そもそも、共依存とは？
共依存の特徴には、以下のようなものがあります。
1. 過度な介入
自分自身のニーズや感情を無視し、必要以上に他者の問題を自分の問題として扱い、解決しようとします。
2. 自己犠牲
他者のニーズを優先し、自分を犠牲にします。
3. コントロール
他者の行動や感情をコントロールしようとし、過剰に相手の自立を妨げる傾向があります。
4. 低い自己評価
他者の承認や評価に依存しがちで、自分自身を肯定的に評価することが難しいことが多いです。
5. 境界の欠如
自分と他者の間に適切な距離を保つことができず、相手の問題に過剰に巻き込まれることが多くなります。
6. 共依存の影響
関係性の質を低下させ、ストレスや不満を引き起こし、心身の健康にも悪影響を及ぼします。
共依存は、親密な関係にある家族やパートナーの間でよく見られます。
特に、母親と娘の間で共依存になるケースが多いです。
母親と娘との間の境界線が曖昧で、
そもそも母親の問題なのに、
その問題を娘が自分の問題として、解決してあげようとします。
なぜなら、母親が喜ぶから。
第三者から見れば、余計なお世話をしているように見えるのですが…。
母親本人は、自分で問題を解決する意思は全く無く、
娘が何とかしてくれるだろうと常に期待しています。
常に娘に愚痴をこぼし、悲劇のヒロインを演じ、
直接娘に言わなくても、娘がなんとかしてくれるのが
母子の絆だと勘違いしているのです。
娘が物心ついた頃から、母親にとって心地よいだけのその習慣を、
ずっと長きに渡って続けてきたため、
それが娘の自立にとって悪いことだという考えはまったくありません。
娘も母親が喜んでくれるのが嬉しくて、やめられなくなっています。
そうすることでの最大のリスクは、
娘が常に自己犠牲を払わなくてはならないことです。
娘が自分を優先しようとすると、
母親は悲しい顔を見せ、
娘はそれを見て、罪悪感を抱いてしまいます。
娘は、いつまで経っても、
自分を犠牲にした生き方しかできず、
常に母親の価値観を優先して生きなければなりません。
その結果、娘は「自分は何者なのか」がまったく分からず、
アイデンティティが確立されないので、
自分の人生を創り上げていくことができません。
何が好きで、何が嫌いなのかもわからないのです。
母親のことは、何でもよくわかっているのに…。
また、自分のことがよくわからないので、
自分の感情をコントロールすることができません。
常に自分の感情を押さえつけているので、
溜まりに溜まった怒りが、ある日突然爆発することがあります。
自分の感情がわからないので、
自分自身をケアすることもできません。
その結果、母親の言いなり状態が続き、
自分は何のために生まれてきたのかわからない感覚を抱くようになります。
自分の人生に強い空虚感を感じ、
蟻地獄のような苦しい感覚に襲われます。
当然、自己肯定感は極限まで低下し、
人生に喜びを感じることはなくなります。
母親は、その状態が正しい親孝行の関係だと思い込んでおり、
親の一方的な関係性だとは思っていないのです。
ある意味、娘の幸せなどどうでもいい
冷酷な教育思想のように思います。
母親からは、娘のつらそうな表情は、
目に入っていませんし、気にもかけていません。
母親から見た娘は、
いつまで経っても小さな女の子なのです。
母親にとっては、その方が都合がよいのです。
自分の苦しくてたまらない感覚に気づいたら、
母親以外の他人の意見に耳を傾けてみてください。
母親の洗脳は、手強いです。
なんたって、赤ちゃんの頃からなんですから。
あなたは、何も悪くありません。
そういう家庭に生まれて、
そういう環境で育ってきただけのことです。
新しい「あなたのための人生」を歩いてみませんか？
あなたの人生のハンドルは、あなたが握っていいんですよ。
あなたと同じく共依存だったカウンセラーが、
あなたに寄り添い、あなたとともに、
新しい世界の扉を開きます。
共依存からの脱却は、一人の力では困難です。
精神の専門家に相談することをお勧めいたします。
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