人間関係のお話もしたいと思います。
まずはアドラー心理学の「課題の分離」。
ドラマにもなりましたからご存じの方も多いですよね。
人間関係を考える上で、とても大事な感覚です。
でも、このドラマでの演出では
「課題の分離」のニュアンスが
誤って伝わっていそうです。
アドラーがいう「課題の分離」って
もっと相手や自分の人生を尊重し、能力を信頼している感じです。
相手の人生を尊重するので勝手に介入しません。
相手の人生を尊重するので勝手に決めつけません。
相手に課題を解決できる力があると信じるので、勝手に助けません。
勝手に同情もしません。
相手には相手の人生があるので、
無理に助けを求めません。
そんなニュアンスです。
ドラマのような「それは、あなたの課題です!」
という拒絶のニュアンスが強調されてましたが、
そうではありません。
それに、「助けてはいけない」とか
「助けを求めてはいけない」と言うことでも
ありません。
相手の人生も、自分の人生も尊重すると言うことです。
「課題の分離」を理解するうえで、
もう一つ大事な話があります。
「縦の関係」ではなく「横の関係」を大事にするということです。
縦の関係というのは
- 競争する関係
- 支配する人とされる人
- 評価する人とされる人
- 援助する人とされる人
横の関係はもっとフラットな関係です。
アドラー心理学では、親子関係であっても、
勝手に子供を助けない、
勝手に子供のすることを決めない
そう教えます。
縦の関係になるからです。
子供であっても、弱者扱いするな。
障害者であっても、弱者扱いするな。
特別扱いをするな。
そう言う考え方です。
でも、足の無い人に走れとは言うわけではありません。
明らかな不足は、互いに補うのが尊重するこということでもあり、ここでの特別扱いとは違います。
それぞれの個性を尊重し、かつ、人としては平等と言う感覚です。
課題の分離に関する教えは、
沢山あります。
自分の領域を侵させない
対人関係療法で有名な水島広子さんの著書では
よくこれらの言葉で、類似のことが出てきます。
他人の考えていることを勝手に決めつけない
他人の言動を無理に制限しない。
他人の言動や社会的常識のために
自分の考えや感情を変えない、あわせない。
そのためには、自分の個性も他人の個性も、
ありのままに受け入れる必要があります。
この言葉は、バイロンケイティさんの著書の中での言葉です。
- 他人と戦わない
- 自分と戦わない
- 神(現実)と戦わない
と教えます。
バイロンケイティさんは、道教(老子)と関係があるようです。
DBTでは以下のように教えます。
- みんなベストを尽くしていることを思い出す
- 相手もベストを尽くしている
- 自分もベストを尽くしている。
相手も自分も信頼し尊重するということだと思います。
DBTは、認知行動療法、マインドフルネスと関係がありますし、マインドフルネスは仏教哲学と関係があります。
これらは、よく似た視点での教えのように思います。
それだけ大事なことなんだと思います。
そして、言い方を変えると
- 現実も他人も自分も尊重する
- 他人も自分も信頼する
- ありのままを受け入れる
ということだと思います。
課題の分離はこれらを実践するための
一つの考え方だと私は思います。
また、私はこれらの理解の補完的な考え方として
他人の「やりたいようにやれている感」を邪魔しない
と、いうのも上げておきたいと思います。
この大事なことを
次の記事から例を使って
詳しく考えてみたいと思います。
自分の内面を見つめていくと
現実と戦っている時は、
自分とも戦っていることが、だんだんわかってきます。
それについては、またの機会にお話をします。
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