前に書いた以下の記事では、人の性質が悩みの元になっているように感じれます。

「xx したくない」は生きづらさの表れ

「xxせずにはいられない」は、みじめさから逃れるため

 

実際、動物よりも人の方が悩みは多いはずです。

では、なぜ人は悩むようになったのでしょう?

 

それは、創造力が付いたからです。

このことを理解すると、もっと自分と上手に付き合えるようになるかもしれません。

 

 

 

 
環境に適応するか?作るか?

 

以下の記事で、動物も行動を覚えることに触れてきました。

 

  ●行動療法のすすめ(1/2):生物共通の学習の仕組み

  ●行動療法のすすめ(2/2):思考の影響

 

これは、生物が生き残るために環境に適した行動をとるためのものでした。

目の前の現実に上手く適応するための仕組みです。

 

 

人は動物と違って、環境を作ることができます。



快適に暮らせる家を作るようになりました。

 

社会をつくる動物はいますが、ルールは本能に刻まれたものに従っているだけです。

人は、自らルールを作り、社会の構造も考えられるようになりました。

 

恐い外敵から身を守るために壁を作ったり、死の不安や苦痛の不安から逃れるために医療を発達させました。

 

 

環境に適応するだけではなく、何かを創造したり変える力を持ったのです。



 

その能力が、ネガティブな方向にはたらくと、悩み苦しむようになります。

 

環境を変えることができない動物には、人のような悩んだり苦しむ能力がありません。

 

 
自分でご褒美を作る

 

 何かを創造し、環境を変える力は想像力が関係します。


人は想像力を未来の快適さやリスクへの備えに使います。



 

勉強や体を鍛える習慣は、未来に備えるための行動パターンです。

でも、生物として行動パターンを身に着けるためには、今のご褒美が必要です。

 

 

そこで人は自分で自分にご褒美を与えられるようになりました。

自分で自分を躾けるのです。

 

自分の躾方は、大きく以下の4つのやり方があります。

 

  • 未来のリスクで脅す
    今のままじゃ酷いことになるぞ!
  • 未来の快適さをイメージする
    今xxすると成功できそうで楽しみ!
  • 今の行動をほめる
    xxをする私は素晴らしい!
  • 今の行動を楽しむ
    xxするのは楽しい!おもしろい!

私たちは、これらのどれかの方法を使って、自分に行動を起こさせます。

これを何度か行うと、これらがご褒美になって行動習慣になっていきます。


 

この中で、「未来のリスクで脅す」方法は、新しい行動を習得するというよりも、ある行動を回避させる方法で、他のやり方と少し質が違います。


この場合のご褒美は、不安から解放です。

 

 
想像力が苦しみを作る

 

 

環境の力を借りずに、自分で新しい行動習慣を身に着ける能力を人は得ることができました。

 

でも、この力の使い方を間違えると、自分苦しめることになります。

 

 

自分を躾けるときのご褒美が、創造力から生まれた感情であることに注目してください。

 

想像力で「うれしい」「たのしい」という感覚で自分に新しい行動習慣を身に着けていると、行動の選択肢が増えていきます。

 

これを「未来のリスクで脅す」とある行動を避ける方向に働くので、行動の選択肢が減っていきます。

 

 

例えば、勉強の習慣を身に着ける例でいうと、「勉強しないと将来苦労するぞ」と脅して躾けた行動習慣は、「勉強をしない行動」を避ける行動習慣です。

これは「勉強しないで楽しむ」という選択肢を封じる可能性があって、生きづらさにつながる場合があります。

 

また、「勉強する」ことと「苦しい感覚」が結びついていきます。

 

 

仕事や、運動などもこの方法で身に着けると、苦しみが増え、生きづらさが増えていきます。

 

 

つまりは、他の生物にはない創造力や想像力という人特有の能力が苦しみにもつながるようになってしまったのだといえます。

 

 

 
想像力の使い方次第

 

ここに、苦しみから解放されて、幸せに生きるためのヒントがあるように思います。

 

つまりは、想像力で自分に何を感じさせるかが重要なのだと思います。

 

 

そのためには、やっぱり自分が何を感じているかを知る必要があるのでしょうね。