このテーマに関する前回の記事に書いたが、彼は英語教授法関連の知識を学ぶためのコースを探し始めた。

 

https://ameblo.jp/sekainokesiki/entry-12817503201.html

 

もっとも、コースを提供する高等教育機関について、候補は既にあった。

 

その候補とは、海外の大学が日本にもキャンパスを開設するという流れの、先駆けとなった大学だ。そのため、日本における教育にも歴史があり、他の教育機関と比べても信用できる可能性は高いのではないかと考えた。

 

調べてみると、その大学では、英語教育に関するcertificateを取得するためのプログラムを提供していることが分かった。

 

そのプログラムは複数のコースが組み合わさって構成されており、全てを終了するためには約1年間の期間を要することが分かった。

 

これは、彼が探していた<長期のコース>という条件に、ぴったりだった。彼は何事も、基礎をしっかりと学ぶことが重要と考えているので、短期間のコースでは物足りないと考えていた。1年間であれば、彼にとって納得できる期間であり、それならちゃんと勉強できると思った。

 

そして、対面の授業は、週末に5時間程度行われるという(正確な時間はもう忘れたが、確かこのくらいだったと思う)。それを、コース間の休暇の時期を除いて、約1年間繰り返していく。他にも、課題や試験などを行いながら、勉強を進めていくらしい。

 

このことについて、社会人が受講しやすいように、大学側が配慮しているのだろう。これも、彼は納得できた。

 

なお、この大学では、大学院で英語教育(英語教授法)の修士課程のコースを提供している。

 

海外では、修士号を二つ取得するという、ダブルマスター(double master)を目指す人がいる。専門分野を二つ持つことで、より創造的に仕事ができる人材を目指すという発想だ(海外の大学院におけるcourseworkの修士課程は、専門分野のスペシャリストの養成を目的としているので、修士号を二つ取得することには意義がある。海外の大学院のコースについては、以下の記事を参照)。

 

https://ameblo.jp/sekainokesiki/entry-12653233690.html

 

彼は海外の大学院で、痛み関連の医療分野の修士号を既に取得しているので、もし英語教育の分野でも取得すれば、二つ目の修士号の取得となる。それぞれは異なる分野だが、だからこそ、その組み合わせで新しい発想が生まれる可能性がある。

 

このことから、修士号のコースにも興味はあったが、彼は学部で言語教育に関する知識を学んだ訳ではないので、いきなり修士課程で学ぶことには迷いがあった。そのため、certificateの取得を目指すことに決めた。

 

certificateであっても、約1年間の長期コースである。ここでしっかりと英語の教育方法について学び、将来的に英語指導に生かしたいと考えた。

 

同様のテーマを扱った、他の教育機関が提供するコースも調べてみたが、やはり、上記の大学が提供するコースが、この頃の彼にとって、もっとも適していると思われた。

 

彼は大学に連絡をすることにした。

 

英語圏の大学の日本キャンパスなので、教育は全て英語で行われる。久しぶりに、アカデミックな「英語漬け」の環境に戻れる。そう思うと、嬉しくなった。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp