今回の記事は、英単語を覚える方法について、書くことにする。

 

英単語の学習について、word cards(カードに英単語や訳を書いて覚える、懐かしい方法)など、様々な方法がある。

 

しかし、もっとも効果的と思われる方法は、英単語と実生活で接することだと思う。

 

例えば、verificationという単語がある。これは、例えば英検で言うと、1級の参考書に出てくる英単語である。

 

こう聞くと、これは難しい、あるいは珍しい単語と思うかもしれない。

 

しかし、verification、あるいは動詞のverifyを使った表現は、例えば日常会話ではあまり使わないが、英語圏で暮らしていれば、認証等と関連する表現として目にする機会がある。そのため、英語圏に長期滞在した経験があれば、知っている人の数は多いと思う。

 

こうした「難しい」とされる英単語を知っているのは、実生活の中で目にした経験があるということが大きく影響していると思う。

 

記憶の持つ、元々の役割について、例えば食べ物が豊富な場所を覚えたり、危険な生物がいる場所を覚えたりなど、実生活で自分が生きていく上で役に立つ情報を覚えるという意味合いが強いと思われる。

 

このように考えると、やはり、実生活で接したことがある英単語は、難易度に関係なく覚えやすいのではないか。

 

もし、この考え方が正しいとするならば、英単語を効果的に覚えるためには、英語圏に行って生活することが一番ということになるが、昨今の円安や物価高を含めて、それは難しいという英語学習者は多いと思う。

 

そういう場合には、どうすればよいか。

 

例えば、自分の部屋にある物について、英語の名称を調べてみよう。そして、それぞれの物を、色や大きさ等の表現を使って、簡単な英語で説明してみる。そして、可能であれば、購入時期など、関連するエピソードも、英語で考えてみる。

 

このように、まずは自分の身近にある物と結びつけて、英語の表現を覚えていくようにすると良いと思う。

 

そして、学校や職場、趣味など、実生活と関連する内容について、英語で考える範囲を広げていく。そうすると、自分と関係がない英単語を覚えるよりも、遥かに効率的に覚えることができると思う。

 

おまけとして、この練習方法を行うと、英語で自己紹介等をする際に、大いに役に立つと思う。

 

英語学習では、様々なポイントがある。どうせ勉強をするのであれば、効率的に勉強を進める方がよい。実生活と関連して英語の表現を増やしていく方法は、効果的な学習方法の一つだと思う。

 

(ブログの記事に興味をお持ちの方は、宜しければ、こちらのウエブサイトもご覧ください。記事の執筆者が運営しています。https://www.tclassroom.jp

今年開催されるパリ五輪で、問題が起きているらしい。

 

以下、関連する記事の一部を引用する(<パリ五輪 エアコンなしの「エコ選手村」付き合えない… 日米英など自前調達>産経新聞 2024年6月26日配信)。

 

 

<1カ月後に開幕が迫るパリ五輪で、日米など各国が選手村に独自にエアコンを設ける方針を相次いで打ち出している。大会組織委員会が「環境にやさしい五輪」にするとして、冷房敷設を見送ったためだ。各国がバラバラに対応することで、「かえって温室効果ガスが増えるのでは」「国の貧富で格差が生じる」という指摘が出ている>

 

 

パリで開催される五輪では、従来の大会と比べて、温室効果ガスの排出を半分に抑えることを目標として掲げているらしい。大会を運営する組織は、この目標に沿って、選手村にエアコンを設置しないことを決めたのだろう。

 

それでは、暑さ対策はどうなるのか。

 

上記の記事によると、部屋の壁に断熱材を用いて、他に地下のパイプに水を通す予定らしい。そうすることで、大会組織委員会は室温を6度から10度下げられると主張しているようだ。

 

フランスについて、元々は夏でも涼しい国で、エアコンがない家も多いという。このようなことを考慮して、エアコンがなくても大丈夫と判断したのかもしれない。

 

しかし、近年のフランスでは、日本でも起こらないような猛烈な暑さが生じることがあるという。パリの気温は、2019年の7月と2022年の7月に、それぞれ40度を超えたらしい。

 

こうした状況を懸念して、様々な国々が独自にエアコンの設置を決めたらしい。以下、上記の記事から、いくつかの具体例を引用する。

 

