生命の暗号を聴く 名曲に隠されたタンパク質の音楽/深川 洋一
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第一章第二章 と、1冊の本を3回に分けてしまってすみませんあせる

内容が斬新なだけでなく、読んでいくほどにメッセージ性が強い本でしたので、つい長くなってしまいました。 もう少しお付き合いください流れ星

さて、『ウシバエ』 の幼虫が牛に寄生することによって一番困るのは皮革事業者でした。

牛の体内に入り込んだウシバエの幼虫は、『ヒポデルミンC』 というタンパク質を分泌して、内部から牛の皮膚に穴を開けて外に出るのです。

皮革事業者にとってウシバエは商品価値を下げる厄介者ですが、牛の乳汁量や牛肉の味、ましてや狂牛病に悪影響を及ぼすということは全く立証されていませんでした。

単に人間にとって不都合というだけで、強い化学薬品を使って絶滅せよと国からの指示があったのです。

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ジョエル・ステルンナイメール博士は、タンパク質を構成するアミノ酸配列の波動を、1つ1つ楽譜に置き換えていく研究を重ね、未だその働きが解明されていないタンパク質に対しても、似たような楽譜(メロディ)を持つ既に解明されているタンパク質の働きと比較することで、未知のタンパク質の働きについても

予測しました。

これによりステルンナイメール博士は、ウシバエが牛の皮膚に穴を開ける際に分泌するタンパク質 『ヒポデルミンC』 が、実は狂牛病の元凶といわれる

『プリオン』 の合成を抑制する ということを確信するのです。

そしてこの見解が真実であることを、他の角度から分析されたデータが証明しています。


狂牛病を抑えようとして政府が行った処置が、実は狂牛病の結果を最悪にしていたということです。

裁判はもちろん二人の農夫に軍配が上がりました。


もともと狂牛病発症の原因は、飼料となる肉骨粉に混入している スクレイピー病にかかったヒツジの骨肉や脊髄だといわれていますヒツジ

ここでも、もともと草食動物の牛にヒツジの骨肉を与えている人間の所為が見えてきます。

自然の摂理を人間の都合だけのために変えてしまおうとすると、自然の秩序は大きく乱れ、結局は人間に大きなしっぺ返しがくるということを思い知らされます雷


本書での “トリインフルエンザ” に対する著者の見解は必読です本


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ここまで読んできて、『タンパク質の音楽』 が 全ての生物に及ぼす影響の大きさに驚きます。

人々の心に響き、歴史に残る音楽には、DNAレベルで理由があるのだということをこの本は教えてくれます。


音楽は『薬』 であり 『毒』にもなり得ます。

私達は一人一人、きっと自分に足りないものが分かっていて、喉が渇くと水が欲しくなるように、心地よく心に沁み入る曲には身体の奥底が求めているメッセージが含まれているのだと思います。


もしかすると、そう遠くない将来、体調が悪いときにはネット上のデータバンクを通して症状と対応するアミノ酸配列を持つタンパク質を検索し、『タンパク質の音楽』 へと変換して治療してくれる 『音薬システム』 なるものが出来上がっているのかもしれませんカゼ 音譜 ニコニコ


これからは、美しい音楽を大切に聴こうと思いました。

生命の暗号を聴く 名曲に隠されたタンパク質の音楽/深川 洋一
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第一章 の続きとなりますが、『タンパク質の音楽』 と 人間の作った曲との関連性について、本文(第二章)からいくつか例を挙げてみます。


1) ベートーベン作曲「運命」 の、“ダ・ダ・ダ・ダーン音譜” の部分と同じメロディとリズムで始まるタンパク質は、『ヒト繊毛性性腺刺激ホルモン (hCG) 受容体』 で、妊娠初期に急激に増えるホルモンです。

