ソマティクスをご存知ですか?

 

最近の私の記事で取り上げている自動的なコントロールや意識的なコントロールというのは、ソマティクスの着眼点から来ています。

 

私はまだ勉強をはじめたばかりですが、ソマティクスの考え方がトランペットの練習やストレスの対処で効果を感じたので、簡単に紹介したいと思います。

 

マインドフルネスや行動分析(行動療法)の考え方との共通点も多く、興味深いです。

 

 
ソマティクスの特徴

 

ソマ(soma) というのは、カラダのことです。
body は外から見える物質的なカラダで、soma というのは内部から感じ取るカラダというニュアンスがあります。
 
漢字を当てると、soma=身、body=体となると思います。
 
 
脳(心)と体は関係が深く、心の問題は体に反映され、体の問題は心に反映されるという考え方があります。
 
そういう意味では、武道・柔道・華道・茶道のように"道" とつけて、心技体を同時に向上させることを重視する日本人の感覚に似ているように思います。
 
 
ソマティクスにはいくつかありますが、共通点があります。
 
直目する脳と体の仕組み
  • 脳が勝手に覚えてしまったクセを治す
    ※自動的なコントロールが関係します。
  • 筋肉の力みを治す
  • 身体的なエクササイズや、使い方で改善を目指す
エクササイズでは以下を重視します。
  • 体で感じるものに意識を向ける
  • ゆっくりやる
  • 力まない(がんばらない)
重視している目的は違いますが、共通の効果があります。
  • 心の改善
  • 体が緩む(リラックスする)
  • 運動能力が向上する
 
 
 
主なソマティクス

 

主なソマティクスを紹介します。

 

共通点が多いのですが、開発者の経歴の違いで重視しいてるポイントが異なり興味深いです。

 

開発された順に以下のようになります。

 

アレキサンダー・テクニーク

フレデリック・マサイアス・アレキサンダーという舞台役者が舞台で声がでなくなってしまい、その改善のために開発したものです。

100年以上前に開発されたもので、演奏家、歌手、スポーツなどへの応用が進んでいて、多くの人が本を書いています。

 

フェルデンクライス・メソッド

モーシェ・フェルデンクライスという物理学者で柔道の達人が、体の故障を度々するようになり、それを改善するために開発したものです。

最初の本は1950年ごろ発表されています。

痛みの解消、麻痺の改善、障碍者の改善などにも効果があるとされます。

 

ハンナ・ソマティクス

フェルデンクライスと親交のあったトーマス・ハンナという身体論者が開発したもので、フェルデンクライス・メソッドが元になっています。

体の力み・緊張の解消を重視していて、不安や努力(心の力み)からくる不調の改善も考慮されています。

老化による運動能力の低下防止にも触れています。

 

ちなみに、ソマティクスという言葉はトーマス・ハンナ氏が最初に使い始めたようです。

 

 

私が読んだり読む予定の著書を、私の今関心のある順に紹介します。

 

 
 
ハンナ・ソマティクス

 

 

 

重視する理屈がシンプルで理解しやすく、毎日個人でできるエクササイズが掲載されていて、学びやすいと思います。

 

生活環境は習慣で緊張の場面が多いと、脳が体を緊張させるのが自然な状態と勘違いして、特定の筋肉を勝手に緊張させるようになります。

そのような状態になると、その筋肉を感じたり制御するのが難しくなります。

 

こうなると

  • 緊張していること力んでいることに気づけない
  • リラックスの感覚がわからない
  • リラックスができない

という状態になります。

 

これをセンサリーモーターアムネジアと呼んで、エクササイズで改善します。

 

ストレスの種類で、緊張する筋肉や体にでる症状に特徴があり、それらの改善も示されています。
 
また、老化はセンサリーモーターアムネジアとの蓄積ととらえていて、これを改善することでアンチエージング効果もあるとしています。
 
 
アレキサンダーテクニーク

 

 

 

無駄な力を抜いたり、効率の良い姿勢や体の動かし方について書かれています。

 

舞台上での " あがり" などについても、身体の使い方からの改善のヒントが書かれています。

 



発注中で、まだ読めていませんが・・・

 

以下のようなことについて書かれているようです。

  • 練習の仕方
  • 本番に強くなる方法
  • 体の使い方

私の趣味のトランペットが上手になりたいというよりも、それを通して上手な努力の仕方が学べることを期待しています。

 

また、それを通して自分との上手な付き合い方を学べると良いと思っています。

 

 

以下のような漫画版もあるくらいなので、関心のある人は多いのでしょう。

 

 

 
フェルデンクライス・メソッド

 

 

 

脳や体の仕組みや関係について詳しく書かれていて、引き込まれました。

 

アレキサンダー・テクニークが "体の使い方" を意識することを中心にするのに対して、フェルデンクライスはエクササイズによる脳の学習を重視しています。

 

 

研究者が書いた本のせいか、詳しすぎてやや難解で、また実践には指導者につかないと難しい印象を受けます。

 

でも、この本に書かれていることを知っていると、他のソマティクスを実践する時にも、より効果的にできると思います。

 

 

また、近年の脳の研究成果から、脳は損傷を受けても別の部分が役割を担ったり、大人になっても脳細胞は増えるということに触れ、脳を上手に刺激できれば、麻痺などの脳の障害も改善できるとしています。

 

「脳は再生されない」と思われてきたのは、本当は生物学的な特徴ではなく、脳の刺激の仕方の問題だったということです。

 

 

価格の表記が間違っています。 1,500 円です。

 

ここに書かれているエクササイズのいくつかは、podcast で音声ガイドを聴くことができます。

 

 

 

 

ソマティクスに関心を持つきっかけになた本です。

心(脳)の改善にフォーカスして、わかりやすく書かれています。