そもそも、日本人に馴染のない『境界線』とは、

どのようなものなのでしょうか?
 

『境界線』とは、他者と自分の間に明確な線を引き、

・自分の時間
・自分のエネルギー
・自分の感情
・自分の価値観

を守るためのものです。

 

例えば、このような経験はありませんか?

仕事で、上司が自分の主張や都合をグイグイ押しつけてきて、

断れなくなってしまったことはありませんか?




特に、相手が自分よりも立場が上だったり、

体力的に強かったりする場合に、

背水の陣のような状態になり、

自分のプライバシーを浸食され、自分を守れなくなることがあります。



今回は、家族をチームと考え、

家族チームで、『境界線』を引く方法についてお伝えします。


まず、基本的な『境界線』を引く方法は、下記のとおりです。

 

1. 自分の価値観とニーズ(必要性)を明確にする

自分にとって何が重要で、どんなニーズがあるのかを理解することが最初のステップです。

自分自身をよく知ることで、どのような『境界線』が必要なのかが見えてきます。


2. 境界線を設定する

具体的な『境界線』を設定し、自分にとって大切なルールを決めましょう。


3. 境界線をコミュニケートする

自分が決めた『境界線』を、他者に明確に伝えることが重要です。

具体的にはっきりと、自分の意志や感情も含め、丁寧に伝えることを心がけましょう。

相手に受け入れてもらうことが大切なので、相手の意思や感情も尊重しながら話し合い、お互いに受け入れられる落としどころを見つけるようにしましょう。


4. 境界線を守る

一度設定した『境界線』は、守ることが重要です。

他者がその『境界線』を越えた場合には、冷静に再度伝え、必要であれば強固に守り抜きましょう。


5. セルフケアを怠らない

自分と相手とで決めた『境界線』を守るためには、セルフケアをしっかり行い、ストレスを軽減し、心身の健康を保つことも大切にしましょう。


6. 柔軟性を持つ

境界線は固定されたものではなく、一度決めた『境界線』であっても、お互いにつらいものになると分かった時点で見直すことも必要です。

しかし、柔軟性を持つことは必要ですが、自分の基本的な価値観やニーズを犠牲にしては、『境界線』を引く意味がなくなります。

1対1で解決できない場合は、周囲の人たちを巻き込んで、チームで『境界線』の議論をすることも大切です。

 

『境界線』を引く基本的な方法がわかったところで、

次は、家族チームで『境界線』を引くために、家族会議を開きましょう。
 

流れは、下記のとおりです。

会議の主催者は、両親のどちらかにしましょう。


1. 会議で話し合いたいテーマを募集する

2. 初回の会議のスケジュールを決めるための会議を開く(テーマ、開催日時、開催場所、開催頻度を決める)

3. 全員参加が原則だが、出欠を取る

4. 参加者は、開催日までに会議のテーマに沿って、自分の『境界線』を紙に書き出す。

5. 会議の議長は、最初は両親のどちらかにし、会議に慣れてきたら、子どもに任せることも考える。

6. 会議で決まった内容や参加者について記録に残し、決まった『境界線』については各自で実践してみる。

7. 次回の会議のテーマ、開催日時、開催場所を決める。

8. 次回の会議で、決まった内容に無理がなかったかを、家族チームで確認する

 

忙しい家族をまとめるのは大変ですが、

仕事感覚で(テーマ、日時、開催場所)を決めて、

公共の場所(例えば、雰囲気のよいカフェなど)で、

ディスカッションをしてみてください。




とにかく、主催者は、話しやすい雰囲気を作りましょう。

公共の場所は、感情的にならず、冷静に話をするのに適しています。

ちなみに、ディスカッションは面接の練習にも有効です。

父親にとっても、若い世代とのディスカッションは、

仕事で後輩とコミュニケーションを取る際の参考にもなります。
 

例えば、家族会議のテーマが「家事の役割分担」だったら、

・自分ができる家事はどれか?


・どんな方法ならやってもいいのか?


・その家事ができる曜日や時間はいつか?


・どのくらいの時間なら無理なくできるのか?


・出来なかった時はどうしたいのか?


・報酬はどのくらい必要か?


・報酬の代わりに欲しいものは何か?

など、具体的に書いてみましょう。

 

この具体的な内容に、

 

それが何%くらいかをプラスできると完璧です!

 

 

 

『境界線』を考える作業は、

 

自分が無理なくできることを明確にし、

 

強みを発見するよい機会です。
 

 

 

せっかく出会った家族。

家族のチームによって得られる満足感や幸福感を、

みんなで共有できたらいいですね。
 

 

 

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