もしかすると子宮の中10週目の頃に私達は、『運命』 の調べにとてもよく似たメロディを聴いていたのかもしれません。


2) 昭和のヒット曲「こんにちは赤ちゃん音譜」 の部分は、乳腺刺激ホルモンを促す、『牛のプロラクチン受容体』 のメロディと対応します。


3) 映画 “バグダッドカフェ” の挿入歌「コーリング・ユー」の

“I'm calling you音譜” の部分は、『PH20』 と一致します。

PH20』 は、精子の頭部に含まれる、卵丘を溶かす働きを持つ酵素です。

この歌をご存知のかたには共感いただけると思うのですが、一度耳にすると頭から離れない独特のメロディと、抽象的で寂寥感が漂う歌詞はとても印象的ですよね。


人間の作ったメロディが『タンパク質の音楽』 とシンクロするだけでなく、そのタンパク質の持つ働きと呼応したかのような曲名や歌詞が作られてしまうということも、人間と音楽に関わるもう1つの不思議だと知らされます。


4) モーツァルトが妻コンスタンツェとの間に子供を授かった際に、妻のために作曲した“弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調音譜” は、

Gタンパク質シグナル伝達系調節因子 RGS4』 と対応します。

これは、繰り返して与えられる刺激を緩和する働きを持っています。

また同じ曲の別のパートでは 『オキシトシン受容体』 と一致しており、それは、妊婦の乳汁を分泌したり、出産の際に子宮の収縮を促進して分娩を助ける働きがあります。


5) 中村八大氏作曲の“上を向いて歩こう音譜” は、坂本九が歌って大ヒットしましたが、この曲には糖尿病を招く『PPARγ』 を抑制するタンパク質のメロディと類似した部分がいくつかあります。

この曲は “SUKIYAKI SONG” として1962年にイギリス、アメリカ、シンガポール等、世界中でヒットし、最終的には69カ国でレコードが発売され、

合計で1270万枚売れたのだそうです。

この頃はどの国もこれまでと比べて食生活が豊かになり、糖尿病が深刻な病気の一つになってきていました。

作曲家の中村氏自身も重い糖尿病だったといいます。

そんな時代背景の中、大ヒットをした“上を向いて歩こう” は、時代が求めた

心に響くメロディだったのかもしれません。

そして、思いつきでつけられたという海外向けタイトルが “スキヤキ” だったというのも、この本を読んだ後には腑に落ちるものがありました。


その他、この本の中に挙げられた事例は枚挙にいとまがないのですが、つまりは無意識に、或いは潜在意識やインスピレーションが働いて、その場に応じた『タンパク質音楽〈天の音楽〉』 が、人間によって作詞・作曲〈地の音楽の誕生〉されるということです。


また興味深い情報として、同種のタンパク質のメロディを、いろいろな生物で比較してみると、そのタンパク質の機能が進化しているほど、メロディとしても美しく完成度が高まっている ことが解ってきているということです。

例えば、鉄分の定着に関する『フェレドキシン』 というタンパク質のメロディは、ホウレン草が他の生物と比べて最も完成度が高く美しいといいます。

ですので、“こんにちは赤ちゃん音譜” に対応している乳腺刺激ホルモンを促す『プロラクチン受容体』 のメロディも、人間のそれではなく、もっと完成度の高いメロディを放っている牛の『プロラクチン受容体』 のほうにより近似していたのです。 (牛のほうが人間と比べて圧倒的に乳汁の負荷は大きいです)


その理論でいうならば、ある種の才智に恵まれた作曲家は、自らの体内から湧き出るインスピレーションからタンパク質の役割に呼応したメロディを創作しているのではなく、全生物からの選りすぐりの、耳には聴こえない超高周波であるメロディを感じ取って曲にしているといえます。

もしそれが事実であるならば、見えない世界へのヒントが隠されているような気がします。


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さて、第三章では、第一章 の冒頭に出てきた、

“ウシバエ は狂牛病(プリオン)の原因である。 ゆえにウシバエを絶滅させろ”