 

<米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)のハーシュランド最高経営責任者(CEO)は21日の記者会見で、米選手団の部屋に独自にエアコンを付けると発表した。「大会組織委の取り組みには敬意を示す」としながら、選手が全力を尽くせる環境作りが重要だと訴えた。オーストラリアもエアコン敷設のため、10万ドル(約1600万円)をかける計画だと報じられた。

 

日本オリンピック委員会(JOC)は昨年12月、各競技の強化担当者によるコーチ会議でエアコン設置の方針を表明している>

 

 

しかし、資金難から、エアコンの設置を見送った発展途上国もあるという。もうこの時点で、全ての国が公平な状態で試合を行える環境ではなくなっているだろう(追記:最近の別の報道によると、冷却システムの有効性に懸念がある代表団には、選手村が個別にエアコンを貸与すると書かれていたが、詳しい内容については分からない)。

 

自然環境が大切だという意見には、筆者も賛成する。しかし、同時に、環境問題への対策は、現実を考慮する必要があると思う。

 

暑さにより、選手の健康を脅かす可能性があるにもかかわらず、温暖化対策という「理念」を優先してしまう。こうした対応は、目の前の現実をきちんと捉えられていないことの表れだと思う。

 

政治的な立場で言えば、右でも左でも同じく、現実を見てほしいと思う。理念を優先する政治は、「行き過ぎてしまう」危険性が常にある。将来のことも大切だが、それと同じくらい目の前の現実も大切だということを理解してほしい。

 

(ブログの記事に興味をお持ちの方は、宜しければ、こちらのウエブサイトもご覧ください。記事の執筆者が運営しています。https://www.tclassroom.jp

今回は、英語学習に関する記事について書く。

 

以前の記事で、speed reading、日本語に訳せば速読の重要性について、記事に書いた。

 

https://ameblo.jp/sekainokesiki/entry-12856944511.html

 

英語の文章を速く読むことについて、速読というキーワードで検索すると、様々な学習方法が紹介されていた。

 

文章を速く読むことの重要性が知られるようになってきたのは良いと思うが、こうした紹介を行っているいくつかのウエブサイトを見て、個人的に疑問に思うことがあった。

 

筆者が学んだ、英語教授法と関連する英語指導のコースで紹介されていたspeed readingの方法とは、その原則的な部分も含めて、異なっているのである。

 

もっとも、文章を速く読む練習について、英語教授法を学んだ専門家の間でも、細かい部分に関する意見の相違はあると思う。そのため、練習方法の詳細に関しては、違う部分があってもおかしくはない。

 

しかし、速読に関する、ウエブ上におけるいくつかのサイトを無作為に選んで見た限りでは、細かい部分というよりも、原則的な部分で異なっているように感じた。

 

こうした違いについて、理由は分からない。英語の文章を速く読む練習に関して、いろいろな考え方があるのかもしれないが、原則的な部分での違いについては、やはり気になった(原則的な部分で違っていても、効果的なのかどうかは筆者には分からない)。

 

いずれにしても、英語の文章を速く読む練習に関して、このテーマに関する知識がある教師から、教育を受けることが望ましいと思う。

 

例えば、以前の記事に書いたように、speed readingの練習は、教師の助言を得ながら進められる。テキストを読む速度や、内容の理解の程度等を参考にして、教師は生徒に対して適切な助言を行う。こうしたフィードバックを参考にして、生徒は文章を速く読む練習を行っていく。

 

適切なフィードバックがない状態で学習を進めるのは、例えばスポーツのトレーニングで言えば、コーチがいない状態で練習を行うようなものだろう。もっとも、それでもある程度の効果は得られると思うが、知識や経験を有したコーチのもとでトレーニングを行うことで、もっと多くの効果が期待できる。

 

文章を速く読む練習について、より高い効果を期待するのであれば、やはり教師のもとで行う方法が望ましいだろう。特に、長い文章を読みこなす必要のある試験で良い結果を出したり、海外の高等教育機関への進学を希望したりするのであれば、しっかりとした方法で指導を受けることが勧められる。

 

(ブログの記事に興味をお持ちの方は、宜しければ、こちらのウエブサイトもご覧ください。記事の執筆者が運営しています。https://www.tclassroom.jp