突然問題を指摘をして会話をぶった切る人がいます。

私の部下にもいて困っているのですが・・・

 

そういう人は、"この場を支配できた"、"精神的な優位に立てた" というのが好子です。

背景に自信のなさや弱気があって、それを見せられない人が好子を繰り返し得られたことで習慣化したものです。

 

それがより強化されていくと、パワハラになります。

 

私はその部下の行動をかえるためには、「そっか?」と軽く受け流して、打合せの主導権を取り返すとよいはずですが・・・

こっちも練習しないとね。

 

バーストにも備える必要もあるかもしれませんし。

 

 
先行刺激・刺激弁別

 

この性質が、「力むクセを治す方法」につながっていきます。

 

弁別刺激といのは、行動に影響を与える場面や状況を言います。

 

例えば、

  • 子供の顔を見ると優しい気持になる。
  • 夫の顔をみると暗い気持になる

の場合の「子供の顔」、「夫の顔」が先行刺激になり、刺激によって感じ方(感じ方も行動の一つ)が変わることを刺激弁別と言います。

(例が悪いかもしれませんが・・・)

 

子供に優しい気持で近寄ったときに、「うれしそうに近づいてくれる」好子を繰り返し得られることで、優しい気持になることが習慣化し、

夫に優しい気持で近づいたときに、「疲れてるんだ、ほっといてくれ」と言われる嫌子を繰り返し得られたことで、優しい気持にならなくなります。

 

行動分析学では主に他者による好子、嫌子で不適切な刺激弁別を変えていきますが、イメージすることで自分の刺激弁別を変えることもできます。

 

これを、「力むクセを治す方法」で使います。