という国の命令に異論を唱えた二人の農夫とその証人ジョエル・ステルンナイメール博士の裁判について話が戻されます。


それは自然界の摂理と人間の横暴さを私達に知らせ、『タンパク質音楽』 の科学的な可能性について興味深い展開を広げることになります。


続きは次回とさせていただきます。

長い文章に、お付き合いいただきありがとうございますてんびん座

生命の暗号を聴く 名曲に隠されたタンパク質の音楽/深川 洋一
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地球交響曲第6番 の記事でもご紹介しましたが、インドでは古くから 『音は神なり』 と言い伝えられてきました。

カトリック・キリスト教でも 『音楽は天国の言語であり、それを人間が発見して真似したのが教会音楽である』 という考え方があるそうです。

アフリカでは 『音楽は神々の言語である』 と見なされ、ギリシャ神話の中では、天空の神ウラノスと大地の神ガイアの娘とする、記憶の女神ムネモシュネと神々の頂点に立つゼウスとの間に生まれた9人の女神達の1人に、音楽の神エウテルペがいます。

いずれも、“音楽は天と地をつなぐものである” という伝承が、古今東西を問わずに残されているのです。


この本は、2001年5月にパリのナントという街で行われた、牛に寄生する “ウシバエ” の全滅作戦法に従わなかった二人の農夫の裁判を皮切りに展開していきます。

天然痘ウィルスを地球から絶滅させたように、牛の皮革に穴を開けミルクの産量に悪影響を与えるとされる寄生虫 “ウシバエ” を化学薬品を使って絶滅させる案は、国の命令でした。 しかし 2人の農夫は、

『“ウシバエ” の幼虫は牛に寄生しているだけで、その幼虫が牛の体内にいる

状態は病気ではない。

化学薬品を使って駆除すると、ミルクの中にその薬品が残留することが既に

証明されている。 それは消費者を騙すことだ。 そんなことはしたくない』

と、国の対策に反対をします。


そしてここで農夫側の証人として呼ばれた、ジョエル・ステルンナイメール博士の名前が登場します。

彼は独自の研究理論で “ウシバエ” の有益性について意見を述べるのです。

『ウシバエの幼虫は牛の免疫機能を向上させて消化を促進し、ミルクの品質も向上させます。 とりわけ重要なのは、ウシバエの幼虫が “プリオン” の産生とストレス関連タンパク質の産生を抑制することにあります』 と。


現在では狂牛病の原因が、“プリオン” であることがほぼ認められているといいます。 博士はウシバエがその “プリオン” を抑制し、更には牛のストレス関連物質をも減少させると証言し、その根拠を、『タンパク質の音楽』 を元に説明したのです。


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先ずは 『タンパク質の音楽』 とは何かをご紹介いたします。

彼は体内のタンパク質は、独自のメロディを持っているといいます。

つまり、「コラーゲン」 という題名の曲、「ケラチン」 という題名の曲、「インスリン」 という題名の曲、「成長ホルモン」 という題名の曲等があり、それぞれの曲はDNAの中に 『生命の暗号』 として隠れているというのです。


『ヒトゲノム計画』 により、約31億文字もあるというヒトDNA全文字の配列が

ほぼ完全に解明されたのが2003年。 今後はその配列文字の意味を理解する作業に重点が置かれるといいます。 (意味のある文章が書かれているのは

DNA全体のうちほんの数パーセントのみのようですが)


ステルンナイメール博士は、同じDNAという書物を文章としてだけではなく、

音楽としても読めることを発見したのです。

特にアミノ酸配列を解読してメロディに変換する規則を見いだすと共に、その

メロディの持つ意味まで明らかにしたのです。


粒子としてのアミノ酸が、「波動」としての側面を垣間見せることもある。

それは体内で特定のタンパク質を構成するプロセスの中で、異なった種類のアミノ酸 各々からミクロな波動(振動数)が発生し、それぞれが連なって特定のメロディを作り上げるのです。


