服について、自由に好きなものを着ることができると考えている人は多いと思う。

 

しかし、実際には、そういう例は意外と少ないと思う。仕事の制服は仕方がないとしても、プライベートの服であっても、世間からの目を気にすることはよくある。

 

例えば、「40代の人が着る服は、これ!」といったような特集のウエブ記事を見かけることがある。これも、「年齢に応じた服」という、他者からの視線を意識した服装だと思う。

 

服に関して、例えば10代や20代前半くらいの若い人は、特にプライベートであれば、基本的に好きな服を着ているだろう。そして、この時期は「尖った」スタイルの服装をする人も結構いると思われる。

 

しかし、ある程度の年齢になると、こうした傾向は一変する可能性がある。仕事では制服を着て、休みの日であっても、大人として無難な服を着るという人は多いと思う。

 

もっとも、服の選択は自由であり、無難なものが良ければ、それを着ることには何の問題もない。しかし、本当は他に着てみたい服があるのに、他者の視線などを気にして躊躇しているのであれば、それはもったいないと思う。

 

服の選択について、Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)を率いる山本耀司さんのインタビューを一部引用する(「ちぐはぐな身体―ファッションって何?」鷲田清一著、筑摩書房)。

 

 

 

<若いときっていうのは、大人の着ているものを「崩す」「バランスを変える」「わざとだらしなくする」ことから、服を着はじめます。学生時代まではそういうふうに反抗していて、そして就職となると常識の中に入る……>

 

<一着の服装をするということは、社会に対する自分の意識を表現することですから、これくらいに髪切って、分けて、こういうシャツ着て、ネクタイつけて、スーツを着てってなれば、あの時代のあの選択をやめたんだな、残念ですね、と言うしかない>

 

 

 

筆者は、いくつになっても、服装に関して自由でいたい。筆者のワードローブを見ると、例えば裾が膝下まで伸びているロングシャツなど、「普通ではない」デザインの服が多い。

 

自分が好きな服を着ているのだから、基本的には自己満足である。しかし、ありがたいことに、こういう服を褒めてくれる人がいる。

 

例えば、小田急新宿駅のプラットフォームで、見知らぬ外国人の男性が、筆者の服を褒めてくれた。高速バスの乗り場で、見知らぬ高齢の男性が褒めてくれた。原宿では、服を理由として、芸能事務所のスタッフから声をかけられたこともあった。

 

こういう時、服を褒めていただけたことに加えて、いくつになっても好きな服を着るという選択を認めてもらえたような気がすることも嬉しい。

 

自分の感性を頼りに、好きな服を着る。こういう人が、もっと増えてほしい。街角で、他の人とはちょっと違った素敵な服を着ている人に、これからも出会いたいと思う。

 

 

*先日、ファッションに関する記事をnoteにも書きました。イギリスのファッションの伝統と改革について、筆者自身の経験も含めて書いています。宜しければ、こちらの記事もお読みください。

 

①伝統編(サヴィル・ロウのスーツなど)

https://note.com/painmanagement/n/n89e749cd311c

 

②改革編(スインギング・ロンドンやヴィヴィアン・ウエストウッド)

https://note.com/painmanagement/n/n5a884f849939

 

どちらかと言うと、改革編の方が読みやすいかもしれません。

2026年の2月26日、参院本会議にて、以下のようなやり取りがあったらしい。

 

学費の高騰や物価高などにより、奨学金の返済に苦しんでいる若者を支援するために、返済額の一定割合を所得控除する減税の検討を、立憲民主党(衆議院とは異なり、参議院では立憲民主党と公明党が分かれている)の斎藤嘉降議員が提案した。

 

すると、高市総理は以下のように回答したという(<高市総理「必要のない奨学金を借りるといったモラルハザードなどが起こる可能性」に「起こるわけないでしょ!」と痛烈ヤジ 奨学金返済減税めぐり>ABEMA TIMES、2026年2月26日)。

 

 

<これに高市総理が「奨学金の返還については、令和2年度から返還不要な給付型奨学金等を拡充するとともに、返還の猶予や毎月の返還額を減額する制度などにより負担軽減を図っております。その上で、ご指摘の奨学金返済減税については、奨学金制度の観点からは、奨学金の貸与を受けなかった方との公平性や必要のない奨学金を借りるといったモラルハザードなどが起こる可能性…」と発言したところで「起こるわけないでしょ!」という痛烈なヤジが飛び、議場内は騒然となった>

 

 

要するに、「そんな減税は必要なし」ということなのだろう。

 

過去の記事にも書いたが、今の時代、奨学金を借りている学生は2人に1人の割合となっているという。しかも、貸与型の奨学金が多いので、将来の返済に不安を持つ若者は多いだろう(<若者の奨学金返済の不安をどう解消するか>大和総研、2025年5月9日)。

 

若者世代の苦労を考えると、奨学金の返還に関する更なる支援が検討されてもよいと思う。しかし、高市総理の回答は、上記の通りである。

 

報道を見ると、2月の衆議院選挙で、自民党は若者世代から多くの支持を得たと思われる。しかし、上記の回答を見ると、そんな若者たちのことを気にかけているのか、疑問に思う。

 

次の選挙まで、与党の行動を注意深く見ていくべきだと思う。イメージではなく、実際の政策で投票先を考えるようにすることが望ましいと思う。

オーストリアのウィーンで開催された、痛みに関する国際カンファレンスの会場で食べたランチ。

 

 

 

 

とっても長いソーセージを見て、思ったこと。

 

「た、食べきれるかな・・・」

 

もっとも、筆者はランチを食べて、その気になればラーメンもいける人ではあるが。