縦の関係と横の関係を
例で考えてみたいと思います。
「子供をホメましょう」とか
「自由な発想を大事にしましょう」とか言いますが、
それが、子供の「やりたいようにやれている感」を
損なう場合があります。
シーン①
家で、子供達が楽しそうに工作に没頭しています。
このシーンでの対応を考えてみましょう
悪い例(縦の関係)
・xxの部分が素晴らしいね。とても良いと思うよ。
・そうそう、自由な発想でやれば良いのよ
これは、子供のやるきを削ぐ場合があります。
子供たちは、素晴らしい作品を作ることは頭にありません。
自分の感性のまま、作品作りに没頭して
楽しんでいるだけです。
「素晴らしいね」とほめることで
「素晴らしいものを作る」という目的が生まれ
縛られることがあります。
「自由にやれば良い」も同じです。
既に自由にやっているのに、
指摘されることで、「自由な発想でつくる」が目的になって、
縛られてしまします。
言い方が上から目線になっているのが分かりますでしょうか?
評価をしたり、許可しています。
子供が自由にやっていた状態から
親の許可の元での行動になってしまいました。
勿論、それまでの関係性や言い方や
影響は変わりますが・・・
こういうこと言う親は頻繁に、やりがちで、
子供が親に依存していることが多いので、
子供は自由な活動をしづらくなります。
自分の好きなことが分からなくなったりします。
これが強烈だと、不登校や引きこもりになりなります。
良い例(横の関係)
・あら~、なんかいい感じだね。すご~いじゃん。
・へ~、どうしたらそんな発想になるの?!
評価していない感じが、わかりますでしょうか?
子供と親の関係がイーブンになっています。
シーン②
それでは、このシーンだとどうでしょう?
子供が宿題でだされた、工作に悩みながら取り組んでます
このシーンで、子どもが自信がない場合は、
・xxの部分が素晴らしいね。とても良いと思うよ。
・そうそう、自由な発想でやれば良いのよ
この対応でも良いかもしれません。
評価というよりも、勇気づけだからです。
許可というよりも、承認だからです。
これもあまり頻繁に起こるようであれば、
子供が親に依存しているなど、他に問題があるかもしれませんが。
実際の場合
実際の場合、これを考えてやろうとしても
なかなか難しいものです。
自分の言動を細かくチェックしようとしても
難しいかもしれません。
自分の言動をチェックするとともに
自分の考えや心をチェックして
- ルールに縛られていないか?
- 子供を何とかしようとしていないか?
- 親の役割に拘っていないか?
- 良いか悪いかではなく
楽しいかそうではないかに着目しているか?
そんなことをチェックするのが良いと思います。
そして・・・
ありのまま子供をよく観察する必要が
あるのだと思います。
ノウハウに頼って、
ホメようとしたり、指導しようとすると
ありのまま子供の姿が見えづらくなるのです
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