その音は実際には非常に高音で、人間の耳には聞こえない音楽です。 普段私達が耳にしている音域よりも更に76オクターブ高くした音なのだそうです。 そして各アミノ酸が発する音(メロディ)は、12平均律音階に一致していて、中途半端なピッチの音は無いのだそうです。


1つのタンパク質からは2通りのメロディが得られます。

1つはそのタンパク質の合成を盛んにするメロディ、もう1つはそのタンパク質の合成を抑えるメロディです。

なぜメロディがそのような影響を与えるのかというと、それぞれのタンパク質がDNAと同じく特別な情報を含んでいるからで、細胞がそれらの情報を感知することで変化が起こるのです。

この本の中ではそのメカニズムを、ラジオ放送局からの電波と受信器(チューナー)とに解り易く例えて説明されています。


この発見は、ある種の音楽を聴かせると植物の成長を促したり、人の集中力を増したり、ヒーリング・ミュージックや子守唄の所以などといったことを、科学的に立証する一歩といえます。

実際、植物の成長に関わるタンパク質である、「エクステンシン」と、光合成において重要な「シトクロムC」などのメロディをトマトの苗に1日12分、2ヶ月間にわたって聴かせたところ、聴かせていない苗と比べて20%UPの成長を記録しています。


しかし、だからといって欲張ると逆効果なのだそうですダウン

メロディは数分間だけ聴かせるので充分。 そのあたりは自然の摂理の妙ですね薔薇むらさき 何事も“過ぎたるは及ばざるが如し”です。


さらに特筆すべきは、人間が美しい音楽を作るときのルール(協和音 + 不協和音の構成や比率)と、『タンパク質メロディ』のルールとは一致するのです。

これは、タンパク質が人間を構成しているのだから、“必然” だといえるのかもしれませんが...。

そう考えると、地球交響曲第6番 のクジラの歌が人間の創作した音楽と似ているという事実も、真から納得できるものがあります。


この本の著者の深川氏はここで、

『もし創造主が生物を創ったのであれば、『タンパク質の音楽』 こそが音楽の根源であり、〈神の音楽〉、〈天の音楽〉と呼ぶことができよう。

すると人間が作曲した音楽のほうは、〈地の音楽〉 と表現できる。

〈地の音楽〉の中に〈天の音楽〉の一部と一致するメロディが含まれていることがあるからには、〈地の音楽〉が〈天の音楽〉の影響を受けて作曲されたと考えるのはごく自然なことである。

それならば、〈地の音楽〉にも神秘的な力が幾分か宿っているとしても不思議ではない。』


と理論を広げています。

また、作曲家の武満 徹 氏は自身の著書の中で、

『音は間違いなく生き物なのだ。』

『音のひとつひとつに生物の細胞のような美しい形態と秩序があり、音は時間の眺望(パースペクティブ)の中で絶え間ない変質を続けている。』

と、語っています。


これまで無数の音楽が生み出されてきました。

また音楽によっては短期間で絶え、あるものは何百年も残ります。

著者の深川氏は、“何がその差を生み出しているのだろうか? おそらく、人間の生命活動が深く関わるような〈天の音楽〉の影響を受けた〈地の音楽〉だけが長く歴史に残るのではないか” と考え、第2章にて深く追求して行きます。


第二章では、ベートーベンの 『運命』 から、坂本九の『上を向いて歩こう』 まで、たくさんの名曲と、タンパク質の音楽との共通点分析をしていて、斬新で

意表を突いた結果がとても興味深いです。

とても長くなってしまいましたので、続きは後日とします。


この本は、本当に面白いです合格

パワー・オブ・フロー/チャーリーン ベリッツ
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昨日の続きです。


では、フローに乗るためにはどうすれば良いのでしょうか?

