私たちは時間軸に沿って経験を重ねている。
今日の私は、昨日までの私が積み上げてきた経験の結果だ。
覚醒された意識では、そんな基本的な現実のしくみを忘れて、ただひたすらに死が訪れるまで、その営みを続けている。

朝眠りから覚め、意識が徐々に目を覚まし、自らが作り出してきた現実を理解すると同時に悲しみが気持ちを覆う。現実が辛いものであるのなら、意識が執着の罠に嵌っているからかもしれない。同じことをリピート、リピート、リピートして反芻する。或いは実体のない不安かもしれない。
考えているばかりで行動を変えないことには、自分を囲む世界は一ミリも変わらないのだ。
その代り、少しでも行動を変えると、世界は少しづつ、しかし確実に変わっていく。
進むべき方向は本能がわかっているはず。

現実は夢の中と違って、社会のルールがある。他者感情の理解能力と、言葉をもって進化してきた人間は、人と支えあっていきる生物だから。
たぶんそのルールや倫理に背くことを諦めることが、自分を生きやすくする第一歩かもしれない。そこで不平・不満の多くは消失できる。敵は自分の感情のみだ。感情が車だとしたら、ハンドルを握るのは自分自身の冷静な意識でありたい。夢の中でなく、時間軸と重力のある世界に生きる術として。

生きやすいように生きればいい。
心が悲鳴をあげていたら、何かが間違っているはず。
健康さえ与えられていれば、自分の環境を自ら変えられる。そこから去り、新しい場所に移ることもできる。自分の現実世界を囲む人間は、その気になれば総入れ替えできる。苦悩するくらいなら変えてしまえばいい。執着や不安から解き放たれよう。
だがそれをするには「強さ」が必要だ。去ること=逃げることではなく、去ること=変わることにする強さを持たなくてはならない。つまるところ、強さで克服するべき内容は他者の中にはなく、自分の中にあるから。
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践/英治出版

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縁あってベンチャー企業で働く機会があった。そこに集まる人は分野は違えど優秀な人材であり、私は単純に「エリートが集まれは会社は成功するのか」という好奇心を確かめたかった。
結論から言うと、精密高級腕時計に例えれば、パーツの一つ一つが高級で手入れされた最高のものであっても、そこに調和がなければ、時計の要である "正確な時間を刻む" ことができないということだった。或いは、優秀なパーツが整然と並んでいても、代表する針が重すぎると、パーツも正常に動かなくなるということ。もっと言うと、時計職人の誠実なビジョンがないと、他者を感動させる品のある時計は生み出されない。

この本はそんな会社を見てきた後に読むには響くところが多く良書であった。
あらゆる集団(会社・病院・大学等)にて、コンサルタントが、個人が持つエゴや固定観念を丁寧にあぶり出し、改善点を埋める明確な目標にステップを踏ませることで、改善に導いていく。
このような、心理科学的理論と実践による結果に裏付けられたワークショップが広く行き渡る社会になれば、どれだけ人はより健康的に働けるのだろうと考えさせられる。

特に経営者やリーダーのポジションにある人、人事部署で働く人には手にとって欲しい一冊である。






オバマ大統領が広島原爆博物館を訪問する可能性がでてきた。
広島・長崎の原爆投下についてアメリカに被害を主張することは、第二次世界大戦体験者が国勢の要となってきたこれまでの時代では受け入れられることではなかった。少しでもそのような話題を出せば「remember pearl harbor」「日の丸・アジアの暴君」、「投下が戦争を集結させた」等と頑なな拒否を受けてきた。全米の博物館での展示も拒否されてきた。

しかしそもそも、日本人は政治的賠償や謝罪を求めてこの話題を出すことはなかった。
あれほどの滅亡的化学爆弾を民間が暮らす都市に落とされても...。

時代はようやく核爆弾そのものが持つ破壊力を、大統領が直視することを許すまでになった。
私たち日本人はこれまでも、そしてこれからも、決して賠償や謝罪を求めないだろう。代わりに未来の世界と生物・自然を破壊させないために、資料を提供するだろう。
そして世界中の人間みなで、自らが発見した化学反応の威力に自らが滅ぼされる愚かさを、考える社会になってほしい。
集団的自衛権その他の安全保障関連法案が、国民の反対を押し切り、進行内容の一言一句を聞き取れることなく可決されました。

実際に自衛隊で国防体制を整えると言っても、超高齢社会であり65歳以上の人口が1/4を占め、労働人口が減り続ける日本で、『誰』が防衛の盾になっていくのでしょう。
(2008年から約100万人の人口減、労働人口は400万人減、65歳以上の層が400万人増加)


経済的見地から見ても国の借金は多く、災害復興も侭ならない現況で、軍事費までも税金から捻出しなくてはいけなくなります。秘密保護法が通過した時点から、防衛ではなく軍事の準備が水面下で行われています。

国際的にみた日本は、経済的にも格下げされていて、これまで通用していたアドバンテージも弱まるでしょう。
軍事・経済力とともに中国に飲まれつつある日本について、果たして首相に勝算はあったのでしょうか。
日本が原爆を落とされてから70年。
経済復興を経て先進国となり、技術や物資援助で海外に貢献してきた日本の誇りは、『武器をもって海外に出ない』ということではなかったのでしょうか。
これほど国民の反対を受けて、なぜ安保法案が可決されうるのか。

選挙にもでたことのない人が、したり顔でそれが国のしくみなのだからと雨の中で叫ぶ民衆を見下しています。自分は自衛隊ではないからと、明らかな思考停止。

自衛隊はすでに言論の自由を奪われています。

戦いで戦いは防げないことは、戦後、平和の中で外部の戦争を傍観してきた私たちが一番理解できたことではないでしょうか。それは原爆を落とした国を許した、落とされた国が掴んだ真実です。
誇りを主張すること、世界に発信すること、それが大切だと思います。

北朝鮮が核準備をしています。中国が漁業協定を無視して、あらゆる島々を乗っ取っています。
アメリカは中国と日本との面倒に関わることで、中国から得られる利益の損失を疎んでいます。

さて日本はどうする。国際社会の中で、自分をどう守り、何をもって世界に貢献するか。
その代替案を、国民で募れば、この優秀な民衆の中からどれだけ有意義な意見がだされるだろう。

国会ではなく世界に発信しませんか。
憎しみは憎しみしか生み出さないことを。強者の愚かな判断にいつも弱者が犠牲になるしくみをなくす必要性を。