フロー(幸運の流れ)は、ケセラセラあるいは LET IT BE 的に、何の目的も緊迫した願いも努力もない場所に訪れることはないのだとこの本は教えてくれますねこへび

矛盾しているようですが、“漠然と天に任せて福を待つ” ことと、“万事を尽して天命を待つ” こととは明らかに違うのです。


この本では、フローを引き寄せる9つの特性が示されています。

1. Commitment -Living by our deepest values

心の底から望む価値に従って生きる

2. Honesty -Telling the truth to ourselves and others

自分そして他人に正直に生きる

3. Courage -Overcoming our fears

恐怖や不安を拭い去る勇気を持つ

4. Passion -Engaging at deep levels with what we care about

関心を抱く事柄に対して情熱を持って深く関わる

5. Immediacy -Being in the moment

過去の後悔でも未来の不安でもなく、今この時を大切に生きる

6. Openness -Saying Yes to whatever comes our way

どんな事象も前向きに捉える寛容な心

7. Receptivity -Listening to inner and outer messages

内外からのメッセージに耳を傾ける感受性

8. Positivity -Finding the value in each situation

どんな状況にも価値を見い出す積極性

9. Trust -Having faith in ourselves and the Universe

私達自身と宇宙を心から信頼する


そして14個の具体的な方法も書かれていましたが、長くなってしまうので、

ご興味がありましたら是非ご一読ください流れ星


フローは勿論のこと、シンクロニシティについての記載も興味深い本でした。

現代の物理学者の一部は、

『私達が考えているような、出来事が次々に継続して発生するような時間は存在しない。 実際には、過去・現在・未来は全て同時に起こっている』

と定義しています。


またユングは、彼の度重なる実験の中で、被験者が緊張した時や、感情が昂ぶっているいるときにシンクロニシティが発生しやすい、と分析しました。

(全く逆に、旅先など、日常の束縛や社会的緊張から開放された場所でもシンクロニシティは度々顔を出すのですが...)


さらにユングは、人間の心の底には、心の働きの土台となる普遍的なイメージないしテーマがあると見なしてそれを「原型」と呼び、シンクロニシティはその「原型」の働きが活発になる時に起こると考えました。

ケネディとリンカーン両元大統領の人生の要素が似通っているのも、もしかすると二人のテーマ「原型」が同じだからなのかもしれません。


また一方でユング以前、オーストリアの生物学者パウエル・カメラーが別のタイプの偶然の一致があることを立証しています。 時を越えて物事が繰り返される現象で、彼はそれを「連続性」と名づけました。

「連続性」は、歌や数字や言葉が意味のある方法で繰り返される現象を説明してくれる定義ともいえます。

一例で言うと、沈没した豪華客船タイタニック号と、その十数年前に出版されていた、タイタニック号の悲劇を予知していたかのように内容がシンクロしている“タイタン号の遭難”という小説が挙げられるでしょう。


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とても読み応えのある面白い本でした。

一見、苦難に思える事柄も、学びのチャンス或いはもっと賢明な選択肢への合図と捉え、全てが上手くいくようにできているのだから大丈夫だと心から信用して生きることが一番大切なことのようです。


また、フローの入り口として現れるシンクロニシティーの存在を認識して生きられるようになれたのなら、人生がより楽しく、精神的に満たされるようになる。

そしてフローとシンクロニシティが連鎖する人生がいずれは当然のこととなり、自分と他人、全ての物質・生物が宇宙と調和して存在しているのだと理解するとき、フローは1つのエネルギーだと気づくのです。



フロー、シンクロニシティ共になかなか掴みにくい現象ですが、私自身、時間を超越した不思議な偶然をいくつか体験していて、更にそれは一時的にも、そして長期的な恩恵としても“幸運”の流れに沿ったものだったので、シンクロニシティという現象に興味が絶えず、フローという新しいキーワードについても、

もっと調べてみようと思いました。


読みづらい文を最後までお付き合いいただいて、ありがとうございましたバラ


パワー・オブ・フロー/チャーリーン ベリッツ
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フローとは、『幸運の流れ』 ですクローバー

そして幸運の流れに自分が乗っているとき、意味のある偶然 “シンクロニシティ”という現象が、あたかも幸運のサイン(シグナル)のように身の回りに起こるのだといいます天使

言い換えると、シンクロニシティが起こっている時には、自分の進んでいる道や選択が倫理的に正しく、幸運の流れに乗っている ということを教えてくれているということです。


この本の序章では、シンクロニシティの性質と種類について詳しく客観的に記述されています。

このブログでも何度か触れていますが、シンクロニシティとは

“ 「人間の意識」と「外界」との間にダイナミックな相互作用が働いていることを

証明する、因果律を超えた意味のある繋がりの原理 (by ユング)”

であり、同時に

“体験した人だけが意味を見い出す偶然”

という非常に抽象的かつ主観的な要素を持っています霧


学者でありデンバー大学で人間科学教授を勤める著者のベリッツ女史は、

シンクロニシティが個人的利益や安心感をもたらすだけではなく、私達が一端を担っている世の中や宇宙の動きにも、それは関わっているのだといいます。



フローに気づき、フローと共に幸福な人生を歩んでいるロイド・タッパー氏は、著書の中でこう語ります。

『自分のことが分かれば分かるほど、自分が動きを生み出しているのではないことに気づかされるようになります。

私達は人生という交響楽の作曲家でも指揮者でもないんです。 単なる演奏者なんですよ』 と。

そのことに気づくと不安が鎮まるのだと彼は付け加えます。 そして、


『独自の時間割によって、何かがすべてをもたらしているんです。

休むことのない何かです。

あなたの役割が姿を見せた時、喜んで自分にできることをするだけなんです。

物事を自分から引き起こそうとしてはなりません。

指揮棒から手を放していなければならないんです』


と語る彼は、金融界で一度は莫大な財を成したものの、マクドナルドの創立者であるレイ・クロック氏の妻と大喧嘩をし、クロック氏の弁護団たちに訴えられ、経済的に破綻という苦難を負った人でした。

しかしその後、ロイド・タッパー氏は様々な気づきに出会って牧師となり、その数年後には偶然に、当時の妻と離婚したクロック氏と飛行機のファーストクラス席で隣りあわせとなります。

彼らは涙の和解を果たし、タッパー氏はその後再度、自分の努力によって経済的に復活します。


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この本の著者であるベリッツ女史は、ロイド・タッパー氏のようなフローの存在に気づき、それによって人生を豊かにそして心安らかに楽しんで生きている人々50人を集めてインタビューをし、そのような人々を “フローマスター” と名づけてデータをとりました。

それらの人々は、弁護士、ダンサー、秘書、学生、セラピスト、教授、コンサルタント、主婦、教師、牧師、活動家、医療関係者、牧場労働者、発明家、中間管理職、組織の長、など多種多様な職業を持った17歳~69歳までの老若男女でした。 そして彼女の調査報告の概要は、興味深いものでした。


『フローマスターの生き方はそれぞれに独特。 ある人は怒りっぽく、世界を変えることに没頭していた。

ある人はおっとり寛いでいて、非常に子供っぽい人物もいたし、思慮深く、慎重な生き方をしている者もいた。

けれども彼・彼女たちには共通点が浮かび上がった。

彼らは押しなべて、解放的で精一杯学び成長しようとしていた。

自分に正直に生きることに専念し、誠実で常に感謝の気持ちを忘れなかった。

彼らと一緒にいると心豊かになり、会話に熱中するあまり、長い時間があっという間に過ぎ去ってしまった。』


というものです。 そして、

“より大きな全体の一部である私達の人生は、一定の方向性と速度を持っており、決して無作為に展開しているのではない”

とも述べています。


では、フローに乗るためにはどうすれば良いのでしょうか?

少し長くなりましたので、続きは明日にします。


ここまで読んでいただいてありがとうございましたしっぽフリフリ